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県が出し渋っている? 福島の子どもたちの検査画像<dot. 更新 2013/11/21>

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県が出し渋っている? 福島の子どもたちの検査画像
by ジャーナリスト・桐島瞬 (更新 2013/11/21 11:30)
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013112000049.html
▼全文転載

 

 子どもたちが甲状腺がん発症のリスクを負うこととなった、東京電力福島第一原発の事故。県の検査に対する親たちの不信感は大きく、一方で追加検査を行う病院は少ないなど、問題は多い。

 そんななか、追加検査を行う数少ない医師らが、一様に必要だと感じているのは、検査画像の本人開示だ。現状では県個人情報保護条例に基づき、ややこしい手続きを踏まないと見られない。

  本人が未成年の場合には、法定代理人(親)が自身の戸籍抄本を取る。それから自己情報開示請求書に記入し、県政情報センターへ郵送する。請求が認められれ ば2週間ほどで画像が送られてくる。慣れないと時間がかかる。例えば戸籍抄本の請求書にある「筆頭者」の記入欄に、だれを書けばいいのか迷う。福島県の場 合、避難生活で家族と離れ離れというケースもあるので、余計に難しい。開示請求書にしても、狭い記入欄に請求内容などを、具体的に書き込まなくてはならな い。

 郡山在住で2歳の女児を持つ舘(たち)明子さん(42)がこの制度を知ったのは今年の春先、知り合いが開いた勉強会だった。

「娘 は原発事故直後の4カ月間で、少なくとも1.1ミリシーベルト被曝し、いまも年間1ミリシーベルトを超える場所に住んでいます。健康被害は起きないとい う県立医大の説明は、信じられないし、開示請求しないとわが子の画像が見られないのもおかしい。状況を変えるためには、一人でも多くの人が声をあげていか ないと」

 県への開示請求は、この1年半で200件を超えた。今でこそ、開示を拒否されるケースはなくなったが、はじめは違った。新関まゆみさん(53)は昨年6月、当時高校生だった娘の甲状腺画像の開示を求めた。ところが、

「最初はほったらかしでした。催促すると、ようやく動き始めましたが、当初、CDで画像データを出すと言っていたのに、結局は紙の写真になった。情報を出し渋り、実態を小さく見せようとしているのではないか」

 北海道がんセンターの西尾氏は、県の姿勢に首をかしげる。

「原 発事故で放出された放射性ヨウ素を吸引したことで、子どもたちは将来的ながん発症リスクを負った。永続的に比較データを取るためにも画像は必要。そのため には本人に渡して自己管理してもらうのが一番良い。そもそも画像は本人のもの。病院は預かっているに過ぎない。それなのに出し渋るのは、証拠を残して後々 責任を取りたくないからではないかと勘ぐってしまう」

ジャーナリスト 桐島瞬

AERA  2013年11月18日号より抜粋

 

 

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