「北の山・じろう」時事問題などの日記

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福島原発 プール核燃料自然発火起り得る!(ガンダーセン博士)YouTube

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#福島原発 プール核燃料自然発火起り得る!Gundersen #Fukushima #Nuke(ガンダーセン博士)

http://www.youtube.com/watch?v=9wOicMZq4tA&feature=watch_response
unebloke さんが 2012/09/10 に公開

<日本語要約:魑魅魍魎男さん 字幕&修正・追加訳:Jo2Rayden>

クリックで字幕。* 訳全文:http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-592.html Arnie Gundersen: Can Spent Fuel Pools Catch Fire? 使用済み燃料プールで火災は起き得るか? Fairewinds 19 Aug. 2012: http://www.fairewinds.org/content/can-spent-fuel-pools-catch-fire




日本語訳ブログ

ブログ名「新しい時代を作るのは老人ではない。」    −原発・放射線関連動画日本語訳−
福島原発プール核燃料の自然発火起り得る! Arnie Gundersen:Can "Fukushima" Spent Fuel Pools Catch Fire?(日本語訳)

http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-592.html
今回は、核燃料プールの火災について述べます。
1)可能性は?
2)原因は?
3)その結果は?
なぜ誰もが、福島第一原発の4号機に焦点を当てるのか? その前に、2,3基本的な事項の詳細に触れます。
ウランの核分裂により95%は熱になるが、残り5%は核分裂生成物質に残ります。
冷えるのには5年以上もかかり、使用済み核燃料プールでの冷却が必要になります。
ウランは小指ほどの大きさのペレットの中にあり、4メートルもの鞘にはいっています。その鞘は、ジルカロイド製です。
問題は、ジルカロイは空気中で加熱し過ぎると燃えるのです。自燃性であり燃え出すと水をかけても消せません。
ペレットの収められた鞘は、何本かずつ束ねられています。4メートルもの長さであり、これを原子炉から引き上げ、核燃料プールへ移動します。

2011年4月にFairewindsのサイトで、ジルカロイの鞘一本が空気中で燃えることをビデオで示しました。
破片がテーブルの向こう側へ飛び跳ねました。自燃であり、炎は上がらず、内部に熱源がなくても空気中で燃えました。

問題は、このような現象が使用済み核燃料プールで起きるのか?
誰もが懸念する4号機の問題とは何か?
福島第一では、4機とも危機的状況ですが、特に4号機の核燃料プールが懸念されるのはなぜか?

マークI型原子炉では、使用済み核燃料プールには格納容器はなく、事故が起きれば、放射性物質の大気への放出を防ぐものが無いのです。事故前に4号機の核燃料は、すべて原子炉からプールに移動しました。
これは4号機特有の状況です。
建屋底部に湾曲があり、第1モードのオイラー支柱の湾曲と呼ばれるものです。建屋には、明らかに爆発ではなく地震によるダメージがあります。核燃料は、すべて核燃料プールにあり、地震と爆発で建屋が壊れました。
これらが、世界中が福島第一・4号機に注目する理由です。

米 国NRCは、核燃料集合体が空気中で燃焼するかどうか確かめるため、サンディア国立研究所にテストを依頼しました。偶然にも、福島第一原発事故の2週間前 にテストは行なわれました。熱源は本物のペレットでなく、トースターなどに使われる抵抗体ですが、本物と同じ熱量を発します。
5時間の実験ビデオを1分に短縮したものをお見せします。
左上は、核燃料集合体で何本もの電線が出入りしています。加熱およびモニタ用のワイヤです。右は、横から見た核燃料集合体の上部と下部です。
5時間のテストで、膨大なデータが得られました。フェアウィンズのサイトにリンクがあります。

最初のビデオは、加熱直前の核燃料集合体です。直後に加熱、すでに煙が出始めています。煙が上がれば、燃えているということです。
最後のビデオでは、核燃料集合体、ジルカロイが空気中で燃えています。着火したのではなく、熱を加えただけで、空気中で燃え出したのです。
繰り返しますが、これはシミュレーションで、電熱を使った実験ですが、燃料集合体一体が、空気中で燃えることは明らかなのです。

福島第一は更に状況が悪く、4号機の核燃料プールには一体どころか1500体もの核燃料集合体があり、そのうち300体は原子炉から移動したばかりで、かなりの熱をもっているのです。
更に悪いことに、日本では熱い核燃料をまとめてプール内に保管しています。
米国では、チェック柄のように熱いものとそうでないものを交互に置き、発熱を分散させますが、日本ではそれをせず、熱いもの同士を隣り合わせに置いています。

核燃料プールで火災が起きうるのだろうか?その証拠となるビデオを得ました。
真の問題は、それが実際どう起こるのか、です。

この7月始めに、福島第一の核燃料プール冷却システムがダウンしました。
7日間、主ポンプと補助ポンプの両方が動作せず、冷却が止まりました。113万リットルもの水の温度が、毎日10℃ずつ上がっていったのです。そして、このビデオのように核燃料は燃え始めたでしょう。
2週間の猶予があったわけで、冷却システムは大抵2週間あれば復旧できるから問題はないでしょう。

問題は、地震なのです。建屋は、既に構造的ダメージを受けており、次の地震により冷却水が漏れたら万事休すです。核燃料を冷却する手段はなく、発熱量は莫大です。核燃料は燃え出し、ジルカロイに収まったウランが大気へ放出されるでしょう。
ブルックヘブン国立研究所の1998年の研究によれば、核燃料プールの火災により18万人が発ガンし、半径60キロの地域が永久に住めなくなるのです。
この研究は、ウランの量を福島の核燃料プールより少なく仮定しているので、実際は、福島第一では、もっと被害はひどくなるでしょう。
原子力業界が何と言おうと、地震で水が抜ければ核燃料プールで火災は起きます。

これは福島第一4号機だけの問題ではありません。
米国には23基のマークI型原子炉があり、福島第一・4号機よりも多くの核燃料を抱えています。
これは国際的な問題です。特に、世界で一番マークI型原子炉があるのは、米国なのです。
日本政府と東電に、一刻も早く核燃料をプールから取り出すよう圧力をかけるべきです。
地震が来て火災が起きるかどうかの論争を待っていられないのです。
米国NRCは、“福島第一で危険性が判った”米国内の23基の核燃料プールから燃料を取り出すよう要求すべきです。
原子力産業は、資金節約の為、核燃料プールを空にしようとしません。


フェアウィンズは、福島第一原発事故以来、世界的に重要な技術問題を取り上げています。
その一つが、マークI型原子炉の使用済み核燃料プール問題です。
フェアウィンズは、非営利団体であり、ビデオ作成や研究等にお金がかかります。
この継続の為に、どうか引き続き皆様のご寄付をお願い致します。

ありがとうございました。またご報告したく存じます。

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