「北の山・じろう」時事問題などの日記

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どうする核のゴミ<1> 危険とは知らなかった【社説】2013年1月28<東京新聞 

★この記事について、誤解していただきたくない事があります。これは、あくまでフィンランドの選択にしか過ぎません。現在、安全な高濃度放射性汚染物質の処分方法は、開発されいません。「遠い将来に、放射能は漏れ出す。しかし、それは環境に悪影響を及ぼすほどのものでは、ない」と言う、放射能の漏出を前提にした計画なのです。「それが、危険はない」とは、誰も断言できないと思います。現にドイツでは、岩塩鉱山跡の地下に保管した、放射性物質の入ったドラム缶が腐食し、地下水に漏れ出し、周辺住民に健康被害をもたらしている疑いがあります。


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【社説】2013年1月28日
どうする核のゴミ<1> 危険とは知らなかった
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▼全文転載

 とび色の瞳に、不安がよぎる。

 「それは、知らなかった」

 首都ヘルシンキから北西へ約二百五十キロ。ボスニア湾へ突き出るように、短い橋で本土と結ばれた、オルキルオトは原発の島。隣接するラウマ市で専 門学校に通うエウラ・ニエミネンさん(17)は、ふとその目を伏せた。もし島で原発事故が起きたらどうなるか。ほとんど何も知らされず、だから考えること もなく、これまで過ごしてきたという。

 フクシマの事故は知っていた。だが、自分の人生とは無関係だと信じ込んでいた。

 島のオルキルオト原発は、一九七九年に運転を開始した。エウラさんが生まれるずっと前から、風景の一部になっていた。完成すれば、最新鋭の欧州加 圧水型炉(EPR)の初号機となる3号機の増設も、4号機の計画も。そして世界初の高レベル放射性廃棄物の最終処分場の建設も、抵抗なく受け入れてきた。 深さ約五百メートル。「オンカロ(隠れ家)」という名の巨大な洞窟だ。

 ラウマ市のホテルに勤めるマリカ・キウルさん(60)は、割り切っていた。「仕事さえ与えてくれれば、それでいい」

 原発オンカロは、人口六千人の地元エウラヨキ町を中心に、一万人の雇用を生み出した。フィンランドには、日本の電源立地交付金のような制度はない。ただし、自治体には不動産税が直接入る。

 原発を動かすTVO社も、オンカロを造るポシバ社も、それらがいかにいいものであるかは、教えてくれた。工期の遅れも知らせてくれた。ところが、それが抱える深刻な危険については、十分に伝えていなかったと、二人は言う。

 古い強固な岩盤に守られて、足もとの揺れることなど想像さえできない人たちに、フクシマは文字通り、別の世界の出来事だった。

 世界中が頭を悩ます核廃棄物の処分地を、フィンランドは、なぜ見つけられたのか。日本はどうするか。読者の皆さんとともに考えたい。 (論説委員・飯尾歩)

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