「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

米大統領選:オバマ氏再選…ロムニー氏伸びず<毎日新聞>

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毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
米大統領選:オバマ氏再選…ロムニー氏伸びず
毎日新聞 2012年11月07日 13時34分(最終更新 11月07日 16時44分)
http://mainichi.jp/feature/news/20121107k0000e030217000c.html


★関連記事
朝日新聞
ホーム>http://www.asahi.com/
「オバマ大統領は僕らのヒーロー」再選に沸くケニアの村
2012年11月7日23時53分
http://www.asahi.com/international/update/1107/TKY201211071052.html
MSN産経ニュース
トップ>http://sankei.jp.msn.com/top.htm
経済界「政府は関係強化を」
2012.11.7 21:43
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121107/fnc12110721440013-n1.htm
MSN産経ニュース
トップ>http://sankei.jp.msn.com/top.htm
議会の“ねじれ”継続、運営に苦慮か 下院が共和党が過半数確保 
2012.11.7 19:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121107/amr12110719440016-n1.htm

オバマ米大統領が勝利演説、「最高の時代はこれからだ」<AFPBB News>

AFPBB News
トップ>http://www.afpbb.com/
オバマ米大統領が勝利演説、「最高の時代はこれからだ」
2012年11月07日 19:28 発信地:シカゴ/米国
http://www.afpbb.com/article/politics/2911100/9798855?ctm_campaign=txt_topics
▼全文引用

【11月7日 AFP】米大統領選で再選を決めた民主党バラク・オバマBarack Obama)大統領が7日未明、地元イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)で支持者を前に勝利演説を行った。

 ミシェル夫人と娘のサーシャちゃん、マリアちゃんを伴いステージに登場したオバマ大統領は、再選を目指して掲げてきた「中流層のための闘い」と「アメリカンドリーム」という二つのテーマに今一度、立ち返った。

「この選挙の中で、あなたがた米国国民は思い出させてくれた。われわれの道のりは厳しく、旅は長いが、われわれは自ら立ち上がり、立ち向かってきたことを」

「われわれは心の中で知っている。アメリカ合衆国にとって最高の時代はこれからだ、と」

■「力を合わせて前進を」、ロムニー氏に呼び掛け

 オバマ氏は、勝利演説の前にミット・ロムニー(Mitt Romney)共和党候補と話し、ロムニー氏の健闘を称えたと語った。「わたしたちは激戦を繰り広げたかもしれない。だがそれはひとえに、ともにこの国を深く愛し、この国の未来を非常に強く案じているからだ」

「今後数週間のうちにロムニー(前)州知事と、この国を前進させるためにどんなところで力を合わせられるか、じっくり話しあいたいと考えている」とオバマ氏は述べた。

■「未来に希望」、陣営問わず国民に訴え

 またオバマ氏は共和党支持者にも呼び掛け、「あなたがたが私に投票したかどうかに関係なく、私はみなさんの声に耳を傾けてきた。あなたたちから学びを得た。あなたたちのおかげで、私はより良い大統領になることができる」と語った。

「あなたがたの体験と闘いを携え、なさねばならない仕事と待ち受ける未来に向かって、私はかつてないほど決然とし、触発されて、ホワイトハウスへ戻る」

「私たちがこれまでくぐり抜けてきた多くの困難や、ワシントン(の政界)がもたらす多くの失望にもかかわらず、私は今ほどわが国の未来に希望を持ったことがない。今ほどアメリカに希望を持ったことはない」

■「1人1人の志を合わせたよりも大きく」

 大統領2期目も議会の「ねじれ」状態による膠着状態は続くことになるが、オバマ氏は演説の終盤、将来にわたる大きな目標を示し、「温暖化する地球の破壊的な力に脅かされない」未来を呼び掛けた。

「私たちはこの未来を共に手に入れることができると信じている。われわれは政治が示すほど分断されていないからだ。われわれは評論家が言うほど皮肉屋ではない。1人1人の志をすべて足すよりも、われわれは大きくなれる」(c)AFP
AFPBB News トップへhttp://www.afpbb.com/

2012年 米大統領選挙 <Reuters JP(ロイター)>関連記事一覧

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Reuters JP(ロイター)
ホーム>http://jp.reuters.com/
2012年 米大統領選挙
http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/uselection

オバマ大統領が勝利宣言

演説の中で「一段と強い決意でホワイトハウスに戻る」と述べた。
スライドショー
http://jp.reuters.com/news/pictures/rpSlideshows?articleId=JPRTR3A3SQ#a=1

オバマ大統領の再選、中米関係改善の機会に=新華社
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A608820121107
オバマ米大統領、18日のASEAN関連首脳会議に出席へ
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A606D20121107
米下院選、共和党が引き続き過半数維持へ
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A602120121107
オバマ米大統領が再選確定受け勝利演説、共和党との協力表明
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A605620121107


2012年米大統領選挙関連ニュース
http://jp.reuters.com/news/archive/Jp_USelection
コラム:2期目のオバマ米大統領、妥協がカギ 2012年 11月 7日 18:02 JST
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A606S20121107
情報BOX:米大統領選・議会選、勝者敗者のコメント 2012年 11月 7日 17:57 JST
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A606K20121107
アングル:大統領再選で政治勢力分布に変化なし、経済状況は逆風 2012年 11月 7日 17:56 JST
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A604720121107
著名投資家ソロス氏、「オバマ氏再選は賢明な政治への道」 2012年 11月 7日 17:28 JST
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A604320121107
コラム:オバマ再選が導く強力緩和体制、崖の先に日本のリスク 2012年 11月 7日 17:24 JST
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A606620121107
オバマ大統領再選、引き続き日米同盟の発展・深化に期待=官房長官 2012年 11月 7日 17:05 JST
http://jp.reuters.com/article/Jp_USelection/idJPTYE8A605Z20121107

記事一覧
http://jp.reuters.com/news/archive/Jp_USelection
ピクチャーギャラリー
http://jp.reuters.com/news/pictures

米鉱山株が下落、オバマ大統領再選で一段の環境規制への懸念広がる 12:26am
http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTJE8A600920121107
米国株主要3指数は1%超下落、オバマ氏再選やECB総裁発言受け 12:22am
http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTJE8A600720121107
米週間住宅ローン申請指数は低下、ハリケーン「サンディ」で業務阻害 12:02am
http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTJE8A600420121107
次期米財務長官にルー大統領首席補佐官が最有力、ボウルズ氏の名も 2012年 11月 7日 19:47 JST
http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTYE8A607R20121107
ロシアのプーチン大統領、オバマ米大統領の再選歓迎=報道官 2012年 11月 7日 18:51 JST
http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTYE8A607D20121107

東電:火力を社内分社化…建設・運営で競争、8千億円削減<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
東電:火力を社内分社化…建設・運営で競争、8千億円削減
毎日新聞 2012年11月05日 02時31分
http://mainichi.jp/select/news/20121105k0000m020092000c.html
▼全文引用

 東京電力は13年3月をめどに、火力発電所部門を独立採算の社内カンパニーに移行する。火力発電所の建 設、運営会社は今後、入札で選び、火力カンパニーもガス、石油会社など外部企業と同じ条件で応札。どれだけ安く建設し、電力供給できるかを競わせ、火力発 電所への投資額を10年間で約8000億円圧縮することを目指す。

 実質国有化に合わせて作った「総合特別事業計画」に基づく社内分社化の第1弾。火力部門の独立性を高めることで、身内に甘い「お手盛り入札」の批判も抑えたい考えだ。社内カンパニー制の本格導入は大手電力初で、近く発表する中期経営計画の骨子に盛り込む。

 現在の「火力部」「燃料部」のほか、発電所などに所属する、東電社員の約1割に当たる約3000人を異動させる。常務クラスを経営トップの「プレジデント」に充て、人事や予算執行など広範な権限を与える。

 東電は 19〜21年度に予定している計260万キロワット分の火力発電所新設にあたって入札を実施する。週明けに入札手続き開始を発表。13日に参加者向け説明 会を開き、13年夏ごろに落札事業者を決める。入札にはガス、石油会社のほか、独立系の発電会社も関心を示している。火力カンパニーは商社、銀行などと組 み資金調達力を高めた上で応札するが、落札できる保証はない。

 福島第1原発事故で火力発電への依存度が高まる一方、発電所建設には6、7年かかることから火力部門の改革を急ぐことにした。

 東電は13年4月には送配電、小売りの両部門も社内カンパニー化する方針。本社部門は、原発事故の被災者賠償、廃炉作業などのほか各カンパニーを統括する役割に絞り込む。【宮島寛、和田憲二】
 ◇社内カンパニー制

 予算や人事など広範な権限を社内の事業部門に与え、独立採算の子会社のように運用する仕組み。総合電機 の日立製作所や東芝、住宅設備大手のリクシルなど、事業分野が多岐にわたる大企業での採用例が多い。各カンパニーは独自に投資判断を下せるため、意思決定 が速くなるとされる。ただし社内の連携が悪くなるなどの副作用もあるとされ、ソニーなど一旦採用した社内カンパニー制を解消した企業もある。



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自治体 新電力へ契約加速<朝日新聞>

朝日新聞
ホーム>http://www.asahi.com/
自治体 新電力へ契約加速
2012年11月05日
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000381211050001
▼全文引用

■今年から6市 料金大幅削減狙う

 東京電力中部電力から新電力へ。県内の公共施設で、電力供給元の切り替えが加速している。県内自治体は電気料金の大幅削減を見込む。一方、需要の高まりで、新電力との契約には、自治体側にも「営業努力」が必要になっている。

 朝日新聞静岡総局が県と県内全35市町に取材したところ、新電力と契約しているのは県と、静岡、湖西、掛川、伊東、三島、富士宮、富士の7市。県は2000年、静岡市は10年から契約。他の6市は今年からで、特に10月に集中した。

 さらに清水町や裾野市が新電力との契約に取り組んでいるなど、今後も、新電力と契約する自治体は増える見込みだ。背景には、東電福島第一原発事故後の東電の値上げや節電など電力への関心の高まりがある。東電管内では1千万円以上の電気代削減を見込む自治体もある。

 新電力と契約した東電管内の市の担当者は「新電力と契約すれば電気代金を確実に削減できる。契約へ努力しなければ議会から『怠慢』と批判されてもおかしくない」とする。「万が一、問題が生じても東電との契約に戻せばよくリスクはない」ともいう。

 東電も中部電も、新電力と契約した自治体が再契約を望んだ場合、「拒否しない。通常の契約を結ぶことになる」とする。ただ中部電には 1〜3年以上契約を継続していると基本料金を1〜2%割り引く制度があり、契約の一時中断で、この割引が適用されなくなることがあるという。

 一方、新電力に慎重な市町の担当者は「本当に電力の安定供給を受けられるのか」「停電などの災害復旧をする中部電や東電から迅速な対応を受けられるか」などの不安を口にする。

 ■供給限られ契約できない例も「勉強と工夫必要」

 たとえ自治体側が希望しても、新電力との契約の希望が増え、契約できないケースも出ている。電力供給力が限られるためだ。

 浜松市は昨年11月、磐田市は今年1月、新電力の応札を見込み、市庁舎などの電気供給で入札を実施したが、中部電1社しか応札がなかった。県も今年度は、本庁舎(本館・東館・別館)と静岡、浜松の両総合庁舎分の入札に、新電力の応札がなく、中部電と随意契約した。

 静岡市でも昨年の静岡・清水庁舎分の入札が新電力1社の入札になり、一昨年の中部電の入札額より239万円高くなった。

 新電力と契約したある市の担当者は「行政側に勉強と工夫が必要だ」とする。

 新電力が契約を希望する公共施設は、昼と夜や、季節によって電力消費量が大きく増減する学校やグラウンドなどだ。東電や中部電は過去の実 績で最も多く使った時の電力量を基に基本料金を設定しており、新電力が基本料金を引き下げて契約しても、電気を使わない期間や時間帯があるほど利益が見込 めるという。昼夜を通じて電気を使う本庁舎などは利益が少ない。

 新電力と契約できた市は、新電力が利益を出しやすい施設を選んで一括契約の対象にし、そこに本庁舎の契約を含めたりするなどの工夫をしている。(上沢博之)
 ◆新電力 特定規模電気事業者の呼称。ガス、風力などによる自前の発電施設の電力や、自家発電する工場などから購入した電力を販売する。 東京電力中部電力などの「一般電気事業者」と区別される。電力の小売りは、価格競争の導入を目的に2000年以降、段階的に自由化。05年4月からは一 般家庭などを除く、契約電力50キロワット以上の施設では新電力と契約できるようになった。

★この【一 般家庭などを除く、契約電力50キロワット以上の施設】の制限を、何としても撤廃してもらいたいと思います。そうすると、一般家庭も企業などが自家発電した、電力会社の料金よりは、はるかに安い料金で電気を利用出来るようになります。電力会社が値上げしたければ、「ご自由にどうぞ」と言えるのです。つまり、これが電力自由化です。送電網の利用の適正な料金の決め方の問題もありますが。これは、発送電分離の話ともつながります。



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伊方原発、ベント設置へ 四電、新たな安全対策 愛媛<MSN産経ニュース>

MSN産経ニュース
トップ>http://sankei.jp.msn.com/top.htm
伊方原発、ベント設置へ 四電、新たな安全対策 愛媛
2012.11.6 02:03
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121106/ehm12110602030001-n1.htm
▼全文引用

