原発と大気汚染問題
☆まず、参考記事
動画:スモッグ垂れ込めるサラエボ、大気汚染レベルは危険域に
2015年12月25日
http://www.afpbb.com/articles/-/3071439
中国、大気汚染で10都市に「赤色警報」
2015年12月24日
http://www.afpbb.com/articles/-/3071378
イラン首都、大気汚染で学校休校 交通規制も
2015年12月20日
http://www.afpbb.com/articles/-/3070923
北京市、大気汚染悪化で初の「赤色警報」
2015年 12月 7日
http://jp.reuters.com/article/china-pollution-idJPKBN0TQ19S20151207?rpc=188
紫色の煙霧でネット騒然、中国・南京 大気汚染の影響か
2015年12月24日 08:45 発信地:北京/中国
http://www.afpbb.com/articles/-/3071276?cx_part=latest_pickup
インドの大気汚染、世界最悪レベル どうしたら改善できるか、専門家に聞く
2015年02月20日
http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/16/sair-pollution-india_n_6690702.html
赤色警報の中国も仰天、インドの大気汚染
2015年12月17日
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/12/post-4261.php
北京じゃない? 年1万人超の死亡報告、大気汚染「世界最悪」の都市は...
2015年12月25日
http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/24/city-pollution_n_8875796.html
【異常事態!】パリの大気汚染がただごとじゃない。一時、世界最悪レベルでエッフェル塔が霞む日も。
http://tabi-labo.com/103745/air-pollution-in-paris/
中国の大気汚染による死者は1日4000人-バークリー・アース
2015/08/14
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NT1T156KLVR801.html
大気汚染による死者、2012年は世界で約700万人=WHO
2014年 03月 25日
http://jp.reuters.com/article/l4n0mm0b5-air-pollution-7-million-death-idJPTYEA2O02420140325
大気汚染による早死に、世界で年間330万人 国際研究
2015年09月17日
http://www.afpbb.com/articles/-/3060599
大気汚染 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B0%97%E6%B1%9A%E6%9F%93
海外移住と大気汚染の世界地図
http://emigration-atlas.net/environment/air-pollution.html
最近、見かけたものですが、ものすごいです。
実は、日本も過去に似たような状況に遭遇しています。
戦後の高度経済成長が始まったころ。
電力の安定供給の問題が緊急の課題となりました。
高度経済成長とは?日本では戦後1955~73年の約20年のことだそうです。
この当時、大規模発電は原発か石炭火力しかなかったそうです。
日本の電力会社は、当時悩んだそうです。
イギリスの黒鉛炉型原発が当時の日本政府の肝いりで導入されました。
これが、ほぼ大失敗だったのです。日本政府は、この当時イギリスの黒鉛炉型原発を導入したい強い希望があったようです。
結論は、価格の比較だったようです。(石炭火力と原発の)
そのころ、アメリカのGE社が画期的な原発を日本に売り込みました。
それが、マークⅠ型原発です。
そして、イギリスの黒鉛炉型原発を導入して判明したのが、日本の重電会社に原発技術がないことでした。
この時、アメリカのGE社が提示したのがフルターンキー契約(ターンキー契約)でした。「安いコストで、原発建設から試運転まで全部やってくれる。」、これが電力各社がアメリカのGE社のマークⅠ型原発を導入した決め手のようです。
政府は、当然「おかんむり」です。
その後、アメリカのGE社のマークⅠ型原発を導入した電力各社への「いやがらせ」のように、原子力関連予算は、原発導入とは無関係な方向に投入されました。それが現在の高速増殖炉や中間処理工場です。
なぜ?当時の日本政府がイギリスの黒鉛炉型原発を導入したがったのか?
今も答えらしきものは見ていません。
想像できることは?
核技術と核オプションの独自性を確保したかったのではないか?
これは、あくまで私個人の推測に過ぎません。
もし、この時理由は色々あったにせよ?
電力各社が、原発ではなく大規模石炭火力発電に電力供給を頼ったなら?
すでに存在した以上の大気汚染に日本国民は、苦しめられたと思います。
現在、ひどい大気汚染は中国やインドで発生しています。
両方とも大人口を抱え、経済発展が進行中の国です。
化石燃料には、これ以上依存できません。
短期間に大容量の電力供給を確保するなら?
原発しか手段がないのが、現状です。
そして、以下の記事を見るなら?
海外移住と大気汚染の世界地図
http://emigration-atlas.net/environment/air-pollution.html
北半球全体が大気汚染の危機に瀕していることが分かります。
これを緊急にとりあえず対応するなら、電力は原発に依存するしかありません。
原発事故や放射能汚染で死んだり病気になる人よりも、大気汚染で死んだり病気になる人のほうが、圧倒的に数が多いでしょう。
それを考えるなら?
約20年に一度の原発事故など、大した問題ではないように思えます。
私個人は、日本の未来のエネルギーは新エネルギーや再生可能エネルギーを中心にするべきだと思います。
しかし、世界の大気汚染の深刻さを合わせて考えるなら、現在深刻な大気汚染にさらされている国や地域は、取り敢えず原発発電に依存するしかないでしょう。
原発の過酷事故も深刻な被害や放射能による環境汚染を引き起こします。
現在、世界で起きている大気汚染は、それをはるかに上回り危機的な状況と言うべきでしょう。
単純に原発反対で、良いのかな??
と、最近思う次第です。
中国やインドに、それ以外のクリーンな大規模発電を提供できるなら、原発反対でもよいでしょう。
高度経済成長の現在進行形の国々では、原発発電を選択する以外に手段がありません。
かつて、日本がそうであったように。
より安全な原発の建設や運用に役立てるほうが、合理的であろうと思います。
現在の一部の、異常な集団的自衛権に対する反対を見ていると似たような部分が見えます。日本は法治国家であり、国会が物事を決めます。選挙で選ばれた国会議員が集団的自衛権の解釈変更に賛成した以上、それに反対するなら次の国政選挙で勝たなけばなりません。
原発の再稼働にしても同じです。
国政選挙で勝利した自民党の政策が、(原発推進はさすがにしないと思いますが)原発維持ならそれに従うしかありません。
福島第1原発事故が起きて、日本の社会もかなり神経質な反応があったと思います。
しかし、事故から3年以上経過した今、もう一度合理的に考え直すべき時が来たのかな?と思います。
福島第1原発事故が起きて、かちんこちんの「原発許せない人間」になった私も最近では、だんだん考え方が変化しつつあります。
第2次世界大戦についても同じです。
「あつものに こりて なますを ふく(羮に懲りて膾を吹く)」
これでは、知恵も芸もなさすぎでしょう?