「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

本当は恐ろしい国債保有の実態 海外投資家が過去最高<zakzak>

zakzak
ホーム>http://www.zakzak.co.jp/
本当は恐ろしい国債保有の実態 海外投資家が過去最高
連載:大前研一のニュース時評
2012.10.07
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20121007/ecn1210070711000-n1.htm
▼全文引用

 日本銀行が9月20日に発表した今年4−6月期の資金循環統計(速報)によると、海外投資家が保有する日本国債の残高は6月末に81兆6133億円と過去最高になった。前年同月末に比べて20%増えている。

 2007年は40兆円台だったのが、今年は2倍になっている。これは地方銀行並みの保有数だ。欧州の債務危機が長引くなか、海外投資家の資金は、比較的リスクが小さい日本国債に向かっているということだ。

 海外資金の流入増は日本経済の活性化にもつながり、一見けっこうなことのようにも思える。しかし、本当に喜んでいいのかどうか疑問だ。

 というのも、海外投資家は逃げ足が速いからだ。もし、何か日本についての悪い情報が出てきたり、国債の格付けが見直されるだけで、短期間で巨額の投資資金を動かす海外投資家はすぐに逃げてしまう。80兆円もの国債を一気に売られたら、日本はたまらない。

 海外投資家の国債残高に占める比率も8・7%と、やはり過去最高になっている。一方、国内金融機関の保有残高は616兆円で、保有比率は65・5%だ。

 日本国債は銀行など国内勢が9割超を安定的に保有している。これが日本の長期金利を低水準にとどめてきた要因のひとつだった。だが、海外投資家が増えれば、金利が変動しやすくなる。

 これまでは外国人投資家が少なかったので、内輪の論理で、ある程度政府にとって都合の良いことをやっても、それほど影響はなかったが、ギリシャみたいな実態だと海外投資家に思われると、非常にまずいことになってくる。

 ということで、この現象、手放しで喜んでいいわけではないのだ。

 一方、同じく日銀の4−6月期の資金循環統計では、6月末の家計が保有する金融資産の残高は1515兆1479億円と前年同月末に比べ0・1%増えている。現金・預金は1・8%増の844兆1202億円と過去最高になった。

 海外経済の減速や国内経済の先行き不安感もあって、これまた一見、個人が現金を手元に残しているいるようにも思える。しかし、実はこの考えも間違っている。

  銀行はこの預金で企業の株を保有、法人への融資、住宅ローンなどの個人への融資、などをしていたが、今は株や融資が大幅に減って、主として国債を購入する ようになっている。つまり、銀行預金は国債に化けているわけだ。公的資金で救済された大銀行が(そのお礼に)国の御用機関となってしまった、という見方も できる。つまり、銀行に預金していると思っている人たちは、実は現金ではなく国債を購入している、ということになる。預金者には「ヤバいんじゃないの?」 と言いたくなってくる。

 先に触れたように、外国人投資家が保有する国債残高は非常に増えていて、彼らは逃げるときは速い。対GDP比で 世界最大の借金国となった日本の国債は、いつ爆発するかもしれない。国債を直接購入する人がほとんどいないのに、個人は預金を通じて間接的に国債を買い続 けている。1000万円まではペイオフがあるから大丈夫だと思っても、国債が暴落すれば国や銀行も破綻に追い込まれるので救ってはくれないだろう。そうい う意味で、二重におかしなことになっているのだ。こういう実態がもっと知られてしかるべきだと思う。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカイパーフェクTV!757チャンネル)の番組「大前研一ライブ」より
(以上、zakzakから全文引用)



☆ホームページのご案内
関東・寄せ集め民報(ニュース・記事)
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所