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【複眼ジャーナル】やっかい極まりない中華思想、変わらぬ覇権主義<zakzak>

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【複眼ジャーナル】やっかい極まりない中華思想、変わらぬ覇権主義
2013.03.20
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130320/frn1303200801000-n1.htm
▼全文転載


 まなざしは、毛沢東を軍事面で支えた祖父の朱徳譲り。ゆっくりと話す英語は、ドスが効いている。

 中国の朱成虎・国防大学教授(少将)が先週末、ニューヨークを訪れ、「(領有権争いが続いている)南シナ海の安全保障」に関するパネル討論会に参加した。

  朱教授は、米国との核戦争を肯定するような舌禍事件を過去に起こしたことがあるタカ派で、会場には多くのASEAN(東南アジア諸国連合)出身者が集まっ た。しかも、議論の対戦相手は、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表をかつて務めた、クリストファー・ヒル元国務次官補である。

 討論の前半は自制したようだ。「中国は米国からの投資のおかげで発展できた」と朱氏は穏健な発言を繰り返した。ヒル元次官補が懸念した「ナショナリズムの高まり」についても、「もろ刃の剣だ」と理解を示した。

 だが、会場のベトナム外交官が発した、島嶼(とうしょ)群の領有権に関する質問が引き金となり、雰囲気は一変する。

  「(近隣諸国との資源の)共同開発は可能だが、どの国も占有(地域)を拡大してはならぬ」「海域の緊張感を高めたのは、(オバマ政権が掲げるアジア重視戦 略である)米国のピボット(旋回)が原因だ」。朱氏が攻撃的な主張を展開し始めると、観衆からは、一斉に「アー」というため息が広がった。

 海洋・エネルギー資源が豊富なパラセル(中国語名・西沙)諸島やスプラトリー(同・南沙)諸島を抱える南シナ海は、中国、ベトナム、フィリピン、マレーシア、台湾、ブルネイなどが領有権を主張している。

  通称、「ナイン・ダッシュ・ライン」。日本語訳すると九段線で、U字状に広がる境界線内が中国が主張する南シナ海の権益だ。中国は、自らが引いたU字線内 の全ての島や岩礁の領有権を主張しており、これらの一部の領有を主張するベトナムやマレーシアなどの周辺国が怒っているわけである。

  フィリピンの場合、今年1月に「一方的でフィリピンの領有権を侵害する」と、九段線に対する異議を仲裁裁判所に申し立てている。中国は同手続きを拒否して いるが、朱氏に続く中国側のパネリストとして登場した清華大学法学院の張新軍准教授は、同裁判所の管轄権や、訴えの利益の有無に対して消極的な見解を示 し、17世紀のウエストファリア会議をもじって「今はイースト(東)ファリアの時代だ」と同じ土壌に乗らない理由を説明した。

 ウエストファリア会議は、欧州諸国が巻き込まれた30年戦争の後始末を決めた初の多国間交渉だった。平等な主権国家が条約で行為規範を定め、国連海洋法条約(UNCLOS)など現在の国際法の素地となっている。いわば、多国間の契約関係を定めた。

 フィリピンなどの周辺国の法的根拠は、陸地から200カイリの排他的経済水域(EEZ)を定めたUNCLOS。一方、中国の根拠は、紀元前の漢や春秋時代の書籍など歴史的な記述を基にした先占・利用権で、権利関係は2国間で調整すべきだとしている。

 「力」が法執行するウエストファリア体制は、19~20世紀に列強が中国への浸食を正当化する法的素地だった。このため、中国が「西洋の偽善」と憎むのは理解できる。

 だが、歴史をさかのぼったらアジアはどこでも中国の影響下、朝貢関係にあったわけで、「歴史の尊重」と「2国間」を軸とする「イーストファリア」は現代版の中華思想だ。名前を変えただけの覇権主義である。

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http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130318/frn1303181825006-n1.htm


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