 四国電力は5日、伊方原発愛媛県伊方町)3号機に、原子炉格納容器が損傷した際の対策として、蒸気を外部に逃すベント設備を導入すると発表した。設備には放射性物質の放出を低減させるフィルターも設ける。平成27年度末までに完成させる予定。

 同原発の全3基はすべて加圧水型原子炉で、沸騰水型原子炉に比べて格納容器が大きく、容器内の圧力が高まっても損傷する可能性が低いことから、ベントは必要ないとしていた。

 また、津波対策として、平成27年度末までに海抜15メートル以上の地点に非常用外部電源受電設備、海抜32メートル以上に恒設ガスタービン発電機を設置。事故時に格納容器内の蒸気発生器の温度を下げる注水ポンプを25年度中に設置するとしている。

 中村時広知事は「安全対策については国の対応を待つのではなく、早く取り組んでほしい」と要望した。



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火力発電所の入札、東電が13年2月開始 260万キロワット<日本経済新聞 >

★これが、脱原発依存の切り札でしょう。石炭火力かガス発電です。再生可能エネルギーの開発も必要ですが、産業界の賛成が中々得られません。単に、原発が危険だから止めようでは、なく、次のエネルギーをどうするかを話し合うべきです。なお、CO2地球温暖化説は、もう通用しないと思います。海外では、「違う」が主流の考え方だと思います。根拠になった論文が、捏造されていたわけですから、「事実ではない」もしくは、真偽不明でしょう。

★ともあれ、石炭火力は、中国でもアメリカでも深刻な健康被害を多発させています。それは、設備が旧式で有害物質を排出するからです。日本の製鉄会社が使っているような最新式の有害物質除去装置を活用するなら、それほど環境への影響は、ないものと推測します。ガス発電であれば、完全にクリーンと言えます。どちらも、建設から、運転中のランニングコスト、そして設備の耐用年数が過ぎた後の解体・撤去などのトータル費用を、考えるなら、原発より、はるかに安いのです。トータルで考えるなら、原発の発電コスト(=トータルの全費用)はとてつもなく高いものになります。正確には、誰も計算できません。使用済み核燃料を安全に10〜25万年保管するコストを計算できる人がいるなら、「是非!!!」計算していただきたいです。これも、原発発電のコストです。



日本経済新聞
トップ>http://www.nikkei.com/
火力発電所の入札、東電が13年2月開始 260万キロワット
2012/11/5 23:10
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD050J9_V01C12A1TJ0000/
▼全文引用


 東京電力は5日、火力発電で260万キロワット分の電力を外部から調達するため、来年2月に入札を実施すると発表した。同7月末をメドに発電事業者を決める。原子力発電の代替電源として、2019年以降に電力の購入を始める。自前で手掛けるよりコストを抑えられるとみており、東電の発電部門の効率化に向けた試金石となる。

 東電は再建計画の「総合特別事業計画」に、19〜21年度に稼働予定の260万キロワットの発電所については入札をすると明記した。経済産業省も火力発電の入札を実質的に義務付ける指針を9月に公表している。

 東電はまず今月13日に、火力電源に求める基準などを盛り込んだ入札募集要綱案を公表する。同時に応札を検討する事業者向けに説明会を開き、要綱案への意見を募る。来年2月上旬から5月下旬にかけて入札を実施。経産省の有識者委員会のチェックを経て、7月下旬に発電事業者を決める方針だ。

 事業者には原則15年間、東電に売電することを求める。原発のように常時稼働する「ベース電源」としての活用を見込む。東電は「石油・ガスなどのエネルギー関連企業や、鉄鋼・化学など自家発電のノウハウを持つ企業が応札する」とみている。

 火力の燃料としては石炭を想定。東電の既存および建設中の石炭火力発電所のコストを参考に、入札の上限価格を1キロワット時あたり9円53銭に設定した。

 東電が過去に3回実施した火力の入札では、自社で手掛けるよりもコストを2〜4割抑えられたという。今回も上限価格より安く調達できれば、東電は設備投資と発電コストの双方を抑えられることになる。これまで基本的に電力事業のすべてを自社で賄ってきた「自前主義」からの脱却を急ぎ、経営再建を進める。

 東電は10月に「ビジネス・アライアンス委員会」を設置し、協業提案を募集している。この提案の中で今回の入札に応募できる案件があれば、東電の火力部門と他社が組んで応札することも検討する。ただ、その場合でも、東電が主導権を握らないようにする。


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韓国の原発事情

★記事は、URL からお読みください。

中央日報
【社説】繰り返される原発の故障、全面的な安全点検が必要=韓国
2012年10月31日15時43分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/308/162308.html?servcode=100§code=110

原発部品保証書の偽造発覚 2基を運転停止に=韓国
2012年11月05日16時23分
[ⓒ聯合ニュース]
http://japanese.joins.com/article/570/162570.html?servcode=300§code=320

朝鮮日報
部品の品質保証書偽造を10年間見抜けなかった韓国の原発
記事入力 : 2012/11/06 08:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/06/2012110600401.html

朝鮮日報
新月城原発2号機、今月中にも試運転開始へ
記事入力 : 2012/11/05 09:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/05/2012110500493.html

社説11月05日(月) 原発事故対策 細部まで詰めなければ <信濃毎日新聞>

信濃毎日新聞
トップ >http://www.shinmai.co.jp/
社説11月05日(月)原発事故対策 細部まで詰めなければ
http://www.shinmai.co.jp/news/20121105/KT121104ETI090001000.php
▼全文引用

 原子力規制委員会が決めた原子力災害対策指針は、大枠を示すにとどまった。避難の判断基準など積み残した課題が多い。

 指針を基に関係自治体が来年3月までに地域防災計画を作ることになっている。福島の教訓を踏まえ、備えを考えるときだ。曖昧さを残して原発を動かすわけにはいかない。日程に縛られず、細部を詰める必要がある。

 事故に備える「重点区域」の目安を半径10キロ圏から30キロ圏に広げたのが柱だ。対象の自治体は15道府県45市町村から21道府県135市町村になり、人口は72万人から延べ480万人に増える。長野県内の自治体は含まれない。

 半径5キロ圏の住民は、メルトダウン(炉心溶融)などが起きたらすぐに避難するとした。甲状腺被ばくを避けるため、安定ヨウ素剤を服用する。30キロ圏は、周辺の放射線量の実測値などを基に政府や規制委が判断する。

 避難の基準のほか、輸送手段の確保やヨウ素剤の配布方法など具体的な中身は先送りしている。これまでいかに「安全神話」に寄り掛かり、対策を考えてこなかったか、あらためて実感させられる。

 原発によっては、県境をまたいで避難の在り方を考えなくてはならない。国による広域的な調整が求められる。災害弱者に対する避難の支援、観光地や高速道での対応など簡単にはいかない問題が多い。計画を作る自治体から戸惑いが聞かれるのも無理はない。

 規制委が先ごろ公表した放射性物質の拡散予測では、30キロ超でも避難を要する地点があった。重点区域とするかの判断も自治体任せでは済まない。規制委としての考え方を示すのが筋だ。

 規制委の田中俊一委員長は自治体に対し、今後1カ月をめどに示すモデルに沿って年内に計画案を作るよう求める考えだ。作業を支援する意向も表明したものの、短期間で実効性のあるものができるのか、心もとない。

 田中委員長は、原発再稼働の前提として計画を重視する考えもこれまでに示している。住民が納得できる計画を作らなくてはならない。与野党の溝が埋まらず、規制委の発足が遅れた経緯もある。国は期限にこだわることなく、柔軟に対応するべきだ。

 30キロ圏の外とはいえ、長野県内も無関係ではない。近隣の原発での事故について、放射性物質の飛散を想定しておく必要がある。避難してきた人たちの受け入れ態勢もポイントになる。規制委には広い視野での検討を求める。



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東京電力:廃炉費、政府に支援要請 中期計画に明記<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
東京電力:廃炉費、政府に支援要請 中期計画に明記
毎日新聞 2012年11月07日 02時30分
http://mainichi.jp/select/news/20121107k0000m010143000c.html
▼全文引用

 東京電力は 6日、福島第1原発事故対応への追加支援を政府に要請する方針を固めた。放射性物質の除染や廃炉にかかる費用が今後、10兆円規模に達する可能性があり、 単独で負担するのは不可能と判断した。東電は「福島復興本社」(仮称)設置などで事故対応に最優先で取り組む姿勢を示し、理解を得たい考えだが、税金をさ らにつぎ込むことへの批判は必至。政府は、リストラの進み具合なども踏まえながら、追加支援の是非を慎重に検討する。

 7日午後、広瀬直己社長、下河辺(しもこうべ)和彦会長らが東京都内で記者会見し、追加支援要請を明記した「中期経営計画骨子」を発表する。

 骨子には、福島復興のほか東電のコスト削減などの改革を列挙。賠償や電力の安定供給を続けるための必要な措置として、追加支援要請を盛り込む。

 国や自治体が東電に代わり立て替え払いしている除染費用は、最終的には数兆から10兆円規模に上る見通 し。だが、東電は除染額を「現時点では合理的な金額を見積もれない」として実質国有化時に作った再建計画「総合特別事業計画」に織り込んでいない。廃炉費 用も過去の原発事故を参考に総合計画で試算した1兆1500億円を上回るのは確実で、追加支援なしでの除染、廃炉の財源確保は絶望的な状況だった。

 一方、追加支援について政府は、国民負担に直結することから慎重な姿勢を崩していない。政府は、除染関 連の予算として12年度までに約1兆1000億円を確保しているが、かかったお金は最終的に東電に請求する。「国の社会的責任として、一定程度を国が負担 する部分はありうる」(枝野幸男経済産業相)と、一部負担を示唆する発言もあるが、国民の反発が避けられないため、具体的な検討は進んでいない。

 東電は13年1月にも福島県内に復興本社を設立し、復興関連業務の人員を現行の約3500人から 4000人規模に拡充。全社員を交代で福島に派遣し、年間延べ10万人体制で被災者の生活再建に当たる。「聖域」だった発電所修繕費を全面的に見直すなど コスト削減にも取り組むことで、追加支援の環境整備を進めたい考え。だが、支援額が大きいだけに、東電の株主や銀行など貸手の責任を問うべきだとの声が広 がる可能性もあり、実現には曲折がありそうだ。【宮島寛、和田憲二】
 ◇「国の責任の明確化」で文言追加

 東京電力が7日発表する経営計画骨子で、政府の追加支援を求めるのは「原発事故の最終責任は誰が負うかという問題を先送りしたままでは東電再建は見通せない」(幹部)との危機感からだ。

 追加支援の文言は、政府が派遣した社外取締役らの意向で盛り込んだ。7月に実質国有化された東電だが、経営再建について強い権限を持つ社外取締役らが、「国の責任の明確化」の観点から問題提起した。

 福島事故を受けて政府は、原子力損害賠償支援機構法を制定。電力大手と共同出資した機構が、賠償資金の 立て替え払いを始めている。しかし、機構が肩代わりするのは賠償資金のみ。しかも東電の収支は、原発停止による火力燃料費増で現時点でも、機構に助けても らっている賠償を除けば赤字だ。

 東電は実質国有化時に作った総合特別事業計画で、電気料金値上げと柏崎刈羽(かしわざきかりわ)原発の 13年4月再稼働により、14年3月期に黒字転換すると明記。しかし値上げ幅は政府審査で圧縮され、再稼働も原子力規制委員会が判断基準を13年7月に策 定するとしたことで、計画通りの収益改善は絶望的になった。

 一方、東電のリストラが限界なのかについては依然、疑問がくすぶる。経営破綻させないまま公的資金で支 援していることに対し「国民負担は求めるのに、株主や大口債権者の銀行などの責任は不明確なまま」との批判が消えないからだ。追加支援の議論が具体化すれ ば、会社更生法の適用など、法的整理を検討すべきだとの声も高まりそうだ。【宮島寛、和田憲二】



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東日本大震災:福島第1原発事故 大熊町民45%「戻らない」 放射線量不安8割−−復興庁調査<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
東日本大震災:福島第1原発事故 大熊町民45%「戻らない」 放射線量不安8割−−復興庁調査
毎日新聞 2012年11月07日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20121107ddm041040052000c.html
▼全文引用

 復興庁は6日、東京電力福島第1原発が立地し、全町避難を強いられている福島県大熊町民を対象にした住 民意向調査結果を発表した。避難指示が将来解除されても、半数近い世帯が同町に「現時点で戻らないと決めている」と回答。放射線量への不安などから、町民 帰還が見通せない実態が浮き彫りになった。

 避難先の全5378世帯に9月、郵送でアンケートを実施、3424世帯(63・7%)が回答した。

 調査結果によると、町に「戻らないと決めている」との回答は45・6%に達し、「現時点で戻りたいと考 えている」は11・0%にとどまった。「まだ判断がつかない」は41・9%。世代別で「戻らない」と回答したのは、10〜30代=54・7%▽40〜50 代=48・7%▽60代以上=38・9%−−と若い世代ほど帰還意欲が低くなっている。

 戻らない理由(複数回答)は、放射線量に不安=80・8%▽原発の安全性に不安=70・2%▽家が汚 れ・劣化し住める状況でない=67・6%−−など。同町は町民の約95%が居住している地域が長期間生活できない「帰還困難区域」に指定される見通しで、 除染の遅れや相次ぐ原発トラブルへの懸念が背景にあるとみられ、渡辺利綱町長は「明るい材料が何一つない中で予想された結果だ」と述べた。

