「北の山・じろう」時事問題などの日記

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福島原発の101時間(1)3月12日午後3時36分/大揺れ3秒 免震棟騒然<河北新報>

河北新報
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【特集】福島原発の101時間
福島原発の101時間(1)3月12日午後3時36分/大揺れ3秒 免震棟騒然
2012年08月07日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1106/20120808_01.htm
▼全文引用

イラ菅に愚痴>
 東京電力の武黒一郎フェローは首相官邸から東電本店に戻るなり、不満をぶちまけた。
 「イラ菅という言葉があるけど、本当によく怒る。私も6、7回どつかれた」
 東電が福島第1原発事故直後に録音、録画し、報道関係者に公開したテレビ会議の様子は2011年3月12日午後11時に始まる。1号機爆発から6時間半近くたっていた。
 冒頭は菅直人首相(当時)と官邸への愚痴だ。
 「首相補佐官とか副長官みたいな人が、事前の仕切りをするんですよね。民主党政権は若い人たちがそういう役になっていますから」
 武黒フェローは官邸に情報が集まらないことに不満を漏らす。「隔離されてほとんど情報が入らない」と連携不足を嘆く。
 武黒フェローが1号機の爆発を知ったのは発生から2時間後。菅首相の執務室のテレビだった。

<対照的な光景>
 3月12日午後3時36分、第1原発の免震重要棟会議室を映す画面が約3秒間大きく揺れた。音声は収録されていない。
 一斉に天井を見上げる発電所幹部ら。約50人が集まった円卓テーブルの中央に位置する幹部が立ち上がり、人を指さし、指示する。作業員の1人はヘルメットをかぶり、どこかへ向かおうとする。
 マイクが発言を拾うと、各会議室の分割画面は赤い枠で囲まれる。その状態が続き活発にやりとりしている様子がうかがえた。会議室1カ所が5センチ四方のモニターからは、一人一人の表情は見て取れない。
 爆発から数分後、免震重要棟にいた1人の女性従業員が両手を頭の上に広げ、手のひらを反転させて下に動かす。何かがひらひらと降ってきている様子を表現しているらしい。
 同じころの東電本店の非常災害対策室と、福島県大熊町のオフサイトセンター。原発構内と対照的に職員に動きはない。何も起こっていないかのようだ。
 12日午後4時50分、第1原発会議室のモニターがテレビのニュース画面に変わる。1号機の爆発を伝えた。
 東電とオフサイトセンターの動きが一気に慌ただしくなった。

   ◇

 東電は事故直後の福島第1原発と東電本店のテレビ会議のやりとりを収めた映像を公開した。爆発に驚く作業員。官邸と東電のちぐはぐな関係。事故当事者の実像を映像と音声を基に再現する。(末永智弘、勅使河原奨治)=5回続き