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死にゆく福島の海 トリチウムなど90万ベクレルが海へ
2013年7月7日 15:00
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▼全文転載
東京電力は5日、福島第一原発内で測定した地下水や港湾内海水の放射能汚染について発表した。海までわずかの距離にある地下水観測孔で、ベータ線を出す放射性物質が90万ベクレル/Lという高い値となった。
2011年3月に爆発事故を起こした福島第一原発では、現在も冷温停止に向けた作業が続けられている。東京電力や政府の発表とは裏腹に、放射性物質が地下に浸透。地下水脈に乗って海に出る危険性は、早くから指摘されてきた。
放 射性物質ではガンマ線を放出するセシウムの存在が注目されており、食品検査でも主にこのセシウムしか計測されていない。実際には、アルファ線を放出するプ ルトニウムや、水とほぼ同じ性質を持ちベータ線を放出するトリチウムなど内部被ばくの害がさらに大きい放射性物質も大量に環境中に流出している。
冷却水に溶け込んだ放射性物質が、地下水脈に乗って海に流れ出る危険性は、事故直後から指摘されてきたが、東京電力では有効な対策を講じてこなかった。
東京電力は6月19日、井戸を掘る検査で地下水から、50万ベクレルという高濃度の汚染を計測したことから、さらに複数の井戸を掘って汚染調査を実施。
今回新たに掘削調査した井戸からは、90万ベクレルというさらに高濃度の汚染が計測された。
こういった状況を受けても、東京電力の対応は犯罪的といえるほど鈍い。汚染が計測されている井戸から海までは数メートルしかなく、すでに漏出している可能性もあるが、これから土壌改良剤などを注入して、土を固めるつもりだという。
海 へ向かう方向を一時的に封じても、汚染水は結局迂回して海に向かうはずで、抜本的な対策にはならない。「浄化した冷却水の海への放出」を地元漁協に打診す るなど、海の汚染に対して配慮しているようなポーズはとるが、90万ベクレルの汚染水が流れ込むのを真剣に止める気はなさそうだ。
外部リンク
◆報道関係各位一斉メール 2013年
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1228756
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