 一方、帰還までの移住先となる「町外コミュニティー(仮の町)」を設置した場合、「居住する」と回答したのは22・8%と低く、「居住しない」が24・2%、「現時点では判断できない」は50・8%だった。【乾達】




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除染の危険手当、作業員へ渡らず? 環境省が徹底通知<MSN産経ニュース>

MSN産経ニュース
トップ>http://sankei.jp.msn.com/top.htm除染の危険手当、作業員へ渡らず? 環境省が徹底通知
2012.11.5 22:41
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121105/dst12110522420022-n1.htm▼全文引用

 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県の11市町村で国が直轄で行う除染をめぐり、作業員へ一律1万円が支払われる危険手当「特殊勤務手当」が 実際には支給されず「ピンハネ」されている疑いがあるとして、環境省がゼネコンなど元請けに対し、支給実績を確認できる書類提出の徹底を求める通知を出し たことが5日、分かった。

 環境省は除染事業を発注する際、被曝(ひばく)の危険性や精神的不安に対し支給される特殊勤務手当を作業員へ支 払うよう契約。ところが、作業員や下請け業者らから「受け取っていない」「ピンハネされている」といった訴えが同省へ寄せられた。同省は「再度周知し指導 を徹底する」としている。国の直轄除染は、今年1月から公共施設などで先行的に始まり、ゼネコン11社などへ発注。7月からは田村市など4市町村で本格的 な除染が行われている。



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原発事故でカドミウム汚染! 福島イタイイタイ病の報告も<税金と保険の情報サイト>

税金と保険の情報サイト
トップ>http://www.tax-hoken.com/
原発事故でカドミウム汚染! 福島イタイイタイ病の報告も
2012年11月6日 21:00
http://www.tax-hoken.com/news_anOEezsb8a.html?right
▼全文引用

かつての公害病と同じ
福島第1原発事故による汚染は、放射性物質にとどまらない。中国に輸出したサンマからは高濃度のカドミウムが検出されており、福島県内では「福島イタイイタイ病」と呼ばれる症状も報告されている。

ネットで報告された新たな放射線障害
福島イタイイタイ病は身体中が痛み、起きていられなくなるというもの。福島県から避難した人などに発症者がいる、とネット上で報告されている。

避難生活によるうつ病ではないか、とする説もあるが、かつて1910年代から1970年代にかけて富山県で発生した公害病イタイイタイ病」と共通する部分もあり、一概にデマと決めつけることもできない。

放射性銀がカドミウム
イタイイタイ病カドミウム汚染が原因で発症する。福島第1原発の事故により拡散した物質としては、ヨウ素セシウムプルトニウムなどが有名だが、放射性銀もその一つ。

この放射性銀は壊変後、カドミウムになる。今年6月には、日本から中国に輸出した冷凍サンマから高濃度のカドミウムが検出されたため、返送される、という事件があった。

同ニュースを伝えた中国人民放送(電子版)は「福島第1原発事故によって漏れ出た放射性物質との関連を日本側は調べる必要がある」と指摘した。

外部リンク
カドミウム wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki

◆福島イタイイタイ病? togetter
http://togetter.com/li/401686

★関連ブログなど
さてはてメモ帳 Imagine & Think!
福島イタイイタイ病が拡大 原因不明で寝たきり〜うつ病と放射性物質と福島エイズ 
2012年11月02日
http://satehate.exblog.jp/18650534/

福島県は「放射能死灰の町」となった
福島イタイイタイ病が拡大。原因不明で寝たきり。  2012年11月02日  
http://blog.goo.ne.jp/fukushine777/e/6584924fbe0641ef39290c34b5925f50
福島イタイイタイ病(続き):うつ病と放射性物質と福島エイズ 2012年11月05日
http://blog.goo.ne.jp/fukushine777/e/8c5564d504e4eabb636e08e7dd7b48b8




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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第1回~第3回》フェアウィンズ{星の金貨プロジェクト}

星の金貨プロジェクト(から全文転載)
ホーム>http://kobajun.chips.jp/

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第1回》フェアウィンズ
 投稿日: 2012年10月9日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5025

今再び大地震が起きれば、事態は考えられない程深刻なものに!
現在福島第一原発は、今事故処理の真最中
[ 対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日


フェアウィンズ 9月20日

アーニー・ガンダーセン氏が『もし地球を愛するなら』プロジェクトの企画に招かれ、現在も続く福島第一原発からの放射性物質の漏えい、そしてどうすればこの事故を収束に向かわせることができるのか、ヘレン・カルディコット博士との対談が行われました。
福島第一原発では原子炉を冷却するために使われた冷却水が未だに高濃度に放射能に汚染されており、現在も太平洋の海へ流れ込んでいます。
現場は作業員を被ばくさせる危険、そして放射能漏れが続くことへのジレンマと戦い続けています。
事故発生から18カ月間の子供たちに対する健康上の影響について、2人の議論が行われました。

『もし地球を愛するなら』プロジェクトにようこそ。
私はヘレン・カルディコット、このプログラムでは、この地球上のすべての生命に対する医学上の脅威、環境上の脅威について議論を行います。
核兵器、原子力発電、オゾン層破壊、有毒な汚染物質、森林伐採、その他、この地球を守るべく、社会的、政治的問題について論じて行きます。
あなたがこの地球を愛しているなら、どうか続けて聴いてください。


今日のお客さまは、私の旧友でもあるアーニー・ガンダーセン氏です。ガンダーセン氏は環境とエネルギー問題に関する調査、分析、そして法的援護を行うフェ アウィンズにおいて、エネルギー問題のアドバイザーを務めています。彼はまた独立した原子力発電の技術者であり、安全に関する専門家でもあります。
彼は原子力規制員会を始め、上下両院議会、各州議会、各政府機関や規制当局に対し、原子力発電所の運営、信頼性、安全に関する課題、放射線問題に関する提言などを行っていますが、その活躍の場はアメリカ、カナダをはじめ世界各国に及んでいます。

アーニー・ガンダーセン: やあヘレン、ありがとう。 再会できてうれしいですよ。

ヘレン・カルディコット: あなたが福島第一原発の現状について新たな見解を示されたので、ぜひお話をお伺いしたくて、ここにお招きする必要があると考えたのです。
本当にたくさんお伺いしたいことがあるのです。
福島第一原発の1号機、2号機、3号機、4号機が現在置かれている状況について、ぜひお聞かせください。
現状についてどうお考えですか?
今日は存分にお話しください。

アーニー・ガンダーセン氏


ガンダーセン : ありがとうございます。
では1号機、2号機、3号機、4号機がそれぞれ今どうなっているのか、お聞きください。
4号機は建屋の壁が崩壊してしまっており、その分作業がしやすくなっています。今後の計画ですが…

カルディコット: 壁が崩壊しているとはどういうことでしょうか?その部分が良くわからないのですが。

ガンダーセン : 爆発はあらゆるものを破壊しました。原子炉建屋の上部2つのフロアは崩壊し、そのために破壊を免れた構造部分が露出される結果となりました。
そして現在作業エリアと呼べる状況になっているのです。
カルディコット: 原子炉建屋は構造物として残ってはいるものの、2つのフロアは無くなってしまっている、そういう事でよろしいですね。
ガンダーセン : そうなります。原子炉建屋が本来30メートルの高さがあるとすれば、現在は18メートルになっているという事です。爆発により原子炉の上部構造が破壊され ましたが、その上部構造とは東京電力原子力発電所を運営していた海浜地帯で、核燃料棒を出し入れするための巨大クレーンと、その燃料棒を一時的に格納す るためのブリッジ構造の事です。

カルディコット: ちょっとお待ちください。つまり燃料の出し入れをするためのクレーンがあった上層階2フロアが破壊された、という事になりますか?そうなりますと、原子炉 格納容器、その隣には100トンを超える高放射性の核燃料棒で一杯の冷却用プールがそのまま取り残されていることになります。


ガンダーセン : その通り、まったくおっしゃる通りです。

カルディコット: 正しいのですね。

ガンダーセン : 目下の計画はかつてはそこに存在した構造物、特に使用済み核燃料プールを破壊された建屋の上に、もう一度建設することです。
これは残っている構造物を利用して行いますが、その場所は海のすぐ近くであり、燃料棒を扱うための巨大クレーンを支える橋脚部分を、破壊された建屋に隣接して建設しなければなりません。
いいですか、かつてはそこに巨大クレーンがありましたが、現在は破壊されてしまっているため、新たにクレーン設備を設置しなければならないのです。
なぜそれほどの設備が必要なのかといえば、使用済み核燃料を詰め込んだ容器は非常に重く、全部で約130トンに上る量を処理しなければならないからです。こうした作業には巨大クレーンが欠かせません。

カルディコット: あなたがお話になっているのは、束ねられた核燃料棒の事でしょうか?間違っていますか?

ガンダーセン : いえ、束ねられた核燃料棒を取り出し、水中の遮蔽された格納容器に収納しなければならないのです。

カルディコット: わかりました。

4号機使用済み核燃料プール内部の写真


ガンダーセン : もしこれらの使用済み核燃料が直接大気に触れるようなことになれば、非常に高い放射性があり、作業エリアにいる人々はその場で死んでしまうことになります。
そのためこの使用済み核燃料を水に沈める作業は、迅速に行う必要があります。
そして束ねられた使用済み核燃料をそのまま取り扱う必要があるのですが、ここで重大な疑問が出てきます。すなわち一度高温になってしまったこと、そして爆 発により使用済み核燃料プールに大量のがれきが飛び込んでしまったため、燃料棒が変形してしまっているのではないか、という懸念があるのです。
しかしまあとにかく理論上は、クレーンを使って使用済み核燃料の束を掴み取り、冷却用プールの方に運び、水中に沈められた巨大な容器の中に収納しなければなりません。
使用済み核燃料を持ち上げてこの容器の中に格納し、ふたを閉めなければなりません。
この巨大な容器の重さは約100トンほどあります。

カルディコット: まあ…


ガンダーセン : 次に巨大クレーンを使ってその容器を持ち上げ、地上に降ろします。
その作業を何十回となく繰り返さなければなりません。建屋の上の使用済み核燃料プールを空にするには、おそらく1年以上かかるでしょう。

カルディコット: 少しお待ちください。束ねられた使用済み核燃料棒を水中から取り出し、別の冷却用プールに移動しなければならないが、それを格納する巨大な容器はまだ用意 できていない、それでよろしいでしょうか?これからこの巨大容器を製作し、水中に沈めて使用済み核燃料棒を受け入れるための準備を行い、それができたら地 上に降ろす、この手順で間違いはありませんか?

ガンダーセン : その通りです。まず最初にしなければならないことは、破壊された建屋の上にある冷却用プールの中の、使用済み核燃料をすべて取り出すことです。
そのためには、その設備の建設が完了した後、1年ないし2年の月日を必要とします。
ですから現在の状況は、いかなる意味合いにおいても、危機を脱したなどとは言えない状況なのです。
もし地震が発生すれば高濃度汚染水が漏れ出す恐れがあり、使用済み核燃料が火を噴くような事態に陥れば、日本全土がたちまち汚染されつくしてしまいます。
これが証明するのは、現在福島第一原発は事故処理の真最中だという事です。
おわかりですか、今年になってやっとこの状況が見えてきたのです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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今日からアーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士の対談を連載します。
9月20日付で[フェアウィンズ]のホームページ[ http://www.fairewinds.com/ja ]に掲載されたこの対談は、まだ公式の日本語訳は掲載されていませんので、【星の金貨】の『私訳』という事で、ご覧ください。
原文はA4版で出力すると21枚ほどの原稿になりますが、実を申し上げますとまだ翻訳作業は完了していないため、全何回という事をまだ申し上げられません。
8ページほど翻訳して3回分ほどの分量になっていますので、8〜9回という事になろうかと思います。
福島第一原発の現状について、きわめて重要な分析が行われており、皆様にはぜひ全編をお読みいただきたいと思っております。

それにしても日本の原子力規制委員会のメンバーにこのお二人に小出裕章氏が加わっていれば、と心から思います。
そうすれば、今生きている「人間」を何より大切にしてくれるだろうに…
誰もがその発表を、素直に受け入れる事が出来るだろうに…
それが出来ない日本の政治システムに対する、疑問と怒りが私たちの中で色あせてしまわないよう、ぜひこの連載をご活用くださいますよう、お願い致します。

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星の金貨プロジェクト(から全文転載)
ホーム>http://kobajun.chips.jp/

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第2回》


 投稿日: 2012年10月10日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5062

福島第一原発の敷地内には、8,800トンをはるかに超える高レベル放射性核廃棄物!」
「日本国内の原発には、30,000トンを超える『処理不能の』高レベル放射性核廃棄物が隠されている!」
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日


昨年2011年6月に私はクリス・マーティンソンの番組に出演しましたが、そこで私は破壊された原子炉建屋を覆う、新たな建屋の建設が必要だと指摘しました。

カルディコット: そうでした。

ガンダーセン : しかし作業は遅々として進みませんでした。そして残念なことに、母なる自然には人間の事情とは関係ない春夏秋冬があります。
ですから今や時間との戦いなのです。
ふたたび巨大地震が発生して原子炉建屋が破壊されることの無いよう、祈るしかない状況なのです。

カルディコット: 一体いつになればクレーンを設置できる程度に、建物の補強ができるのでしょうか?あなたは海側ではなく、陸側に新たな壁を築く必要があるとおっしゃっていますが。

ガンダーセン : そうです。
カルディコット: 大きく重いクレーンを原子炉建屋の上に設置するために必要なのですか?そのためにはどれだけの時間がかかるのでしょうか?

