「北の山・じろう」時事問題などの日記

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コラム:壁に近づく「黒田円安相場」、ドル95円に反落も=村田雅志氏<Reuters JP(ロイター)

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Reuters JP(ロイター)
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コラム:壁に近づく「黒田円安相場」、ドル95円に反落も=村田雅志氏
2013年 04月 11日 11:44
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村田雅志 ブラウン・ブラザーズ・ハリマン シニア通貨ストラテジスト(2013年4月11日)

    

スポーツでも何でもそうだが、勝負の始めに圧倒的な力で相手をねじ伏せることは、その後の展開を有利に運ぶために有効である。上品と揶揄さ れた白川方明前総裁下の日本銀行の動きに市場は慣れ切っていた。そんな市場に対し圧倒的な力を見せつけた黒田東彦新総裁は、勝負の勘所を的確に理解してい るのかもしれない。

    

日銀は 4月4日の金融政策決定会合で、2014年末までに270兆円の資金供給を行うことを決定。国債購入は40年債を含む全年限を対象に毎月7兆円強に拡大さ れ、保有国債の満期までの平均期間(デュレーション)は現状の3年弱から7年程度に延長される。また、長期新発債の7割をグロスで買い入れるという。

    

今回の緩和強化策(量的・質的金融緩和)がこれまでと大きく違う点は、緩和の規模が拡大されただけではなく、買入対象国債の年限を一気に全 て40年までとしたことだ。これにより10年を超える年限の長期債利回りが低下し、日本の金融機関は円債市場での運用がより難しくなるとの思惑が強まりや すくなる。

    

市場では円債市場からマネーが流出し、その一部は対外資産に向かうとの見方も加わり、ドル円はわずか1日で92円台後半から96円台前半に上昇。その後も円売りの流れは続き、ドル円は09年5月以来となる99円台後半を記録した。

    

黒田総裁は決定会合後の会見で、量的・質的金融緩和でポートフォリオ・リバランス効果が期待できると指摘した。同効果は、日銀が市場に潤沢な資金を供給することにより、金融機関がより高いリターンが期待できる運用先を求めてポートフォリオを再構成することを期待するものだ。この結果、貸出が増加すれば設備投資などが促進されることになる。

    

しかし、日銀短 観の設備判断DIが示すように日本企業の設備過剰感は続いたままだ。マクロで見た設備投資ニーズが大きく強まるとは見込みにくく、日本の金融機関が企業向 け貸出を拡大させることは期待できない。日銀からの緩和マネーの多くは当面、実体経済ではなく金融市場に流れ込むと考えた方がいいだろう。緩和マネーを手 にした日本の金融機関が、どのような金融資産への配分を高めるかは見極めにくいが、外債を中心とする対外金融資産により振り向ける可能性は高い。

    

<「酒は飲むとも飲まるるな」>   続く...

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