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ブログ:「夏日」と「煙霧」が発する警告{Reuters JP(ロイター)

Reuters JP(ロイター)
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ブログ:「夏日」と「煙霧」が発する警告
2013年 03月 11日 14:17 宮崎 亜巳
http://jp.reuters.com/article/jp_blog/idJPTYE92A03820130311
▼全文転載


宮崎 亜巳

    

弥生3月に入った10日の日曜日、不思議な気象現象が相次いで起こった。午前中は、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で列島各地で気温が上昇。東京都心では最高温度が25.3度と、1876年の観測開始以来、最も早い「夏日」を記録した。

    

気温は6月上旬並みで、気象庁によると、3月に夏日となったのは、1941年、97年に続き3度目のことだという。練馬区では、28.8度と、この日の全国最高気温が観測された。あまりのポカポカ陽気の気持ち良さに、私もさっそく半袖姿でウキウキと散歩に出かけた。

    

ところが、正午を過ぎて間もなく、突然強い風が吹きだす。ふと見上げると空は黄色く霞み、それほど遠くないビルも霞んでよく見えなくなって いる。「花粉か、黄砂か、PM2.5の襲来か」──なんだか口の中もザラついて気持ちが悪い。あわてて自宅に戻り、マンションの8階からあたりを見渡す と、空気が全体に黄色く霞み、これまで見たことのない不気味な光景が広がっていた。

    

気象庁によると、これは寒冷前線が関東地方に接近して北西から強い風が吹いた影響で、土やちりが巻き上げられ、大気が煙のように霞む気象現象「煙霧」なのだという。煙霧は、水平方向に見通せる距離が10キロ未満になる状態をいう。

    

9日には、中国大陸からの偏西風に乗って飛来した黄砂が九州から甲信地方にかけての広い範囲で観測されていた。気象庁では、黄砂と一緒に微小粒子状物質(PM2.5)も飛来する恐れがあると警告していた。

    

自宅に戻りフェイスブックを 開くと、たくさんの友人たちが、東京、埼玉、神奈川など各地で黄色く霞んだ空を写した写真をアップし、「喫茶店に避難した」「息苦しい」「こんなの見たこ とない」などとコメントしている。新宿区早稲田付近では、突然空が暗転し、突風とともに雹(ひょう)が降ったという報告もあった。

    

地球温暖化が進むなか、世界中で異常気象の観測が指摘されて久しいが、ここにきて、また一段と気候変動が加速しているような気がする。

    

原発問題の対応が進まない日本。温暖化対策より目先の景気に足を取られる先進国。大気汚染や水質汚染の悪化を、経済発展の副作用だと開き直る中国。無秩序な開発を続ける新興国。核実験で他国を脅かす北朝鮮。自然界に対して不遜になりすぎた人間たちに、なにか、大きな警告が発せられているのではないだろうか。

    

(東京 11日 ロイター)

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