「北の山・じろう」時事問題などの日記

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衆院選:「政争やめ復興を」 ガレキ撤去の現場監督<毎日新聞>

毎日新聞
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衆院選:「政争やめ復興を」 ガレキ撤去の現場監督
2012年12月12日
http://mainichi.jp/select/news/20121212mog00m010013000c.html
▼全文引用

(1)
がれきの仕分け作業を見守る高橋さん=岩手県陸前高田市で5日(写真)
http://mainichi.jp/graph/2012/12/12/20121212mog00m010013000c/001.html

 衆院選で 原発や消費税などを巡って火花を散らす各党も「東日本大震災からの復興」では一致する。震災から11日で1年9カ月。復興の現場で汗を流す人たちの目に選 挙戦はどう映るのか。震災で父と娘を亡くし、岩手県陸前高田市で建設会社の現場監督を務める高橋光彦さん(50)は「政争はやめて被災者を向いた政治を」 と願う。【安高晋、写真も】

 ◇認可下りず工事ストップ

 人口の1割近い約1700人が犠牲になった陸前高田市。中心部は更地となり、集めたがれきの仕分けや運び出しが進む。高橋さんは妻と2人で暮らす仮設住宅から仕事に出かける。各党の候補者が第一声を上げた4日も、現場にいた。

 作業中、あの日を思い出す。家に残ると言った父を自宅に残して高台に逃げた。自宅や次女桃子さん(21)が勤める市役所が津波にのまれるのが見えた。

 「片付けないと何も始まらない」。自分に言い聞かせながら翌日から重機の運転を始めた。2人の遺体が相次いで見つかったのは約3週間後。死亡届を出した日は高橋さん夫妻の結婚記念日だった。

 避難先のテレビで、政治家が「党派を超えて復興を進める」と宣言していた。「普段争っている政治だってまとまるんだ」と心強く感じた。だが、国会は権力闘争に明け暮れ空転。被災地への交付金も支給が遅れた。

 秋になり、作業に取りかかる直前の工事が「国の認可が下りない」と1カ月ほどストップした。省庁同士の連携不足に思えた。「そこをスムーズに調整するのが政治家の仕事なのに」と気になった。

 美容院に勤めていた長女舞子さん(26)は「客の前で笑顔を作れない」と美容師を辞め、11月末、語学留学に旅立った。今後のことは詳しく聞いていない。次に踏み出す一歩となるよう、本人がじっくり考えればいいと思っている。

 政治にも望みたい。トップが度々代わる状況で復興のかじ取りはどうなるのか。「じっくり腰を据えて取り組んでほしい」と願う。

 09年春まで勤めていた建設会社は、特定の政党を会社ぐるみで応援していた。転職した今の会社は個人の自由だ。同年夏の前回衆院選は民主党に入れた。

 今の会社が臨時で雇う70人の作業員の多くは、職を失った被災者だ。夫を亡くした女性にも集めたがれきの仕分けを手伝ってもらっている。雇用期間が終わっても生活していけるのだろうか。「被災者の雇用をきちんと考えてくれる党や候補者に、1票を投じたい」と思う。

(2)

 現在の作業現場は、被災した小学校の脇にある。桃子さんが通った学校だ。桃子さんが同僚と逃げ込んだはずの市民会館も見渡せる。目に入るたび、いまだに胸が苦しくなることを政治家にも分かってほしい。

 桃子さんの形見の口紅はいつもポケットに入れてある。投票にも持っていくつもりだ。娘の歩みたかった未来を一緒に選びたい。

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