ガンダーセン : 現場では約1年だと見ています。


カルディコット: 1年ですか。原子炉建屋の補強に1年。そうすれば巨大クレーンの設置が可能になる。そこまではさほどの年月を必要としないようですね?

ガンダーセン : そうですね、かかっても18カ月といったところでしょうか。その後使用済み核燃料の取り出しが可能になると思います。

カルディコット: 18カ月後に使用済み核燃料の取り出しが可能になり、すべてを冷却用のプールから取り出すのに1年かかる。つまりは2年6カ月を要するという事になりますね。

ガンダーセン : 2015年ないし2016年になれば、最初の問題が片付くことになります。

カルディコット: なんということでしよう?!

ガンダーセン : そうなのです。そして最後に取り出す使用済み核燃料の放射性濃度が最も高く、そして最も危険なのです。
実際のところ、最初の使用済み核燃料を取り出す作業は、さほど難しいものではありません。
最後に取り出さなければならない使用済み核燃料が最も新しいもので、物理的にも高温で、そして放射性がきわめて高くなっています。この使用済み核燃料を取り出すのが2014年、または2015年になると思われます。


カルディコット: 100トンもの重量がある使用済み核燃料を詰め込んだ、巨大な容器を地面に降ろすのはいつになるのでしょうか?そして一度に扱える使用済み核燃料は一束だけのようですが、一束の使用済み核燃料には何本の核燃料棒が入っているのでしょうか?
ガンダーセン : 9×9、すなわち81本です。

カルディコット: 約80本。

ガンダーセン : そうです80本が一束になった使用済み核燃料が1,000以上残っています。

カルディコット: その重量はどのくらいになりますか?

ガンダーセン : 約1トンです。

カルディコット: 1トン?

ガンダーセン : そう、約1トンです。さあここで目下一番の問題とされたことを思い出してください。
ここにある使用済み核燃料は地震によって、あるいは事故後の過熱によって、あるいはがれきがプール内に大量落下したことにより、変形してしまっているので はないか?そうなってしまえば、クレーンで取り出せない可能性があります。クレーンを使用済み核燃料の上に持って来て持ち上げようとしても、そこで作業を 継続できなくなる可能性があるのです。

カルディコット: そしてどうなるのでしょう?

使用済み核燃料プール


ガンダーセン : 新たな問題が発生することになります。そうですね、時間の経過を待つことになるかもしれません。不幸なことに、こうした問題を解決するためには長い時間が必要です。
変形した使用済み核燃料を取り出して地上に降ろし、そこに設置しておいた別の使用済み核燃料プールに沈めるのです。原子炉建屋には巨大な使用済み核燃料 プールがありますが、それを空にするのです。取り出して、降ろして、また沈める。何度も何度も何度も、この作業の繰り返しです。
これができれば嬉しいことに、破壊された原子炉建屋の上層階に放置しておくより、いったん地上に降ろして廃棄物格納容器に入れる方が、はるかにましなのです。

カルディコット: だから通常の核燃料プールに格納するのですね。現在のところ、その通常の核燃料プールの中にはどれだけの使用済み核燃料の束があって、それはどこにあるのでしょうか?

ガンダーセン : 核燃料プールには約7,000束の核燃料が残っています。場所は原子炉から見て海側ですが、このプールは津波による直接の被害は受けてはいません。原子力発電所の敷地全体から見れば、陸側の少し小高い場所という事になります。
そこから最も古い核燃料を取り出し、発電所内のキャニスターにいったん保管します。充分に温度が下がるまで、数十年間そこにとどめ置かれることになるでしょう。
こうして使用済み核燃料を福島第一原発4号機から取り出し、原子力発電所内のしかるべき場所で保管を続けることになります。なぜなら4号機の核燃料プールにはがれきなどがいっぱい入っていますから。

カルディコット: 核燃料プールには7,000束の使用済み核燃料があり、一束の重量が1トンという事は、ここにカルディコット: あなたが使用済み核燃料の総重量は7,000トンという事になります。

ガンダーセン : その通りです。そして4号機以外、2号機、1号機、3号機の順でそれぞれに500~600束の使用済み核燃料があります。ですから各原子炉が600トンの使用済み核燃料を抱えている、そうなります。
これほど大量の高放射性核廃棄物があるのです。
40年間原子力発電を続けた結果、これだけの高放射性核廃棄物が貯まってしまったのです。
さらにはすでにドライ・キャスクに収納済みの高放射性核廃棄物もあります。
これも福島第一原発原子力発電所内に保管されています。
これらが巨大地震と巨大津波によって、事故を拡大しなかったことは幸運なことでした。
ですから当面の目標はこれからの10年で、すべての高放射性核廃棄物をドライ・キャスクに収納することなのです。


カルディコット: 簡単な算数の計算をしてみましよう。
7,000+600×3=8,800トン。これだけの使用済み核燃料が福島第一原発の敷地内にあるのですね。これにドライキャスクの分を加え、約10,000トンもの高放射性核廃棄物が未だに福島第一原発原子力発電所内に残っているのです。
これには事故を起こさなかった5号機、6号機の分は含まれていません。
一体全体、日本はどれだけの使用済み核燃料、つまりは高放射性核廃棄物を抱え込んでいるのですか?
ガンダーセン : 残念ながら正確な数字は解りません。しかし日本の原子炉はほとんどが古いものばかりです。そして東海村原子力発電所には2基、女川原子力発電所には3基、というようにそれぞれ保有する原子炉の数も異なっています。
しかし大体の推測は可能です。日本には現在稼働可能な原子炉は50基あり、それぞれ最低でも600束、おそらくはそれ以上の使用済み核燃料を抱え込んでいると考えられます。
さあ、また簡単な計算です、600トン×50=?

カルディコット: 30,000トン。それでいいですね。

ガンダーセン : 最低でも、ですよ。

カルディコット: 最低でも!
〈つづく〉
http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima

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日本全国の原発に30,000トンもの、『処理不能の』使用済み核燃料が隠されている!
この指摘を読んで、私は改めて原子力発電所の廃止はなんとしても軌道に乗せなければならない、そう思いました。
広瀬隆さんの著作『原子炉時限爆弾』には、六ヶ所村の再処理など失敗続きで、とうに破綻してしまっている事が書かれています。

結局、原子力発電は「未来になれば、高放射性核廃棄物について何か良い解決方法が見つかるだろう」という、きわめて無責任な見切りによって発車した事が明らかになりました。
しかし福島第一原発が建設されて40年以上、何の進展もありませんでした。
カルディコット博士がかつてニューヨークタイムズに書かれたように、人類は「ただそれを地中深く埋める」しか出来ないのです。
ただでさえ、地震多発地帯に建設した事により、日本の原子力発電所は世界で最も危険な原発群のはず。
そしてそこには、大量の使用済み核燃料が隠されているのです。

3.11直後、週間ダイヤモンドに掲載された記事に、仮に六ヶ所村福島第一原発と同じ被害を受けた場合、半径100km以内の人間がほぼ全員即死する、とあるのを読み、高放射性核廃棄物処理問題の容易ならなさを教えられました。

日本の原子力発電所、それは考えられている以上に危険な存在。
そしてその問題から、目をそらし始めた日本…

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星の金貨プロジェクト(から全文転載)
ホーム>http://kobajun.chips.jp/

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第3回》


 投稿日: 2012年10月10日 作成者: admin   

http://kobajun.chips.jp/?p=5105

アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士の対談
メルトダウンした核燃料の「取り出し」、具体的解決策はいまだに無い!
これから5年間、途切れる事無く3基の原子炉に注水を続けなければならない!
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]
フェアウィンズ


ガンダーセン : 現在、福島第一原発4号機に関するわずかな慰めは、原子炉内に何も無いという事です。
しかし1~3号機についてはもちろんそうではなく、核燃料プールの中がどうなっているかもはっきりしません。
特に3号機の核燃料プールについては全く何も解っていません。
私自身は3号機の核燃料プールの損害は、深刻なものだと考えています。
そして1~3号機の内部がその後どうなっているのか、確認しなければなりません。
ご存知の通り、各原子炉内の燃料はメルトダウンしてしまいました。ですから燃料棒の束をつかんで、外に取り出すなどという事はできません。
溶けだした核燃料は、運が良ければ原子炉の底にたまった状態になっているでしょうが、実際には格納容器の底を突き破り、基礎のコンクリート部分に入り込んでしまっているようです。
この結果、事故処理は4号機の場合より、はるかに難しいものになってしまいます。


カルディコット: 私の記憶では、これまでメルトダウンした核燃料の除去作業を行ったのはスリーマイル島での事故処理が唯一の例です。確か除去するのに10年かかりましたが。

ガンダーセン : その通り。簡単な作業でした。

カルディコット: スリーマイルの場合、福島第一原発1~3号機のような完全なメルトダウンでは無かったように記憶していますが…

ガンダーセン : そうです。スリーマイル島の事故の場合、溶けた燃料は原子炉の底に溜まっていて、格納容器には漏れ出していませんでした。
しかし福島の3つの原子炉では溶けた燃料は格納容器から漏れ出しました。下の方から制御棒を差し込んだのですが、その部分から櫛の歯を伝わるようにように漏れ出したのです。
燃え上がったのでなければ、制御棒のところから滲み出してしまったと考えられます。
2号機では火災が発生した可能性があり、溶けた核燃料は基礎のコンクリート部分に達しました。
私はここの部分は大きな違いだと思っています…私が問題としてとらえていること、それは1~3号機、それぞれで今確認されていることです。
解りやすくするため、原子炉を料理に使う圧力釜に例えてみましょう。

カルディコット: いいですよ。


ガンダーセン : そして原子炉が格納容器に入っているように、圧力釜の周りに非常に強固な箱を作ります。さらには原子炉格納容器と原子炉建屋内の間に、円環体の構造物が存在しています。
そして原子炉建屋の隣にあるのがタービン建屋です。
つまり1基の原子炉に対し、3つないし4つの構造体が存在することになります。
タービン建屋に関して言えば、高い放射性を帯びた物質は3つの異なるバリヤーを経て、タービン建屋内に入ることになるわけです。
数百万ベクレル、つまり1秒間に100万回の自然崩壊が起きるわけですが、これだけの値の放射性物質が集中している場合について、考えてみましょう。
そうですね、1リットルのコーラを例にしてみましょう。毎秒100万個の泡がはじけていると考えてみてください。
そう、原子炉内部ではなく、格納容器の中でもなく、原子炉タイヤの中でもなく、そこから離れた場所にあるタービン建屋内における高濃度汚染水が問題なのです。
このようなことから今私が心配しているのは、この場所における作業員の被ばくの問題なのです。私個人としてこの点が非常に気にかかるのです。
60年ほど原子力発電に関わってきた挙句、こうした結論にたどり着いたわけです。現場の人々は3基の原子炉を廃炉にする作業に関わることになるかもしれないわけです。しかし、彼らは必要な情報を与えられていないと思います。
現在現場で作業をしている人々が廃炉作業にまでかかわることになれば、彼らの被ばく線量は容易ならない値に達することになるでしょう。


物理的根拠に基づく配慮はごくわずかしかありません。
使用済み核燃料は取り出されたばかりのときは非常に熱くなっていますが、その後日を追って段々と温度が下がっていきます。
しかし物理的な高温状態は続いており、現在も福島第一原発の事故現場で蒸気が上がっているのを確認することができます。
ただ事故直後に比べればその温度は明らかに低く、5年経てば使用済み核燃料が発する熱量は明らかに低下します。
ですから5年が経過すれば、その時点で再びメルトダウンの発生はあり得なくなります。
今もその危険性は下がりましたが、メルトダウンの可能性が消えるためには5年という時間が必要なのです。
ですから原子炉、そして原子炉建屋の冷却を続けなければなりません。いったいいつまでかかるのか?5年間かかるのです。5年経てば、給水ポンプの動作を停めることが可能になります。

カルディコット: そのために福島では、溶けた燃料の上に水を注ぎつつけているのですね?

ガンダーセン : その通りです。

カルディコット: 海水をですね?

