「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

新米の汚染

朝日新聞に福島市大波地区の全袋検査の結果が記事になっています。この内容を、仮に正確だと仮定しますと、放射能汚染の特徴が
よく現れています。栽培された田んぼによって、汚染状況が、全然違います。どうしてかと言うと、土壌(土地)の放射能汚染は、斑状だからです。この田んぼは、汚染が少ないのに、向こうの田んぼは、ひどく汚染されていると言う状況が、普通なのです。

ですから、同じ地域でも汚染の度合いに大きな違いが出てくるのです。全袋検査を、最初からキチンと行って、又、安全基準値を世間並みにしておけば、ここまで政府・行政の検査が国民の信頼を失う事はなかったでしょう。

ところが、現実は、サンプル検査が中心です。
農家1戸あたり、1袋検査して、大丈夫なら全部、大丈夫、と言うような検査をしています。これでは、いくらでも操作できるのです。土壌の汚染検査で、汚染のひどい所と、少ない所は前もって分かっています。ですから、汚染の少ない所で取れた米を検査すれば、農家1軒分の米が、全部、安全と言う事になってしまいます。

他の農産物・畜産物についても、同じような方式で検査していると
聞いています。

安全が、信用できない理由が、ここにあります。おまけに、500ベクレル(1kg)という、およそ安全には、程遠い基準値を引き下げようとは、しません。

その食品が1kgあたり何ベクレル汚染されているか(いないか)が
分からないと、安全か危険かの判断のしようが、ありません。

このような、現実の下で食品は検査され、出荷されています。

朝日新聞から全文引用
基準値超え5.6%/大波地区コメ全袋検査
2011年12月19日
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001112190005

 県は18日、福島市大波地区の全袋検査を終え、全5066袋のうち、5.6%にあたる283袋で国の基準値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したと発表した。

 県によると、検査は11月中旬から18日まで。作付けした全135戸のうち、基準値を超えたコメを生産した農家は16戸(11.9%)だった。5066袋中、不検出は1980袋(39%)、同100ベクレル以下は1641袋(32%)など、94.4%が基準値以下だった。

 一方、放射線量が高い地区で県が進める検査では、伊達市旧掛田町の1戸1サンプルから新たに基準値を超える同550ベクレルを検出した。この農家が生産した14袋は流通していない。県は同地区に対し、出荷自粛を要請した。これで出荷停止は福島市など3市8地区に上る見通し。

 鈴木義仁・農林水産部長は「大波地区の検査結果を受け、どういう傾向が見られるのか、何が原因か分析を進めたい」と述べた。


2011年12月19日 20時11分