「北の山・じろう」時事問題などの日記

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天皇陛下がおことば「教訓を決して忘れず」<NHK NEWS WEB>

NHK NEWS WEB
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天皇陛下がおことば「教訓を決して忘れず」
2013年(平成25年)3月11日 15時23分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130311/k10013115791000.html
▼全文転載


天皇陛下は、皇后さまとともに東日本大震災の犠牲者の追悼式に出席し、「津波災害の教訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います」と述べられました。

追悼式では、地震が発生した午後2時46分に黙とうが行われたあと、天皇陛下がおことばを述べられました。
天 皇陛下は冒頭、震災の犠牲者と遺族に改めて深い哀悼の意を表したうえで、「厳しい状況のなか、被災地で、また、それぞれの避難の地で、気丈に困難に耐え、 日々生活している被災者の姿には、常に深く心を打たれ、この人々のことを、私どもはこれからも常に見守り、この苦しみを、少しでも分かち合っていくことが 大切だとの思いを新たにしています」と話されました。
そして、震災を通じ、日頃の避難訓練と津波防災教育の大切さを学んだとしたうえで、「この教 訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います。今後とも施設面の充実と共に、地域における過去の災害の記憶の伝承、日頃 からの訓練と教育などにより、今後災害の危険から少しでも多くの人々が守られることを期待しています」と述べられました。

天皇陛下のおことば(全文)

本日、東日本大震災から二周年を迎えるにあたり、ここに一同と共に、震災によりかけがえのない命を失われた多くの人々とその遺族に対し、改めて深く哀悼の意を表します。
2年前の今日、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う大津波により、2万人を超す死者、行方不明者が生じました。
震災後に訪れた被災地では、永年にわたって人々が築いてきたふるさとが痛々しく破壊されており、被災者の悲しみはいかばかりかと察せられました。
一 方、この厳しい状況のなか、被災地で、また、それぞれの避難の地で、気丈に困難に耐え、日々生活している被災者の姿には、常に深く心を打たれ、この人々の ことを、私どもはこれからも常に見守り、この苦しみを、少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています。
このたびの大震災に際して、厳しい環境の下、専心救援活動に当たった自衛隊、警察、消防、海上保安庁をはじめとする国や地方自治体関係者、多くのボランティア、そして原発事故の対応に当たった関係者の献身的な努力に対し、改めて深くねぎらいたく思います。
諸外国からも実に多くの善意が寄せられました。
物資や義援金が送られ、また、救援の人々も多数来日し、日本の救援活動を助けてくれました。
また、駐日外国大使など日本に住んでいる外国人を始め、災害発生後の日本を訪れる多くの外国人が、被災地に赴き、被災者を励ましてくださっていることに感謝しています。
このたびの津波災害において、私どもは災害に関し、日頃の避難訓練と津波防災教育がいかに大切であるかを学びました。
この教訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います。
今後とも施設面の充実とともに、地域における過去の災害の記憶の継承、日頃からの訓練と教育などにより、今後災害の危険から少しでも多くの人々が守られることを期待しています。
危険な業務に携わる人々も、この度の経験を生かし、身の安全が確保されることに工夫と訓練を重ねていくよう願っています。
今なお多くの苦難を背負う被災地に思いを寄せるとともに、被災者一人一人の上に、一日も早く安らかな日々の戻ることを一同と共に願い、御霊(みたま)への追悼のことばといたします。

被災地に心寄せられ続け

天皇皇后両陛下は、2年前の震災発生以降、被災した人たちに心を寄せ続けられてきました。
両陛下は、3月11日の震災直後から被災状況の把握に努め、天皇陛下は、未曾有の災害を前に、被災した人たちを思う気持ちをビデオを通じた異例の形で国民に語りかけられました。
そして、一刻も早く被災者を励ましたいと、3月の末には東京都内の避難所を訪れ、以降、7週連続で東北3県の被災地などを訪ねて避難生活を送る人たちを見舞われました。
大きな余震や原発事故による影響も心配されるなかでの訪問でした。
両陛下は、その後も静養先の栃木県で、福島県から避難してきた人たちのもとを訪ねるなど、折りに触れて被災者を励まされました。
天皇陛下は、翌年の去年2月に心臓の手術を受けたあと、退院からわずか1週間後の3月11日に東京で開かれた犠牲者の追悼式に皇后さまと出席されました。
のちに追悼式に間に合うよう手術を受けたことを明かされた天皇陛下。
国民が被災者に心を寄せ、被災地の状況を改善する努力を続けるよう願うおことばを述べられました。
両陛下は去年も、仙台市や福島県の川内村を訪れ、仮設住宅で暮らす人たちや原発事故からの復興に取り組む人たちを励まされました。
これまで50回近くにわたって、政府の防災担当者や放射線の専門家などから、被災地の復興状況や原発事故の影響などについて説明を受け、被災者の置かれた状況への理解を深めるとともに、機会あるごとに被災地支援のためのチャリティーコンサートなどに出かけられてきました。
天皇陛下は、ことし1月2日に皇居で行われた新年の一般参賀でも、訪れた人たちを前に、「これからも皆で被災地に心を寄せて過ごしていきたいと思います」と述べられています。

7月に岩手訪問で調整

天皇皇后両陛下は、ことしは7月4日から2日間の日程で、震災による津波で大きな被害を受けた岩手県の大船渡市や陸前高田市などを訪問される方向で、調整が進められています。
このうち、大船渡市では、震災から復興し、がれきの処理などを通じて被災地の復興に協力している企業を視察するほか、陸前高田市では、高台に設けられた仮設住宅を訪ねて、被災した人たちを励まされることなどが検討されています。