「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【田中康夫 にっぽん改国】 夏の甲子園を“シエスタ”すべし

日刊ゲンダイ」から全文引用
田中康夫 にっぽん改国】
夏の甲子園を“シエスタ”すべし
2012年5月23日
http://gendai.net/articles/view/syakai/136698

民主党小沢一郎元代表が、野田佳彦首相との“直接会談”を来週、輿石東幹事長同席で応諾したのは、オザワンの焦りの表れ、と得意顔で論評する向きが居ます。
 縦(よ)しんばそうだとして、打つ手が見当たらないのは、「消費増税」法案の今国会成立に政治生命ならぬ、自身の命を掛けると大見得を切った「泥鰌(どじよう)番長」の方が遙かに深刻ではありますまいか。
 深刻なのは、震災瓦礫も同様。総量2千万トンだった阪神・淡路大震災では、実質1年で処理が完了しました。他方、2千万トンに満たないと判明した東日本大震災の瓦礫は、1年経っても全体の10%しか処理出来ていません。
 にも拘(かかわ)らず21日、「口先番長」の弟筋に元来は当たる「二股番長」の細野豪志環境大臣は、瓦礫全体の20%=400万トンを広域処理すべく、「この廃棄物はこの自治体で、と具体的にマッチングしていく」と本末転倒な御高説を披瀝(ひれき)。
 10+20=30。残り70%の瓦礫を何時迄に何処で如何に処理するか、工程表も示さぬ儘(まま)、税金とCO2を撒き散らして10トントラック40万台分を全国拡散する愚策に血道を上げています。
 真っ当な政治主導が欠落しています。領土を放射能に占領された「フクイチ」周辺30km圏内と宮城・岩手両県の瓦礫は冷静冷徹に区分し、後者は“地産地消”で地元雇用を創出すべき。不毛な神学論争「放射能が怖いVS.大和魂の絆」を続ける余裕など最早、日本には無いのです。
 関西電力は19日、来る7月〜9月の電力使用量を昨年同期間と比べて5%以上減らした家庭に、500〜1500円分のQUOカードを謹呈すると発表しました。おいおい、その費用も総括原価方式に基づき、電力料金に上乗せされる訳でしょ。
 不要不急なTV視聴を抑制するのが、最大の節電効果。その一環として正午から4時間、我が地元・尼崎の隣町に位置する甲子園での高校野球を“シエスタ”すべし、と昨年7月6日の予算委員会で提案しました。
 早朝6時から午前2試合。夕刻4時から午後2試合。同期間は阪神戦も他球場で実施されるのですから、十分に実現可能。これぞ、朝日新聞も高野連も全国民に胸を張れる大政翼賛節電事業。が、委員会では泥鰌宰相も詭弁番長の枝野幸男経産大臣も無反応でした。最後の砦は讀賣新聞渡邉恒雄主筆。敢行すべし、と一喝されたら、原発再稼働派も脱原発派も拍手喝采でありましょうに……。
田中康夫