「北の山・じろう」時事問題などの日記

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中日新聞と読売新聞

秘書任せ「ありえぬ」 晴れない疑念 
中日新聞 CHUNICHI WEB 2012年4月26日 14時40分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012042690144001.html?ref=rank
(記事全文引用)

 政界きっての大物が、市民の審査によって法廷に立たされた裁判の判決は、無罪だった。民主党元代表の小沢一郎被告(69)の強制起訴から1年3カ月。東京地裁は26日、検察の捜査手法を厳しく批判し、特捜部の体質にまで踏み込んで言及。一方で、土地の購入を翌年分の収支報告書に記載したことを「秘書が無断で行うはずはない」とも指摘し、元代表への疑念は晴れないままとなった。

 東京地裁104号法廷。「証言台の前に立ってください」と促す大善文男裁判長の声色にも緊張感が漂う。小沢元代表が「はい」と進み出ると、大善裁判長は宣告した。

 「被告人は無罪」

 静まり返る法廷。元代表は直立不動の姿勢のまま、手をわずかに震わせ、ひときわ大きな声で「はい」と答えた。

 「もう一度言います。当裁判所は被告人を無罪とします」と大善裁判長が繰り返すと、小沢元代表は再び、はっきりした口調で「はい」と応じた。

 続く判決理由の読み上げは、起訴議決の有効性の判断から始まり、裁判長は検察捜査の批判に踏み込んだ。「取り調べの担当検察官は、特捜部の見立てに沿う供述を獲得することに力を注いでいた状況がうかがえる」

 元代表の起訴議決を決めた検察審査会に、実際にはなかったやりとりが記載された捜査報告書が提出された問題では、検察自身が作成の原因や経緯を十分に調べ、何らかの対応をとるよう求めた。

 被告人席の小沢元代表は、判決が検察捜査を批判してもうなずきもしなかったが、これまでの「潔白」の主張が覆された部分では表情をこわばらせた。

 「秘書が、被告の意向に反する事務処理をすることはできない」「収支報告書を一度も見たことがないという供述は信用できない」。元代表が4億円の簿外処理を認識していた可能性を認めると、主任弁護人は天を仰いだり、不満そうに腕を組んだ。

 大善裁判長は、こうした元代表に不利な判断を説明した上で「共謀を疑う相応の根拠はあるが、収支報告書に計上する必要性を認識していなかった可能性もある」として、無罪の判断を導いた。

 裁判長が最後に「被告人。以上の通り、犯罪の証明がないので無罪としました。理由は分かりましたか」と問い掛けると、座ったまま大きな声で「はい」と答えた。

 <政治資金規正法> 政治資金の透明性確保を目的に1948年施行。度重なる改正で、献金額や献金対象などの制限が増えた。政治団体に対し、政治活動にかかわるすべての収入や支出を記した収支報告書を、総務相や都道府県選挙管理委員会に提出するよう義務付けている。記載すべき事項を記載しなかったり虚偽の記入をしたりした者は、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金と規定している。

中日新聞

「ほっとした」から「しらけ」まで…小沢氏地元
(2012年4月26日16時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120426-OYT1T00766.htm?from=main1
(記事全文引用)

 民主党小沢一郎元代表が陸山会事件の判決で無罪を言い渡されたことを受け、小沢元代表の地元・岩手県では、歓迎の声と政局の混乱を不安視する声が入り交じった。

 奥州市水沢区の小沢一郎後援会水沢連合会の小野寺伝(つたえ)会長は「ほっとした」と話した。別の幹部は周りの人と握手し、「小沢さんを総理大臣にと思って長年応援してきた。これで小沢さんも晴れて動けるだろう」と喜びを語った。「有罪判決なら政治生命を絶たれかねなかった。これで9月の民主党代表選への出馬も視野に入ってきた」と話す幹部もいた。

 一方、買い物中に無罪判決を知ったという水沢区の調理師佐藤清喜(せいき)さん(73)は「秘書に有罪判決が出たのに、政治家が無罪なのはおかしい。小沢さんは次の選挙に立候補せず、若い人が立つことを期待する」と話した。また、小沢元代表が今年1月に訪れた陸前高田市仮設住宅の自治会長、小野田高志さん(75)は「(小沢元代表が力を持つことで)政局が混乱して復興が進まなければ、被災者は完全にしらけムードだ」と話した。