「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第3回》{星の金貨プロジェクト〜全文転載}

★全文転載

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第3回》
投稿日: 2012年10月11日 作成者: admin
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アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士の対談
メルトダウンした核燃料の「取り出し」、具体的解決策はいまだに無い!
これから5年間、途切れる事無く3基の原子炉に注水を続けなければならない!

[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]
フェアウィンズ


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福島第一原発4号機

ガンダーセン : 現在、福島第一原発4号機に関するわずかな慰めは、原子炉内に何も無いという事です。
しかし1〜3号機についてはもちろんそうではなく、核燃料プールの中がどうなっているかもはっきりしません。
特に3号機の核燃料プールについては全く何も解っていません。
私自身は3号機の核燃料プールの損害は、深刻なものだと考えています。
そして1〜3号機の内部がその後どうなっているのか、確認しなければなりません。
ご存知の通り、各原子炉内の燃料はメルトダウンしてしまいました。ですから燃料棒の束をつかんで、外に取り出すなどという事はできません。
溶けだした核燃料は、運が良ければ原子炉の底にたまった状態になっているでしょうが、実際には格納容器の底を突き破り、基礎のコンクリート部分に入り込んでしまっているようです。
この結果、事故処理は4号機の場合より、はるかに難しいものになってしまいます。

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事故当時のスリーマイル島原子力発電所

カルディコット: 私の記憶では、これまでメルトダウンした核燃料の除去作業を行ったのはスリーマイル島での事故処理が唯一の例です。確か除去するのに10年かかりましたが。

ガンダーセン : その通り。簡単な作業でした。

カルディコット: スリーマイルの場合、福島第一原発1〜3号機のような完全なメルトダウンでは無かったように記憶していますが…

ガンダーセン : そうです。スリーマイル島の事故の場合、溶けた燃料は原子炉の底に溜まっていて、格納容器には漏れ出していませんでした。
しかし福島の3つの原子炉では溶けた燃料は格納容器から漏れ出しました。下の方から制御棒を差し込んだのですが、その部分から櫛の歯を伝わるようにように漏れ出したのです。
燃え上がったのでなければ、制御棒のところから滲み出してしまったと考えられます。
2号機では火災が発生した可能性があり、溶けた核燃料は基礎のコンクリート部分に達しました。
私はここの部分は大きな違いだと思っています…私が問題としてとらえていること、それは1〜3号機、それぞれで今確認されていることです。
解りやすくするため、原子炉を料理に使う圧力釜に例えてみましょう。

カルディコット: いいですよ。

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ガンダーセン : そして原子炉が格納容器に入っているように、圧力釜の周りに非常に強固な箱を作ります。さらには原子炉格納容器と原子炉建屋内の間に、円環体の構造物が存在しています。
そして原子炉建屋の隣にあるのがタービン建屋です。
つまり1基の原子炉に対し、3つないし4つの構造体が存在することになります。
タービン建屋に関して言えば、高い放射性を帯びた物質は3つの異なるバリヤーを経て、タービン建屋内に入ることになるわけです。
数百万ベクレル、つまり1秒間に100万回の自然崩壊が起きるわけですが、これだけの値の放射性物質が集中している場合について、考えてみましょう。
そうですね、1リットルのコーラを例にしてみましょう。毎秒100万個の泡がはじけていると考えてみてください。
そう、原子炉内部ではなく、格納容器の中でもなく、原子炉タイヤの中でもなく、そこから離れた場所にあるタービン建屋内における高濃度汚染水が問題なのです。
このようなことから今私が心配しているのは、この場所における作業員の被ばくの問題なのです。私個人としてこの点が非常に気にかかるのです。
60年ほど原子力発電に関わってきた挙句、こうした結論にたどり着いたわけです。現場の人々は3基の原子炉を廃炉にする作業に関わることになるかもしれないわけです。しかし、彼らは必要な情報を与えられていないと思います。
現在現場で作業をしている人々が廃炉作業にまでかかわることになれば、彼らの被ばく線量は容易ならない値に達することになるでしょう。

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物理的根拠に基づく配慮はごくわずかしかありません。
使用済み核燃料は取り出されたばかりのときは非常に熱くなっていますが、その後日を追って段々と温度が下がっていきます。
しかし物理的な高温状態は続いており、現在も福島第一原発の事故現場で蒸気が上がっているのを確認することができます。
ただ事故直後に比べればその温度は明らかに低く、5年経てば使用済み核燃料が発する熱量は明らかに低下します。
ですから5年が経過すれば、その時点で再びメルトダウンの発生はあり得なくなります。
今もその危険性は下がりましたが、メルトダウンの可能性が消えるためには5年という時間が必要なのです。
ですから原子炉、そして原子炉建屋の冷却を続けなければなりません。いったいいつまでかかるのか?5年間かかるのです。5年経てば、給水ポンプの動作を停めることが可能になります。

カルディコット: そのために福島では、溶けた燃料の上に水を注ぎつつけているのですね?

ガンダーセン : その通りです。

カルディコット: 海水をですね?

ガンダーセン : 多分もう溶けてはいないと思いますよ、ヘレン。今は高熱の個体になっているはずです。
そして1〜3号機の各原子炉に、毎日何十トンという水が注ぎこまれているはずです。その水は高濃度に汚染されて戻ってきますが、それをすぐには戻さず、鉱 化流体中の揮発性成分を使う、費用は高くつきますが最新の方法によって、浄化処理を行います。しかしそのプロセスを繰り返した結果、今や何百というかすが たまってしまいました。
浄水器のフィルターがありますね、あのフィルターが数百個あると考えてください。もちろん一個一個は自動車ほどの大きさがあり、300年経たなければ消えないセシウムによって汚染されています。それが数百基、原発の後ろにずらっと並んでいるのです。
そしてここに蓄えられた水は核燃料と直接接触するため、非常に高い放射性を帯びています。

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カルディコット : わかりました。

ガンダーセン : このために原子炉内部、格納容器の底部、ドーナツ形の円環体、そしてこれらを覆う原子炉建屋 – 一部は吹き飛ばされてしまいましたが、これらすべてが汚染されてしまいました。そして隣にあるタービン建屋も放射能に汚染され、汚染水の循環のため1秒あ たり、1リットルあたり何百万回もの放射性崩壊が続いているのです。
これは私の個人的意見ですが、このような場所で、至る所高濃度の汚染が広がる場所で、作業員に危険な作業を続けさせるべきではないと思います。

では私が東京電力の役員ならどうするでしょうか?
私なら使用済み核燃料の温度が十分に下がるまであと2年間待った上で、原子炉建屋の中にコンクリートを流し込み、全体をコンクリート漬けにして300年間待つことにすると思います。
モニタリングされている放射線量を見れば明らかなことですが、現在のように非常に高い放射線量が計測されている現場で、これ以上作業員を働かせるべきではありません。
まして現段階では、どれ程彼らが努力したとしても、原子炉は安定した状態にはならないのですから。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima


★以上、「星の金貨プロジェクト」から全文転載


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