ガンダーセン : 多分もう溶けてはいないと思いますよ、ヘレン。今は高熱の個体になっているはずです。
そして1~3号機の各原子炉に、毎日何十トンという水が注ぎこまれているはずです。その水は高濃度に汚染されて戻ってきますが、それをすぐには戻さず、鉱 化流体中の揮発性成分を使う、費用は高くつきますが最新の方法によって、浄化処理を行います。しかしそのプロセスを繰り返した結果、今や何百というかすが たまってしまいました。
浄水器のフィルターがありますね、あのフィルターが数百個あると考えてください。もちろん一個一個は自動車ほどの大きさがあり、300年経たなければ消えないセシウムによって汚染されています。それが数百基、原発の後ろにずらっと並んでいるのです。
そしてここに蓄えられた水は核燃料と直接接触するため、非常に高い放射性を帯びています。


カルディコット : わかりました。

ガンダーセン : このために原子炉内部、格納容器の底部、ドーナツ形の円環体、そしてこれらを覆う原子炉建屋 – 一部は吹き飛ばされてしまいましたが、これらすべてが汚染されてしまいました。そして隣にあるタービン建屋も放射能に汚染され、汚染水の循環のため1秒あ たり、1リットルあたり何百万回もの放射性崩壊が続いているのです。
これは私の個人的意見ですが、このような場所で、至る所高濃度の汚染が広がる場所で、作業員に危険な作業を続けさせるべきではないと思います。

では私が東京電力の役員ならどうするでしょうか?
私なら使用済み核燃料の温度が十分に下がるまであと2年間待った上で、原子炉建屋の中にコンクリートを流し込み、全体をコンクリート漬けにして300年間待つことにすると思います。
モニタリングされている放射線量を見れば明らかなことですが、現在のように非常に高い放射線量が計測されている現場で、これ以上作業員を働かせるべきではありません。
まして現段階では、どれ程彼らが努力したとしても、原子炉は安定した状態にはならないのですから。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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★以下、《第4回》以降に続く

星の金貨プロジェクト(から全文転載)
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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第4回~第7回》アーニー・ガンダーセン{星の金貨プロジェクト}

星の金貨プロジェクト(から全文転載)
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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第4回》
 投稿日: 2012年10月12日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5245

 

「今、3号機が4号機をさらに汚染する状況が続いている」
福島第一原発ではこれから300年間、人が近づけない程の汚染が続く」
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日


カルディコット: 今はどのような努力も報われる段階ではない。それなのに彼らは作業している。おかしいですね、とにかく今は…

ガンダーセン : その通り、とにかく今は大量の汚染水が地下水脈に入り込まないように、その問題をまず解決しなければなりません。

カルディコット: しかしもし原子炉をコンクリート漬けにしてしまえば、汚染物質が漏れ出して地下水脈に入り込み、これからずっと太平洋が汚染され続けるのではないでしょうか?

ガンダーセン : そうです。だから福島第一原発に関しては、現段階では究極の解決策など無いのです。

カルディコット: 何もない…

ガンダーセン : すべての問題の解決は不可能です。
しかし多分ですが何が漏れ出しているにしても、まずは原子炉建屋の下の部分に穴を開け、下に溜まっている汚染水を抜き取ることで解決の糸口がつかめるように思います。
そこで問題が、先にご説明した巨大な汚染水の浄化装置に戻ることになります。
しかし私自身の気持ちとしては、これ以上2,000人の作業員の方々をこの時点で、廃炉のため危険な作業に従事させ、被ばくを続けさせたくはありません。

カルディコット: わかります。では違う問題に目を向けましょう。
発電装置が収納されているタービン建屋というのは、原子炉一基に対しひとつの割合で設置されているのでしょうか?

ガンダーセン : 原子炉一基につき、一棟のタービン建屋があります。

カルディコット: 数百万ベクレルも汚染されているのは、何号機のタービン建屋なのでしょうか?

ガンダーセン : 1~4号機、すべてです。

カルディコット: 何てことでしょう?!


ガンダーセン : 3号機が最悪です。そして興味深いことに、現在3号機が4号機を汚染しているのです。

カルディコット: 何ですって?

ガンダーセン : 驚くでしょう、でもこの二つはつながっているのです。
3号機から漏れている汚染水が4号機を汚染していることが解ります。
一か所の原子炉建屋から漏れ出した汚染水は、地面にしみこむと同時に、隣に立っている建屋も汚染してしまうのです。
そうなるのです。
ではどうしてそれがわかったのか?
私にはゼネラルエレクトリックの電気技術者である、親しい友人がいます。
彼がその状況を教えてくれたのですが、原子炉格納容器は完全に独立した構造にはなっていません。
様々なものを行き来させるため、ワイヤー状のパイプが無数に取り付けられ、ゴムの被膜で覆われた電線も無数に取り付けられてます。
そしてこれだけ高い放射線が存在する場所では、ゴムの性能は保証されていません。同じく熱に対しても、塩水に対しても、ゴムの性能保証などはありません。


このために原子炉建屋と他の建造物とをつなぐ電気配線により、放射能汚染があらゆる場所に運ばれてしまっている可能性があるのです。

カルディコット: お話を伺って、ちょっと言葉が出てきません。
解りました、次の質問をお願いします。
3つのタービン建屋それぞれが1リットル当たり100万ベクレルに汚染されている、それで間違いはありませんか?

ガンダーセン : 一番ひどいのは3号機で、これは100万ベクレルです。その他も似たような値だと思います。
正確な数値は知りようがありませんが、途方もない数値です。
壁の汚染をこそぎ落とすため誰かをこの場所に送り込むなど、考えられないような数値であることは確かです。

カルディコット : 3つのタービン建屋はそれぞれ独立した、原子炉建屋から離れた場所にある構造体である。しかしご説明いただいたような状況では、タービン建屋内も高濃度に 汚染され、そこからさらに原子炉本体に近づくにつれ、汚染はどんどんひどくなっている、そのように推察されているわけですね?そのようにお考えですね。


ガンダーセン : まったくその通りです。
原子炉建屋を解体するとすれば、それだけの汚染と向き合う必要があります。
現在現場では、汚染されていない場所まで移動させてこれを解体しようとしてますが、ほとんど意味はありません。かなり高い確率で日本人はこう言わなければならないと思います、自分たちは間違いを犯してしまった、と。
ですから私たちは福島第一原発を、事故現場で見つけたありとあらゆる汚染物質の、仮処分場にする必要があります。この場所の汚染はひどいものになりますが、他の場所を汚染してしまうよりはましなのです。

カルディコット: そうですね。

ガンダーセン : 福島第一原発の事故現場は犠牲になってしまった土地なのであり、人間は近づくべきではありません。

カルディコット: わかりました。ところであなたは太平洋もまた犠牲になってしまった、とおっしゃいました。この太平洋から獲れた魚をアメリカ西海岸やオーストラリアの人々 は食用にしているわけですが、魚は回遊してどこへでも行ってしまいます。太平洋が犠牲になるという意味は、これからずっと福島第一原発から漏れ出した放射 性物質が太平洋を汚染し続ける、という事でしょうか?

ガンダーセン : その通りです。完全に汚染を取り除き、再び人が入って福島第一原発を完全に解体するためには、100年、200年という単位で汚染水を途切れることなくくみ出し続ける必要があります。


カルディコット: このことについて、人類の子孫たちはいったいどういうでしょう?100年間で3世代が交代するとして、300年間で9世代が交代することになります。
これらの世代の人々は、いったいこのことをどう思うでしょうか?
子孫たちはどうすればいいのでしょう?
今の私たちに何を望むでしょうか?
子孫たちの時代に、この問題を解決するための機械や技術は生み出されているでしょうか?
私たちの世代は子孫に対し、取り返しのつかないことをしてしまったのではないでしょうか?
これから9世代に渡る人々は、福島第一原発の危険性について、今の私たちと同じように真剣に受け止めることはできるでしょうか?

ガンダーセン : そうですね、私たちは300年後もこうした社会がきちんと機能していると思っていますが、その時点でも福島第一原発は最低でも今と変わらないレベルに汚染されているでしょう。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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星の金貨プロジェクト(から全文転載)
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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第5回》
 投稿日: 2012年10月13日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5248

福島第一原発の事故処理費用、その総額は40兆円
福島第一原発の事故で死亡する日本人は25年間で100万人前後、しかし『2%』という数字に隠される可能性が
東京の住民の被ばく線量は、永遠に秘密にされる…
放射線による問題は、世代を重ねる程悪化の恐れ
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日


福島第一原発の事故処理費用、その総額は40兆円
『25年間で100万人死亡の懸念』、しかし『2%』という数字に隠される可能性
東京の住民、本当の被ばく線量は永遠に秘密に
アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士の対談

フェアウィンズ 9月20日

ガンダーセン : そして考えなければならないことは、巨額の事故処理費用をどこから持って来るのか、という問題です。
国際社会がどう言っているかは知りませんが、日本において、必要な事故処理費用は40兆円になるでしょう。
それはすべて日本の財務省が支払うことになるでしょう。
しかし彼らはこの事実を認めたがりません。

日本は今回の福島第一原発の事故が、40兆円の損害をもたらすことになるという事を認めません。

ちょうど今月、事故処理費用は10億ドル(約800億円)でした。そしてこの四半期、さらに10億ドル、そしてその次の半年で10億ドル必要になります。

誰も全体像、総額については語ろうとしません。


しかしこれだけの規模の出費が、これから50年、60年、あるいは100年続くのです。
最終的に支出金額は5,000億ドル(約40兆円)に達してしまうでしょう。
日本の人口は高齢化し、しかも減少傾向にあります。
縮小し、高齢化する人口が、多額の債務を抱えてしまうことになるのです。
明るくない見通しですが、避けることはできません。

カルディコット : 残念なことです。
さて次のテーマに移りましょう。
当然ながら福島第一原発の事故が引き起こす悪性疾患、疾病の数に関する問題ですということになります。
さてチェルノブイリの事故発生から25年間に、事故の影響により100万にのぼる人々が死亡したことを資料が明らかにしています。そしてこれから300年 から600年の間、環境に残留する放射性セシウム半減期が一番長く、最も危険な135の半減期は230万年)をどうするか、という問題に取り組まなけれ ばなりません。
さらには数百年、数千年、あるいは数百万年の間、放射性物質として換気中に留まり続けるものもあります。そしてこれらにはセシウム同様、様々な同位体があります。


アーニー・ガンダーセン、あなたはかつて福島第一原発が放出した放射性物質の総量は、チェルノブイリの2.5倍から3倍になると考えられる、そうおっしゃったことがありますね。
そして日本の人口密度は、チェルノブイリ周辺よりもはるかに高い。
チェルノブイリ周辺で死亡した人が100万人という資料と、あなたの放出された放射性物質の量が2.5倍から3倍という見解を重ね合わせると、これからの25年間で福島第一原発の事故が原因で死亡する日本人は300万人に上ることがあり得るのではないでしょうか。

ガンダーセン : 私自身は福島第一原発の事故で死亡する日本人は、100万人前後だろうと考えています。しかし日本の原子力産業界は私のこの見解に敵意をむき出しにしているようであり、死亡するのは100人前後にとどまると主張しています。

カルディコット : それはおかしい。

ガンダーセン : しかし私の手元にはスリーマイル島の事故に関するスティーヴ・ウィングの資料があります。彼の研究はスリーマイル島の事故による影響で10,000人が死亡したことを、鮮やかな手際で明らかにしました。
そしてチェルノブイリでは100万人。
福島では人口密度の高い国土で、大規模な放射能汚染が発生したことを考えると、私個人の見解としては100万人という数字が確実に信用できるのです。


チェルノブイリ周辺と事情が異なるのは、福島は一方が海側だという事です。これに対しチェルノブイリは周辺すべてが陸地です。
しかし日本は人口が約1億4,000万人、その辺のところは原子力産業界も理解しているはずなのですが…。
そして日本では死亡原因の約3割がガンですから、25年間では4,000万人から5,000万人が福島第一原発の事故とは関係の無いガンにより死亡するこ とになります。ここに福島第一原発の事故が原因でガンを発症し、死亡した人が100万人加算されるとどうなるでしょう。その割合はたった2パーセントにす ぎません。
ですからよほど注意深く検証しないと、このことを解明するのは極めて難しいのです。

カルディコット: しかしこれからも疫学分野の研究が続くことになるでしょうが、あなたがおっしゃるように福島第一原発が放出した放射性物質の量がチェルノブイリの2.5倍から3倍に達するとするなら、100万人という数字は少なく見積もり過ぎではありませんか?

ガンダーセン : いえ、わたしはこの数字に確信を持っています。

カルディコット: そうですか。


ガンダーセン : キセノンとクリプトンについては、事故後最初の一週間の間、東西南北を4つに割った北西部分の、1立方メートル(縦1メートル×横1メートル×高さ1メー トル)ごとの観測記録があります。その値は1,000ベクレル、つまり1立方メートルあたり1秒間に1,000回の放射性崩壊が起きていました。
原子力産業界は認めるつもりは無いでしょうが、これ程の値では肺がんの発生、そして全身の被ばくは避けられません。
もう一つの懸念は3月16日前後に2号機で内部爆発が起きたことです。
2号機は外見上原子炉建屋に損傷が無く、問題が少なそうに見えます。

しかし実際には、発電所が原子炉のベント窓をすべて解放した時点で、格納容器がひび割れてしまっています。
3月16日、莫大な量の放射性物質の煙が立ちのぼり、風に乗って東京方向に流されて行きました。
現在は事故発生直後のような、高い放射線量は測定されていません。
しかしこの時点では日本も東京電力も混乱の渦中にありました。
未だに誰もが口を閉ざしていますが、3月15日、16日、17日の3日間、東京の人々はどれだけの被ばくをしたのでしょうか?
歓迎すべき測定結果など存在しませんし、事実もまたその通りなのですが、日本は頑なに軽視し続けています。
被ばく線量を過少に見積もっているのです。


ご存知のように2012年2月に私は東京に行きましたが、地表近くでの放射性崩壊は1キログラム当たり毎秒7,000回に達していました。
この値はアメリカなら、立派に放射性核廃棄物としての取り扱いを受ける値なのです。
しかし日本政府はこう言い続けています。
「気に病む必要は無いので、笑顔でいてください。いつもと変わりません。」

カルディコット : 笑顔、そう言っているのですか…笑顔。
私は癌や白血病だけでなく、この時点で糖尿病を除いて考えられる疾病を指摘しました。
チェルノブイリとその周辺では、子供たちの早期老化、白内障の発症率の急増、重度の先天性異常発生の確率の急増が確認されました。
実は今日私は奇形児、つまりは胎児の時すでに障害を負ってしまった子供たちの研究を専門にする小児科医に、インタビューを行うことになっています。内容は現在も続いている、高率の先天性異常の発生率の確認です。

