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悪質自転車 隣り合う危険を知ろう 【社説】2013年2月22日<東京新聞 TOKYO WEB>

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悪質自転車 隣り合う危険を知ろう
【社説】2013年2月22日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013022202000147.html
▼全文転載

 危険な運転を繰り返す自転車は歩行者には凶器そのものだ。警察庁は、悪質な利用者に講習を義務づける方針を打ち出した。“暴走”を食い止める対策になるのか、実効性を十分に見極めたい。

 赤信号なのに交差点に突入してくる自転車は、青信号で横断中の歩行者にはとても危険だ。酒酔い運転も周囲には脅威になる。利用者本人も危険にさらす。

 自転車は道路交通法上の「軽車両」で、当然こうした危険な行為は違反である。

 自転車が絡む事故は年間十四万件を超える。全交通事故の約二割を占め、増加傾向だ。特に歩行者との事故は一昨年までの十年間で約五割増え、違反による摘発は昨年で五千件を超えた。

 警察庁は対策となる道交法改正の試案を公表した。危険な運転で二回以上摘発された利用者(十四歳以上)に安全講習を義務づける。被害者遺族の手記の朗読などを検討している。受講の命令になかなか従わない場合は、罰金刑などを科す。

 自転車は免許制度がない。その利用者に罰則付きの義務を課すだけに慎重さが求められる。受講対象となる違反の基準や、安全意識につながる講習内容など実効性を吟味する必要がある。

 ただ、運転マナーについては体系的に学ぶ機会がほとんどないことも事実だ。子どもたちへの教育や、自動車の運転免許更新時の講習などの機会を利用すべきだ。

 各地で開かれている競技会などの自転車イベントも活用できる。

 安全教育や取り締まりと合わせ安全に走行できる道路の整備も重要だ。試案では、双方向での通行を認めている路側帯を左側通行に限ることを盛り込んでいる。

 路側帯は車道と線で区切られた道路脇の部分だ。自転車は車道左側を走るルールだが、車道に隣接する路側帯が双方向のため、正面衝突やすれ違い時の接触事故の危険がある。

 車道と同じ左側通行に限れば危険性が減る。必要な対策で対応が遅すぎたくらいだ。規制の隙間にこうした危険が潜んでいないか、今後も点検が要る。

 厳罰化は進んでいる。これまでは摘発されても前科がつかないよう不起訴が大半だったが、東京地検は今後、略式起訴して五万円以下の罰金刑を求める姿勢だ。

 自転車の魅力はその手軽さだ。悪質自転車が厳罰化を招く。まず利用者が安全意識を持つことが事故の抑止につながる。
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