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中国電力社長が島根原発1号機の廃炉示唆 原発推進、脱原発両派に波紋、引き換えに3号機の稼動が狙いか<J-CASTニュース>

※とにかく、古い原発は経年劣化しています。通常の建物が40年経過したらどうなるか??かなり、あちこち傷みがきて大掛かりなメンテナンスが必要です。その費用も大きなものです。原発とて同じです。海のそばに立っていれば、更に劣化がひどいです。初期に導入されたマーク1型原発は、格納容器が小さく内部の圧力が高まれば爆発の危険性が高いことは、1980年代から知られています。つまり欠陥品です。おまけに小さく作られているので、メンテナンスがやり難いことも知られています。アメリカ以外の国では、原発の耐用年数は30年とも聞きます。

 

原発の新設は、年々難しくなりつつあります。古い危険な原発を順次廃炉にしてそれを、新型火力や再生可能エネルギーに置き換えるだけで、脱原発依存は実現できます。大切なことは、まず原発の耐用年数を法律で30年~40年の間で決めることです。そして耐用年数を経過した原発は、強制的に廃炉にする精度を作ることです。

 

原発の新設に関しては、ヨーロッパでは義務付けとなっている「コア・キャッチャー」の設置を義務つけることです。自治体の同意の範囲も広げる必要があります。過酷事故が起これば、原発から利益を受けない多くの周辺自治体が大迷惑を被るのは福島第1原発事故が証明しました。こうすれば、原発の新設など誰も賛成しないでしょう。

 

J-CASTニュース
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中国電力社長が島根原発1号機の廃炉示唆 原発推進脱原発両派に波紋、引き換えに3号機の稼動が狙いか
2014/4/ 5 16:00
▼全文転載

   中国電力苅田知英社長は2014年3月27日の記者会見で、運転開始から40年となる島根原発1号機(松江市)について「廃炉にする選択肢もある」と述べ、各方面に波紋を広げている。

   仮に中国電力が島根原発1号機を廃炉にしたとしても、島根原発には、ほぼ完成した3号機が控えている。中国電力は1号機の廃炉と引き換えに3号機の運転開始を原子力規制委員会に申請するとみられるだけに、原発推進脱原発両派の思惑が複雑に交錯している。

40年を過ぎて運転するのは負担増

   島根原発1号機は1974年3月29日、営業運転を開始した。出力は46万キロワットと小さい。国内で運転開始から40年を迎えた原発は、最 も古い日本原電の敦賀原発1号機(70年3月14日運転開始)はじめ4基となった。政府は原発の運転を原則40年と定めており、運転延長は「原子力規制委 が定める安全性確保の基準に適合していると認められる時に限る」と、厳格に対応する考えを打ち出している。苅田社長は「40年を過ぎて運転するためにいろ いろな設備対応をするには投資もかかる」と述べ、再稼動には慎重な経営判断が必要との考えをにじませた。

   国内の商業原発廃炉作業が進んでいるのは、日本原電の東海1号機、中部電力浜岡原発1、2号機で、これに事故を起こした東京電力の福島第 1原発1~4号機が加わり、既に7基の廃炉が決まっている。かつての電力会社の会計ルールでは、原発廃炉費用(解体引当金)は原発が稼動し、実際に発電 している状態でなければ、電気料金から回収できない仕組みになっていた。

   このため、原発が長期間停止している現在のような状態では、電力会社は電気料金から廃炉費用を回収できず、電力会社の経営を大きく圧迫する要 因となっていた。そこで経済産業省は2013年10月、会計制度を見直し、運転を終了した原発の解体費用も電気料金に上乗せして回収することを認めた。こ れは原子力規制委の新規制基準の厳格化で、再稼動できない原発が出た場合、電力会社が再稼動にこだわらず、廃炉を決断しやすくするためのお膳立てと言え る。

   中国電力が島根原発1号機を廃炉にすれば、福島原発事故後、当事者の東京電力以外の電力会社が廃炉を決定する初めてのケースとなる。当然、この新会計制度が摘要されることになる。

3号機は1号機の3倍の出力

   だが、これは古い原発の廃止を受け入れつつ、新しい原発は再稼働させ、計画中の原発の新設も進めようと、経産省が編み出した制度。このため、島根1号機の廃炉問題は、脱原発の流れで捉えるのは適切ではないようだ。

   中国電力は島根原発1号機の廃炉と引き換えに、ほぼ完成した同3号機の運転開始を求めてくるのが必至だ。国内には現在、建設中の原発が3機あ り、そのひとつがこの3号機だ。2005年12月に着工し、当初は2011年12月に営業運転開始の予定だったが、福島第1原発事故の影響で計画はストッ プしている。「設備的には完成しており、燃料装荷までに受検する国の使用前検査もすべて終了している」(中国電力)という。この運転開始に早く目処は立て たいのが中国電力の本音だ。

   特に、3号機は出力が137万キロワットと、老朽化した1号機の約3倍にもなる。「電力会社としては、出力の低い1号機に多額のカネを投じて 対策を講じるよりも、3号機の運転を早く認めてもらう方がメリットははるかに大きい」(電力関係者)。1号機廃炉・3号機稼動なら、事実上のリプレース (後継機の置き換え)となる。中国電力は島根原発2号機(出力82万キロワット、1989年2月運転開始)の再稼動を原子力規制委に既に申請しているが、 いずれ3号機についても運転開始を申請するとみられている。

   「廃炉」と聞くと、脱原発に資するように思えるが、島根1号機の場合は、脱原発派が単純に歓迎とはいかないようだ。

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