これから私たちは福島でこうした問題と向き合うことになるでしょう。
これは悪性腫瘍、ガンの発生とはまた別の問題です。
放射線被曝が引き起こす病気は実に様々です。
一人の医者として私が放射線被ばくについて指摘したいのは、これから日本は政府も一般の人々も、放射線被ばくに対しては、最新の注意を払ってほしいという事です。
そして発生する問題は多岐多数にのぼり、対処するための出費もまた莫大な金額になるだろう、という事です。
この点については、事故発生当時思いもよらなかったはずです。


ガンダーセン : 本当にご指摘の通りだと思います。
すべての問題の基本にあるのが、遺伝子の損傷です。
このことは、9月に公表された蝶の突然変異に関する研究( http://kobajun.chips.jp/?p=4241 をご参照ください)によっても明らかです。
この研究によって明らかになったのは、突然変異が世代交代によって一層悪化していく、という事実でした。
第三世代の遺伝子が受けた障害の方が、第一世代のそれよりも一層悪くなっていました。
事実を解明するためには、さらにたくさんの研究が行われる必要があります。

現時点で明らかなことは、遺伝子損傷の障害が発生するのは10年とか20年という単位ではなく、1世代、2世代というように、世代単位で発生するという事です。

カルディコット: まさにこれこそが原発事故、そして原子力発電いっさいに関わる最も深刻な問題です。
これは遺伝子(ゲノム)不安定性といわれるものです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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今週いちばん驚いた国内報道は
原発を止める止めないは、国民が決めることではない」
という自民党幹事長の発言でした。
自ら自分が奉じているのは民主主義ではない、と宣言したようなものだからです。

次に驚いたのは、復興予算を3.11の復興とは関係ない事業に「まわしていた」ことについて、この問題を究明するための委員会を、与党民主党の委員全員が欠席したこと。
この問題が存在することを認めない、という実力行使にでたものです。

いずれの報道にも、日本の政治の『劣化』はここまで進んだか、と暗然となりました。
カルディコット博士やガンダーセン氏が、あふれるほど持っている「人間としての良心」がまるで感じられません。

そう、原発を今止めなければならない、それは政治や経済などの問題などではなく、人間としての課題なのだと、このおふたりが気づかせてくれました。

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第6回》
 投稿日: 2012年10月14日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5311

3号機の爆発は水素爆発か?! 核爆発か?! それとも…
未だに原子炉建屋内には、水素が充満している – 5年~7年は続く水素爆発の危険
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日


カルディコット: ところでアーニー、別の質問があるのですが。
あなたは事故の初期の段階で、1号機、2号機、3号機の原子炉建屋内に水素が充満したとおっしゃいました。
そこで福島第一原発の現場では、水素爆発が発生しないように建屋内に窒素を充てんしました。
この水素は現在も建屋内に充満しているのでしょうか?

ガンダーセン : 本当にひどいことになってしまいました。1号機、2号機、3号機、そして4号機、このすべてで水素爆発が起きてしまいました。
それぞれ原因と状況は少しずつ異なっていたかもしれませんが、3号機の事故は水素爆発が引き金になって、即発臨界と呼ばれる状況に陥り、結果はより一層ひどいものになりました。
興味深いのは、悪い意味でですが、この点において、ある日本の研究が3号機で起きた爆発は水素爆発ではなく、爆轟(ばくごう・爆発物の燃焼速度が音速を超えること。衝撃波が作られ、大きな破壊力を持つ)だとしていることです。


この違いは爆発の衝撃波の第一波の速度に関係しています。
爆轟が放つ衝撃波に耐えられる原子炉格納容器は、世界中探しても存在しません。
世界中の原子力業界は、この問題には触れてもらいたくないはずです。しかし証拠が…
スリーマイル島の事故でも、爆発が起きましたが、これは水素爆発でした。
福島第一原発1号機の爆発も水素爆発です。
しかしアーニー・ガンダーセン以外の世界の関係機関が、いまや3号機の爆発は爆轟だとしているのです。

カルディコット: その爆轟というのは?

ガンダーセン : 爆発の際に発生する衝撃波が音速を超えてしまう事です。コンクリートすら破壊するほどの威力を持っています。

カルディコット: わかりました、でもどんな爆発が引き起こされたのでしょうか?あなたは水素爆発ではないとおっしゃいましたが、それでは核爆発なのでしょうか?

ガンダーセン : 私は即発臨界だと思っています。

カルディコット: それはいったい何ですか?


ガンダーセン : 核爆発とは違います。
核爆発は爆発の際に100万分の1秒ごとに爆発の大きさが倍になっていきますが、即発臨界は1,000分の1秒ごとに倍になっていきます。1,000分の1秒というのは、人間がまばたきをする一瞬の間ぐらいの時間です。
3号機の爆発は核爆発よりはゆっくりと核反応が進みましたが、原子炉はこれ程の衝撃に耐えられるようには設計されてはいないのです。

カルディコット: それで即発臨界と言うのですね。

ガンダーセン : 即発と言うのは、中性子の照射によりウランの崩壊が急速に進むことを意味します。
しかしそれはすぐに水とぶつかることによって減少し、熱中性子に変わるのです。
私たちは今、物理学的に相当踏み込んだ話をしています。
私たちが福島第一原発3号機の爆発に見たもの、それは1,000分の1秒ごとに威力が倍になる即発臨界だったのです。

カルディコット: 核爆発ではないのですか?水素爆発でも無いのですね、だったら核爆発の一種になりますよね?あなたの見解はどうなのですか?

ガンダーセン : 私の見解は即発臨界です。
これを私は核爆発と呼ぶつもりはありません。私の見解は飽くまで即発臨界であり、核爆発が起きたと考えていません。

カルディコット: しかし核燃料による爆発なのですよね。

ガンダーセン : そうです。しかし核分裂反応の速度が明らかに違っている以上、核爆発と呼ぶことはできません。


カルディコット: この点については随分慎重ですね、アーニー。でもまだ私の質問には答えてもらっていません。1号機、2号機、3号機の原子炉建屋内に水素は充満しているのでしょうか?

ガンダーセン : そうでしたね、あなたの質問に未だ答えていませんでした。水が電気分解されているため、水素が原子炉建屋内に充満していると考えられます。
核燃料から出ているガンマ線が水に衝突し続けており、酸素と水素が生成され続けています。
このため現場では、途絶えることなく窒素の注入を続けなければならないのです。

カルディコット: まだまだ危険な状態ですね。
ガンダーセン : しかしここに来て、現在は少しばかり窒素を注入しすぎているきらいがあります。気体の圧力のため原子炉建屋がところどころ損傷し、そこから放射性物質が漏 れ出している恐れがあります。これ以上建屋内の圧力を上げてしまうと、放射性物質が大量に押し出されてくるでしょう。
そのため現場では放射性物質の漏出を防ぎながら、建屋内の窒素の量を維持する取り組みが行われています。しかし格納容器のいたるところから放射性物質は漏れ出しているようです。そしてさらにはこれから5年、6年、いや7年ぐらい、水素の生成も続くでしょう。
ですから窒素の注入を止めるわけにはいかないのです。爆発を防ぐ唯一の手段なのですから。

カルディコット: という事は、1号機、2号機、3号機にはまだ水素爆発の危険性があるという事ですか?

ガンダーセン : そういうことです。
カルディコット: ほんとに何という事でしょう。水蒸気爆発の方の危険性はどうですか?最初にその危険をおっしゃいましたが。


ガンダーセン : 溶けたままの状態と比べ、固体化しつつある現在は、溶け落ちた核燃料の崩壊熱も、それなりには下がっているものと思われます。このため水蒸気爆発の危険は もう無くなったと考えています。核燃料が物理的に高温状態を保ってはいますが、事故を起こしたとき程ではなく、水蒸気爆発を引き起こすほどの温度ではあり ません。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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星の金貨プロジェクト(から全文転載)
ホーム>http://kobajun.chips.jp/

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第7回》
 投稿日: 2012年10月16日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5314

テラベクレル規模の汚染が、とめどもなく繰り返されている
「福島の子供たちの甲状腺の異常、発症が早すぎる!」
チェルノブイリと比較して、異常に早く、異常に高く、甲状腺に異常が出始めた福島のこどもたち
甲状腺の異常が見つかった子供たち、行政は追跡調査を放棄したまま
検査結果の本当の意味を、知らされないままの親たち – 医療の上で、許されない無責任な行為
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏&ヘレン・カルディコット博士]

フェアウィンズ 9月20日


カルディコット : あなたが指摘された、格納容器のいたるところから放射性物質が漏れ出している問題ですが、1号機、2号機、3号機併せてどれだけの量が毎日漏出しているのでしょうか?

ガンダーセン : 液体、気体あわせて1日10億ベクレル程度なら、驚くには当たりません。1秒ごとに10億回の放射性崩壊が、毎日続いているという事です。そしていったん 放射性崩壊が始まれば止めることはできません。それが今、原子炉の外側で起きているのです。そして世界中に飛散し、崩壊し続けるのです。
いま10億ベクレルと言うと非常に大きな値のように思われるでしょうが、事故発生直後はその後ろにゼロが12個ついていたのです(1,000,000,000,000,000,000,000ベクレル)。
当時と比較すれば、10億ベクレルでも相当に低い数値なのです。
しかし何の問題も起きていない原子力発電所と比較すれば、きわめて莫大な量の放射能が漏れていることになります。

カルディコット : 1日10億ベクレル。それはつまり1秒間に10億回の崩壊、1日に10億回ではないのですね?

ガンダーセン : 違います、1秒間に10億回、それが毎日です。その状態が10億ベクレルの放射性物質が放出されているという事なのです。

カルディコット : わかりました、10億ベクレルですね。ところで一番最初の放射能の放出規模はお分かりですか。

ガンダーセン : ごめんなさい、10億の下にゼロが15個付いた値(1,000,000,000,000,000,000,000,000ベクレル)なのですが、何と言う単位で呼べばいいのかわからないのです。

カルディコット : えーと、百、千、万、億、兆…

ガンダーセン : テラベクレルの単位で表せばいいと思います。


カルディコット : テラベクレルとはどのような単位ですか?

ガンダーセン : ゼロが15個付いた単位です。

カルディコット : ゼロが15個…

ガンダーセン : つまり100,000テラベクレルになります。ゼロが20個という汚染規模。

カルディコット : ゼロが20個という汚染、それが毎日!

ガンダーセン : そうです。1の次に20個のゼロをつけましたが、今日はここに電卓を持って来ていないので正確なことは言えませんが、100,000テラベクレルであれば100ペタベクレルという事になります。

カルディコット : ペタベクレル。それは10の20乗近い数という事ですか。

ガンダーセン : おおよそです。ペタベクレルは10の18乗になります。しかしこれだけ巨大な数字になると、感覚的にお分かりにならないでしょう。

カルディコット : そしてもっと問題なのは、これ程の規模で汚染、つまりは放射性物質を生み出しているものは何なのですか?
その正体を教えてください。

ガンダーセン : まず最初の爆発ではもちろん、キセノン、クリプトンといった希ガス化学物質が発生した事はすでにお話しました。これらは病院で検査の際など、あなたもお使いになることがありますね。

カルディコット : 強力極超短時間パルス放射線発生装置の事ですね、ええ使います。


ガンダーセン : そしてもちろん放射性ヨウ素です。半減期はわずか8日間ですが、人間の甲状腺に選択的に集まります。
これに関して私は先週、価値のある研究に出会いました。広島の被爆者に関するものです。子供の時に原爆に遭った被爆者は、50代、60代、そして70代になっても甲状腺に問題を抱え続けていたのです。
ですからこう考えることができるかもしれません。
あなたがもう成人に達していれば、最初の2年間で甲状腺がんを発症しなければ、そのままこの問題に遭遇せずに一生過ごすことができるかもしれない。
しかし子供たちはそうではないのです。
彼らの甲状腺は成長の途上にあります。
一度問題を抱え込んでしまったら、一生ついて回る可能性があるのです。
放射性ヨウ素の厄介な問題が明らかになったのかもしれません。

カルディコット : そうです、広島と長崎の被爆してしまった子供たちは、主に外部ガンマ線による影響を受けましたが、放射性ヨウ素が発する内部ガンマ線に関してはそれほどではありませんでした。
しかしそれから長い年月を経た今でも、えーと45年、いや60年以上を過ぎた今も甲状腺がんの発症が続いているのです。
そして甲状腺がんを発症した患者の3分の1の人々が、がんの転移により亡くなられました。


現在福島は事故を起こしてから18か月目に入りましたが、これまで36,000人の15歳~18歳以下の子供たちの検査が行われ、そして本当に残念なことに、超音波検査によって36%の子供たちに嚢胞(のうほう)や小結節が見つかりました。
この嚢胞(のうほう)や小結節が、悪性かどうかの生体検査は行われていません。

これは医療の上で、著しく無責任な行為です。

行政はこの問題を軽視したあげく、この検査結果が本当に意味するところを、子供たちの両親には伝えていないのです。

ガンダーセン : かつて私が見た資料では、こともたちの甲状腺に異常が見つかる確率は1%に過ぎなかったはずです。これは明らかに…

カルディコット : 福島では36%です。これ程の数値を示す資料は、これまで存在したことがありません。

しかも発症が早すぎるのです。


見てください、チェルノブイリの例からは考えられない程、発症が早いのです。チェルノブイリでは事故後3年から4年後に、子供たちの甲状腺に腫瘍が出始めたのです。しかし福島はまだ事故が発生してから18ヶ月しか経っていません。
したがって呼吸によって、汚染された食品によって、莫大な量の放射性ヨウ素が、福島の子供たちの体内に入ってしまった可能性があるのです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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この稿を訳し終えた後ほど、日本の政治に「良心」が欠けている事を痛感した事はありません。
ここに登場するガンダーセン氏も、カルディコット博士も、そして日本では京都大学原子炉研究所助教の小出浩章氏などが、早くから、子供たちの被ばくが一番危ない、細心の上にも細心の注意と対策が必要だ、と繰り返し警告していました。

これらの警鐘を完全に無視した対応をしてきたのが日本の政府、文部科学省をはじめとする官公庁でした。
その結果、カルディコット博士によれば
「福島の子供たちの甲状腺の異常の発症が、チェルノブイリの例からは考えられない程早いのです。チェルノブイリでは事故後3年から4年後に、子供たちの甲状腺に腫瘍が出始めたのです。しかし福島はまだ事故が発生してから18ヶ月しか経っていません。
したがって呼吸によって、汚染された食品によって、莫大な量の放射性ヨウ素が、福島の子供たちの体内に入ってしまった可能性があるのです。」

薬害エイズの際も、C型肝炎感染の問題の時も、日本の政府、厚生労働省のその場その時だけを取り繕う対応によって、無数の人々の悲劇が作り出されてしまいました。

そしてフクシマ

これだけ国民の悲劇を作り出す行政が繰り返されるという事は、その時々の「担当者の問題」などでは無く、日本国の行政に一番欠けているものが「人間としての良心」だからなのではないでしょうか?

