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福島原発ドキュメンタリー映画都内で公開
2013年3月2日19時47分
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東京電力福島第1原発事故で全村避難が続く福島県飯舘村や、同県浪江町の人々の姿を追ったドキュメンタリー映画「わすれない ふくしま」が2日、 東京都内で公開され、仙台市出身の監督四ノ宮浩さん(54)や、将来を悲観して自殺した酪農家の妻らが舞台あいさつで思いを語った。
映画は、避難した2家族と、警戒区域で約300頭の牛の飼育を続ける畜産農家を描いている。
四ノ宮さんは「事故は家族の絆や仕事などの日常を奪った。最近、みな福島を避けたがっていると感じる。しかしこれは人間の生死が関わる問題だ。その事実を伝えたい」と話した。
「原発さえなければ。仕事をする気力をなくしました」と書き残して自ら命を絶った酪農家菅野重清さん(当時54)の妻で、映画にも登場したバネッ サさん(34)は「夫との思い出がよみがえり苦しい気持ちになったが、同時に強く生きていかなければとあらためて思った」と映画を見た感想を話した。
バネッサさんは、夫の自殺は東電に責任があるとして3月中旬にも約1億1000万円の損害賠償請求訴訟を起こす予定。
映画は2日から東京都写真美術館ホールで始まり、今後、仙台、名古屋、大阪、京都などで順次公開する。(共同)
[2013年3月2日19時47分]
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