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B787問題、調査長期化で混迷 航空会社に広がる不安…<zakzak>

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B787問題、調査長期化で混迷 航空会社に広がる不安…
2013.02.16
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130216/frn1302161032000-n1.htm
▼全文転載

 「(調査の終了までには)長い道のりが残されている」

 米航空機大手ボーイングの最新鋭中型機787型機の運航トラブルを調査している 米運輸安全委員会(NTSB)が7日に開いた記者会見。NTSBのデボラ・ハースマン委員長(42)の表情は終始硬いままだった。調査を進めれば進めるほ ど、疑惑や問題点が浮かび上がってくる。聞いていた私にも、委員長のいらだちが伝わってきた。

 ■なぜセル1個がショート

  B787の運航停止からすでに1カ月近くが経過したが、調査は長期化の様相を呈している。各国で部品供給を担う先進的な分業生産が裏目となり、バッテリー の搭載を認可した米当局の判断を疑問視する声も浮上した。ボーイングは「生産は続ける」と強気だが、問題が長期化すればボーイング社の経営や航空各社への 影響も懸念される。

 航空業界ではこれまでバッテリーの素材に鉛やニッケルを主に用いてきたが、最新鋭機のB787は軽量化で高い燃費効 率を実現するため、リチウムイオン電池を民間機で初めて採用した。だが、専門家からは、「リチウムイオン電池は燃えやすい素材で、航空機内は気圧の変化で 膨張や収縮が起きやすく危険だ」と懸念する声も以前から上がっていた。

 NTSBが7日に発表した最新の調査状況では、バッテリー内のリ チウムイオン電池などが入った8個のセルと呼ばれる箱のうち、6番目のセル1個がショートして「熱暴走」を起こし、ほかのセルにも次々と波及して、火災を 引き起こした可能性が高いことが分かった。ただ、なぜ6番のセルでショートが起きたかは不明で、充電過程や製造工程を中心に調査中としている。

 ■国際分業生産が障壁に

 米連邦航空局(FAA)によるB787へのリチウムイオン電池搭載の認可は、セル同士で熱暴走の波及がないことが前提だっただけに、NTSBのハースマン委員長は「想定外」と衝撃の大きさを打ち明ける。

  迅速な調査を阻むのが最新鋭機ならではの国際分業生産だ。B787は、リチウムイオン電池を製造した日本のジーエス・ユアサコーポレーションをはじめ、電 池を電気系統に組み込んだ仏タレス、補助動力装置を手がけた米プラット・アンド・ホイットニーなど8カ国もの企業が生産に携わる。コスト削減のため孫請け 会社も多く、「情報集約と分析にどうしても時間がかかる」(米航空業界関係者)構図となっているのだ。NTSBはタレス社に職員を派遣し、関連部品の検査 を行うとしている。

 原因究明と合わせてクローズアップされてきたのが、FAAがバッテリーにリチウムイオン電池の搭載を認可したプロセ ス自体にも問題はなかったのかということだ。ハースマン委員長は「バッテリー認可の際に判断したことについて考え直す必要がある」と述べ、FAAの認証作 業においても問題があった可能性を指摘。リチウムイオン電池の認可のプロセスや基準を再検討する考えを明らかにした。議会にも動きがみられ、上院は近く公 聴会を開催し、FAAの幹部から事情を聴く方針だ。

 ■来年まで運航停止も

 ボーイングのジェームズ・マクナーニ最高経 営責任者=CEO(63)は1月30日の会見で、「調査は順調」と強調し、毎月5機の生産を年内に10機に増やす計画は変えず、リチウムイオン電池の搭載 も見直さないとした。「ボーイングが問題を解決すると確信する」というユナイテッド航空など各国の航空会社に発注を見直す動きが少ないことも、ボーイング を強気にさせているようだ。

 だが、調査が長引き設計変更も大がかりとなれば、「来年まで運航停止もあり得る」との声も専門家の間に飛び 交う。米投資銀行ジェフリーズのアナリストのハワード・ルベル氏は「運航停止のコストは最大50億ドルに達する」と予測する。ただでさえ開発の遅れで赤字 とされるB787プロジェクトが行き詰まらぬ保証はない。航空会社にも「運航停止が1年以上なら機材計画も見直す可能性がある」(全日空)との不安が広 がっている。(柿内公輔 ワシントン支局)

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町田徹「ニュースの深層
ボーイング787、トラブルの原因解明は長期化の様相!? 「夢の飛行機」に待ち構えていた思わぬ落とし穴
2013年01月29日(火) 町田 徹
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34729



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