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★以下、《第8回》へ続く

星の金貨プロジェクト(から全文転載)

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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第8回~10最終回》アーニー・ガンダーセン{星の金貨プロジェクト}

 

 

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第8回》

 投稿日: 2012年10月17日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5379

 

肝臓、心臓、脳、筋肉、骨…すべての場所に生命の危険の兆候が
いたる所に現れ始めた放射線の影響、認めたくない日本社会
日本の医師たちはすでに、様々な症例に遭遇しているはず
日本の人々は、危機を脱してなどいない
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏&ヘレン・カルディコット博士]

フェアウィンズ 9月20日


カルディコット : そしてこれは氷山の一角に過ぎません。

今度は内部ガンマ線により、各種のガンの発症が始まりつつあります。
彼らの肝臓、彼らの心臓、彼らの脳、彼らの筋肉、彼らの骨やその他、すべての場所に生命の危険の兆候が現れ始めているのです。

ガンダーセン : そうなってしまうのです。だからこそ私たちは希ガス化学物質、放射性ヨウ素、そしてさまざまな種類のセシウムについて、深刻な問題として取り上げているのです。
セシウム134、セシウム137、ストロンチウムルビジウム、その他の放射性物質について。

カルディコット : あなたは原子力技術者ですね。この問題についての情報をもっと教えていただけませんか、アーニー。きっと人々の役に立つと思うのですが。

ガンダーセン : 私が一番心配しているのはウラニウムそのものです。
実は日本で核燃料がメルトダウンを起こしたことの証拠集めを行っていた際、収集したサンプルの中にウランが混じっていました。ウランのように非常に重い物質が300km以上離れた場所で発見されたことに、私たちは驚いています。
東京で採取したサンプルの中にウラニウムがあったのですから。
これは原子炉の内部などから、直接外に漏れ出したものがあることを証拠立てるものなのです。
100マイル離れた場所の異なる2軒の家の中に、全く同じ塵が落ちていたことを証明する資料が、ヨーロッパで作られたことがありました。
ただし私たちが今話しているのは、1立方メートル当たり184kgの重量があり、1秒間に100,000回の放射性崩壊を起こす塵についてです。
そしてこの塵が大量に確認されているのです。
このことにも、日本人は目を閉ざし、問題の存在を認めていません。

カルディコット : うーん…


ガンダーセン : ですから福島第一原発から100マイル(約160km)離れて暮らしている人々は、肺の中、口の中に、その他の器官にこの放射性物質である塵を貯めこんでいる可能性があります。
ですから日本の人々は、危機を脱してなどいないのです。
そして先ほども別の問題においても指摘した通り、日本の政府や自治体はこの問題を認めようとしないのです。
さらに不幸なことは、日本の医学界もこうした政府や自治体の対応に、同調してしまっていることです。
日本の医学界は、ヒポクラテスの誓いを忘れてしまっているのではないでしょうか。
実際には様々な症例に遭遇しているはずですが、それが放射線によるものだと証言することを拒否し続けているのです。

カルディコット : 福島の子供たちの甲状腺に異常が現れ始めたことを除けば、私たちはまだ、これが放射線によるものだ、という具体的症例には遭遇していません。
しかし正常な白血球数が減少し始め、白血病の領域に近づき始めている症例、そして肺の機能に異常を呈し始めている子供たちが確認されるようになりました。
そして鼻血を出す子供たちの症例が多数報告されていますが、これは血小板の数が減少している可能性があり、放射線被ばくの影響が考えられます。

これらはすべて放射線による障害の警告として扱われるべきですが、日本では闇から闇に葬られています。


そして医療。症例によって放射線の脅威に目を向けるべきだとの警告が発せられることは、まず期待できません。この症例でも、別の症例でも、あれも、これも…
環境疫学(環境要因が与える人体影響について調査すること)に基づく研究が必要になります。被ばくした人々と、影響を受けなかった人々との比較研究を行わ なければなりませんが、そのためには何年も何年もかかります。多額の費用が掛かりますし、時間もかかります。見たところ、日本の医師たちはあまり乗り気で はないようです。

もう一つの問題は病院の検査結果や福島の被災地で実施された各種の調査結果、これら本当の結果を手に入れようと思っているのですが、今のところ壁にぶつかったままです。
正しい資料が無ければ私は何も判断する事が手来ませんし、医師なら誰でもそうだと思います。
現在私たちは暗闇の中を手探りで真実の資料を手に入れようとしていますが、真実を確認できずにいる状態です。
しかしこれので明らかになったデータを検証する限り、日本の状況はきわめて深刻である、そう結論せざるを得ません。

ガンダーセン : あなたのご見解とは明らかに逆の結論に達した記事が、つい最近ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されました。この記事、残念な事は福島の事故により 日本が原子力発電を止めてしまった事であり、これから30年間、福島第一原発の事故の影響による死者は100人前後だと書いています。

カルディコット : ええ、知っています。


ガンダーセン : 私はスリーマイル島の事故の一部始終を、専門家として検証しました。
この時も原子力産業界は、同じような事を言ったのです。
彼らは事故による影響を出来るだけ小さく、放出された放射線による被ばく量を出来るだけ小さく、さらには被ばくした人々の数も出来るだけ少なく見せようとしました。
あげく、内部被ばくについてはも触れようともしなかったのです。
そうして今回ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されたような、あり得ないような低い数字を公表したのです。

カルディコット : はい、そのウォール・ストリート・ジャーナルの記事は私も読みました。よくもこんな記事を書けるものだと、お考えになりませんか?
この記事を書いたのはひとりの物理学者ですが、彼は放射線生物学を理解していませんし、内部被ばくについてまったく無視しています。

この手の、金や権力に媚び、あらゆる状況を検証もせず安易な安全論を口にする科学者は、原子力発電の推進者よりも悪質です。


あなたがおっしゃるように科学者がごまかしを言ってはなりませんし、まして医療の分野においてはごまかしなどは論外です。
医療の分野でごまかしを行えば、患者の様態を悪化させるか、死に至らしめるか、そのどちらかになってしまいます。
そのようなごまかしを行えば、私たちは医師免許を剥奪される事になります。
医療にごまかしは許されないのです。
自分自身が何を言っているのか、それすら理解できない人々にコメントする権利はありません。

それでもあえて口を出そうとするなら、彼らは犯罪者と呼ばれるべきです。

なぜならこうした科学者たちが口を出す事で、人々は真実がわからなくなり、その結果自分の身を守れなくなってしまうからです。その結果行き着く先は…
身を守れなくなった人々はやがて病気を発症し、場合によってはしに至る事があります。
この良心の無い科学者の問題は、きわめて、きわめて深刻な問題なのです、アーニー。

ガンダーセン : 私が日本政府、そして社会構造に対して平静ではいられない点も、まさにそのことです。
世界中の医師は、医師になるときヒポクリティック(hypocritic – 偽りを語る者、という意味)の誓いを立てているはずです。

カルディコット : あら、アーニー、ヒポクリティックでは無く、正しくはヒポクラティスですよ。似ていますけど、でも確かに…


ガンダーセン : そうそう、あなたのおっしゃる通りでした。ヒポクラテスの誓いを立てた医師の事ではなく、日本のごまかしばかりを言っている人間についての話になってしまいました。

カルディコット : 本当にそうですね(笑)。

ガンダーセン : そう、私が心配しているのは、医師たちが被災してしまった人々を助ける事より、国家の利益を優先してしまっている、という事なのです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第9回》
 投稿日: 2012年10月18日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5418

金や権力に媚び、あらゆる状況を検証もせず安易な安全論を口にする科学者、彼らは原子力発電の推進者よりも悪質
使用済み核燃料を最終的にどう処分するのか、原子力業界の幹部たちは、この問題に決して触れようとしない
原子力産業界が主張する廃棄物の再処理、再処理が成功した事など無い
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏&ヘレン・カルディコット博士]

フェアウィンズ 9月20日


カルディコット : そしてこれは氷山の一角に過ぎません。

この手の、金や権力に媚び、あらゆる状況を検証もせず安易な安全論を口にする科学者は、原子力発電の推進者よりも悪質です。

あなたがおっしゃるように科学者がごまかしを言ってはなりませんし、まして医療の分野においてはごまかしなどは論外です。
医療の分野でごまかしを行えば、患者の様態を悪化させるか、死に至らしめるか、そのどちらかになってしまいます。
そのようなごまかしを行えば、私たちは医師免許を剥奪される事になります。
医療にごまかしは許されないのです。
自分自身が何を言っているのか、それすら理解できない人々にコメントする権利はありません。

それでもあえて口を出そうとするなら、彼らは犯罪者と呼ばれるべきです。

なぜならこうした科学者たちが口を出す事で、人々は真実がわからなくなり、その結果自分の身を守れなくなってしまうからです。
その行き着く先は…
身を守れなくなった人々はやがて病気を発症し、場合によっては死に至る事があります。
この良心の無い科学者の問題は、きわめて、きわめて深刻な問題なのです、アーニー。


ガンダーセン : 私が日本政府、そして日本社会の仕組みに対して平静ではいられない点も、まさにそのことです。
世界中の医師は、医師になるときヒポクリティック(hypocritic – 偽りを語る者、という意味)の誓いを立てているはずです。

カルディコット : あら、アーニー、ヒポクリティックでは無く、正しくはヒポクラテスですよ。似ていますけど、でも確かに…
ガンダーセン : そうそう、あなたのおっしゃる通りでした。ヒポクラテスの誓いを立てた医師の事ではなく、日本のごまかしばかりを言っている人間についての話になってしまいました。

カルディコット : 本当にそうですね(笑)。

ガンダーセン : そう、私が心配しているのは、医師たちが被災してしまった人々を助ける事より、国家の利益を優先してしまっている、という事なのです。

カルディコット : もう一つ、これまで議論してきた事と、また別の疑問があるのですが。
使用済み核燃料を格納している、プールの冷却に使った水についてです。
この水もまた、高い放射性を帯びているのでしょうか?
そして今どうなっているのでしょうか?
24時間循環し続けているのですか?
この水は最初に原子炉そのものを、冷却するために使用された水なのでしょうか?
この水こそが主要な冷却手段なのですか?
使用済み核燃料プールの中にある水と、原子炉を直接冷却している水の放射性濃度は同じなのでしょうか?

ガンダーセン : 原子炉4号機の汚染は、4号機の使用済み核燃料プールと比較すれば、低くなっています。
しかし原子炉そのものを冷却し、浄化装置を経由しながら循環している冷却水の汚染濃度は、どの使用済み核燃料プールの水よりも高く、普通では考えられないほどひどく汚染されています。
使用済み核燃料は損傷している事が考えられ、プール内が汚染されている事は明らかですが、しかし格納容器内の、原形をとどめていない核燃料に接している冷却水の汚染とは比較になりません。
核燃料プールと原子炉は、それぞれ別の冷却システムを使っています。

カルディコット : そうですか。


ガンダーセン : しかし、これらの水はまだきれいな方なのです。そもそもの始まり、他のどこでも無く、最初から原子炉内にあった水、その汚染は極めて深刻です。

カルディコット : そしてこれが本当に最後の質問になります、アーニー・ガンダーセン。
日本はこの使用済み核燃料を、どうするつもりなのでしょうか?

ガンダーセン : これこそが大きな難題なのです。
あなたにはお話ししましたが、私は来週、8月27日から9月7日まで、福島の問題を検証するために日本に行ってきますが、この問題が最も大きなテーマの一つになるでしょう。

使用済み核燃料を最終的にどう処分するのか、原子力業界の高い地位にいる人々は、この問題に決して触れようとしません。

一体どこに持っていくつもりなのでしょうか?
原子力産業界は、あたかも再処理が存在するかのような説明をしています。

六ヶ所村の再処理施設群。稼働できる可能性は極めて低いが、稼働すればしたで、原発が排出する汚染水一年間分を一日で、「毎日」海に放出することになる。


しかしもちろん、再処理が成功した事など無いのです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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いよいよこの連載も、残すところ明日の最終回のみとなりました。
訳し終えてみれば、A4版でちょうど30枚という長さでした。

しかし、いま原子力の問題について最も信頼できる少数の科学者である、カルディコット博士とガンダーセン氏が明らかにしてくださった、福島第一原発の現状については、一人の日本人として大きな失望感、いや敗北感を持たざるを得ません。

この連載をご覧いただいた上で、(すでに多くの方がお読みになっていらっしゃるとは思いますが)小出裕章氏の著作『原発のウソ』をお読みいただくと、無責 任以外の何物でもない原子力発電の運営により、日本という国が、いかに危険な状況にあるのか、ひとつひとつを肌を刺すように、心に突き刺さるように、理解 することができます。

これらを読んだ後で、日本が今後も原子力発電を続けてもよい、と思う人はいないと思います。
ではなぜ日本の財界、そして自民・民主は原子力発電の継続を声高に叫んでいるのでしょうか。

既得権、利権という事もあるでしょう。
しかしもっと見過ごせないことがあります。
それは彼らは国民のため何かしようとしているのではなく、国民を利用して自分たちの価値観を守ろうとしていることです。

少し近代日本を振り返ってみましょう。
江戸時代は、徳川家という家族の安泰を守るための体制が260年続きました。
続く明治期は太政官制による有司専制、つまり官僚が国家の方針を『専断』する時代が続きました。
井上馨のような私利私欲の権化もいましたが、大久保利通のような私欲の少ない官僚も多かったため、権力の横暴も目立ちましたが後年の発展の基礎を築くことができました。

しかし明治が終わると、肥大化した官僚と軍部により、日本はとんでもない方向に走り出し、昭和10年代、国民の命は信じられない程安いものになり、『南 方』や中国大陸で日本人兵士は無意味な死を繰り返し強いられ、ソ連の参戦により満州地区にいた官民が大量に虐殺され、挙句2発の原爆投下によって日本帝国 は無残な結末を迎えました。
この10年間を一言で表現するとすれば、到底実現不可能な『帝国建設』の妄想を抱いた軍部・官僚が、国民を徹底的に利用した時代だと言えるのではないでしょうか。

そして現在、太平洋戦争 = 第二次世界大戦が終わって70年近くが経つにも関わらず、また同じことが繰り返されようとしているように感じます。
福島第一原発の事故後の、福島の人々に対する『扱い』を見れば、そのことを感じ取ることができます。

被災者の方々の人権に対する政治の配慮を、あなたは感じますか?
被災者の方々の苦しみを和らげたいという願い、今の政治家に感じますか?
一日も早く被災者の方々の未来を再建したい、その熱意が日本の『二大政党』にはありますか?

このままの政治が続けば、福島の被災者の方々の姿は、明日の私たちの姿です。
『いつか来た道』に迷い込まないために、福島の人々の真実の姿を常に心に置いて行動する、それが『今の日本人』に課せられた使命だと思います。

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【 危険の過小評価、事故対策の手抜きを認めた東京電力

アメリカCNNニュース 10月12日

完全に破壊された福島第一原発4号機の原子炉建屋。2012年5月。


12日金曜日、昨年の巨大地震と津波により大惨事となった事故を引き起こし、壊滅した福島第一原発の運営企業が、原子力発電所が操業を停止しなければならなくなることへの恐れから、事故のリスクを過少評価していたことを認めました。

福島第一原発を運営する東京電力は、2002年に採用された『格納容器のベント作業及び原子炉間の複数電源確保対策』などを含めた『シビアアクシデント規制対策』を採用したものの、それ以降は何ら具体的対策をとっていなかったとしています。

さらに東京電力は具体的対策を講じれば、地元の『原発への懸念に火をつけ、ひいては反原発運動が一気に過熱してしまう事になる』ことへの恐れがあった、と付け加えました。

金曜日に公表された報告書には、東京電力福島第一原発の安全を守るための対策を怠っていた、という決定的表現が盛り込まれていました。
これらの対策が取られなかったために、福島第一原発は莫大な量の放射性物質を環境中にまき散らし、発電所の周囲で暮らしていた何万人もの人々が自宅、そして故郷を捨てることを強いられました。
その結果、1986年にウクライナチェルノブイリで発生して以来、最悪の原発事故が発生してしまったのです。

「シビアアクシデント対策の厳格な実施を求められれば、福島第一原発を一時休止させなければならなくなる、そのことに対する恐れの方が優先されてしまいました。」
報告書にはこう書かれていました。
「諸外国で採用されていたシビアアクシデント対策をもし実施していれば、多様な安全対策を施すことは可能でした。」

この1年間、東京電力福島第一原発事故の根本原因の究明に積極的に取り組まず、世間の厳しい目にさらされてきました。
先に公表された政府の事故調査・検証委員会の最終報告書の中では、東京電力や原子力規制機関の災害対策は『不充分』であり、事故後の対応は『不適切』なものだったと指摘されていました。

http://edition.cnn.com/2012/10/12/world/asia/japan-tepco-report/index.html?hpt=ias_c2

 

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《最終回》
 投稿日: 2012年10月19日 作成者: admin   
http://kobajun.chips.jp/?p=5436

 

事故現場から取り出した核燃料を持っていける場所など、どこにも無い!
もはや日本には、どのような解決手段も無くなってしまった…
『国外への運びだし』を、必死に模索する日本
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏&ヘレン・カルディコット博士]

フェアウィンズ 9月20日


ガンダーセン : 高速増殖炉のもんじゅは事故を繰り返すばかりで、これまでにかかった費用は、巨額という表現すら愚かしい程の恐ろしい金額になっています。

日本は地震が多発する島国であり、あちこちに断層があるため、事故現場から高放射性核廃棄物を取り出したところで、どこにもおく場所が無いのです。
日本は現在、これをモンゴルなどの国外に運び出す事が出来ないか、検討しているのです。

カルディコット : それは本当ですか?!

ガンダーセン : モンゴルは賢明にも、そんなものは要らないと言っています。
もはや日本には、どのような解決手段も無くなってしまいました。
日本の当局は決して認めようとしませんが、地球上で最も地震が多発する岩盤上に存在する国、それが日本なのです。

この問題に答えを出せる人間など、この地上に存在しないのです。

カルディコット : 私の祖国であるオーストラリアに送ろうなどと、言い出す人間が決していませんように…


ガンダーセン : 日本人はとにかくこの高放射性核廃棄物を国外に持ち出したい、その一念だと私は確信しています。
なぜならこれまで私が話をした地震学者は、口を揃えてこう語っています。
地震が多発する日本の国土に、核廃棄物を「安全に」保管できる場所などどこにも無い。
この高放射性核廃棄物は最低でも数千年間、理想的には25万年もの間、「安全に」保管し続けなければならないのです。

カルディコット : まさに。
オーストラリアでは国土の真ん中を通って、核廃棄物を輸送するための線路を建設した会社があります。
ハリバートンという企業です。
ハリバートンのCEOが誰だかご存知ですね、アーニー?

ガンダーセン : ディック・チェイニー


カルディコット : カルディコット : ディック・チェイニー(アメリカの政治家、実業家。ブッシュ大統領時代のアメリカ合衆国副大統領)、その通りです。
彼こそはオーストラリアにとって、不吉な存在です。
ハリバートン社の鉄道線路のすぐわきに、先住民族であるアボリジニの人々が儀式を行う、マケイディー・ステーションと呼ばれる場所がある事がわかりました。
この場所は浅い帯水層の上に位置し、この帯水層はオーストラリアの砂漠地帯に古くから水を供給してきた、グレートアティジアン盆地の水脈とつながっている可能性があります。
そしてこの場所こそ、ハリバートン社が核廃棄物の一時保管場所を、建設しようとしている場所なのです。
ここにアメリカとオーストラリア間で現在も続いていると見られる、『国際原子力発電パートナーシップ』という名の協約があります。
ジョージ・ブッシュアメリカ合衆国大統領とジョン・ハロルド元オーストラリア首相が署名し、これにより諸外国の核廃棄物のオーストラリアへの持ち込みが可能になりました。
この『諸外国』にはアメリカも含まれるものと考えられます。
そして日本もこの協約に入り込む可能性があるのです。
なぜなら日本の原子力発電所の核燃料、ウランはオーストラリアで産出されたものだからです。
現時点で、オーストラリアにとって良くない諸条件が整いつつあります。

再処理施設内の核廃棄物。英国。


ガンダーセン : これまで原子力発電を支持する人間たちが、核廃棄物の保管は『もちろん』安全に行われていると、人々に信じ込ませようとしてきたことをお話ししました。
彼らは25万年もの間、高放射性核廃棄物を安全に保管する方法を知っているのです?!
そして同じ人間たちが、太陽光発電では夜通し充分な電力を供給することは不可能だと主張しているのです。
笑うしかないでしょう?!
人間が高放射性核廃棄物を25万年間も安全に保管する技術を持っているなら、再生可能エネルギーによる発電を軌道に乗せ、太陽光発電によって得られた電気を夜間利用することなど、簡単確実にできるはずです。

カルディコット : 太陽熱反応炉が現在スペインで建設されています。そして液体塩、融解塩による発電装置が建設されている場所もあります。
ですから、飽くまで原子力発電を推進しようとする人間たちが指摘する、再生可能エネルギーの欠点は『furphy』、ファーフィ、オーストラリアのスラングで言うところの『作り話』でしかありません。
そして最後にこうつけ加えさせていただきましょう。
原子力産業界が『安全だ』『安全は確保されている』という言葉を口にしたら、私は必ず、核廃棄物の問題について、人類はもうお手上げなのだという事を思い出すようにします。
そうそうこれも言わせてください、検査によってすい臓がんが発見されたら、そま人の余命は概ね半年です。
しかし私は腕の良い医者です、私に任せなさい、私が治療法を見つけてあげます。(笑)

太陽熱反応炉


ガンダーセン : この場にお招きいただき、ありがとうございました、ヘレン。

カルディコット : 改めてお礼申し上げます、アーニー。
皆あなたに感謝しています。

カルディコット : 今日、『もし地球を愛するなら』にご出演いただいたのは、アメリカで30年間原子力工学に携わり、様々な場でアドバイザーとして活躍しておられるアーニー・ガンダーセン氏でした。
彼は最も人気のあるゲストです。
福島の現状について分析し、その将来を見通すのに、これ程適任の方は他にはいらっしゃいません。それはあなたが今日、お聴きになった通りです。

〈 完 〉

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長い連載が終了しました。
最後までお読みいただいたみなさんに、翻訳の行き届か無い点が多々あったことにつき、お詫び申し上げます。

それにしても現在日本が、本当に容易ならない状況にあることが解りましたし、お分かりいただけたと思います。
アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士は、原子力発電に対する世界の良心を代表する存在として、福島第一原発の事故発生以来、あらゆる場で、あらゆる問題の存在について指摘を繰り返されてきました。
その指摘が、たとえば国内では京都大学の小出裕章氏のような方の指摘と重なるとき、私たちの胸に危機の本質が刻まれることになりました。

今回の連載でも度々指摘がありましたが、日本の政界、そして原子力産業界の『エイタブリッシュメント』の危機感の無さ、正しい認識の欠如は、それ自体が日本の危機だという事を痛感しました。

日本で原子力発電が開始されて40年以上が経っても、本当の意味での「最終処分」の手がかりさえつかめない高レベル放射性核廃棄物。
それを日本全土で作り続け、『世界有数の地震の巣』の上に大量に抱え込んでいる日本。
地震、大火災などが発生して対応を誤れば、たちまち破局を迎える環境で暮らしているのが、私たち日本人だという指摘は、『重い』などというありきたりの言葉では表現できない程深刻です。

「政権を奪還したら、再び全国の原子力発電所を再開するだけでなく、新規建設もどしどしやる。」
こんな考えを持っている政治家たちを、これ以上権力に近づけてしまったら、日本は太平洋戦争を上回るリスクを抱え込んでしまうことになるでしょう。
こんな考えを持つ政治家には一票たりとも票を入れさせない、その覚悟を固め、発信し、行動することの大切さを、今痛感しています。

第9回の掲載が、手違いにより時間がずれてしまったことをお詫び申し上げます。

なお、後日、10回分の要約版を作成し、後日を前篇・後篇ぐらいに分けて再掲載したいと考えています。
よろしくお願いします。

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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】[対談 : アーニー・ガンダーセン氏&ヘレン・カルディコット博士]星の金貨プロジェクト(から全文転載)

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】
《第1回》〜《最終回10》
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏&ヘレン・カルディコット博士]

★長いので、3つの記事に転載しました。写真など多数あるため別ブログに収録しました。
《第1回》〜《第4回》
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2012/11/08/175254

《第5回》〜《第7回》
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2012/11/08/180342

《第8回》〜《最終回10》
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2012/11/08/181447


元ブログ
星の金貨プロジェクト
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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《最終回》
投稿日: 2012年10月19日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5436

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第9回》
投稿日: 2012年10月18日 作成者: admin
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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第8回》
投稿日: 2012年10月17日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5379

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第7回》
投稿日: 2012年10月16日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5314

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第6回》
投稿日: 2012年10月14日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5311

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第5回》
投稿日: 2012年10月13日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5248

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第4回》
投稿日: 2012年10月12日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=524

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第3回》
投稿日: 2012年10月11日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5105

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第2回》
投稿日: 2012年10月10日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5062

福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第1回》フェアウィンズ
投稿日: 2012年10月9日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5025