「北の山・じろう」時事問題などの日記

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クローズアップ2012:衆院選中盤情勢 「漁夫の利」自公堅調 無党派、第三極に分散(その1)<毎日新聞>

毎日新聞
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クローズアップ2012:衆院選中盤情勢 「漁夫の利」自公堅調 無党派、第三極に分散(その1)
毎日新聞 2012年12月11日 東京朝刊
http://mainichi.jp/opinion/news/20121211ddm003010249000c.html
▼全文引用

(1)

 毎日新聞が8〜10日に実施した衆院選(16日投開票)の中盤情勢調査では、民主党政権への反発と第三 極の乱立によって無党派層の支持が分散した「漁夫(ぎょふ)の利(り)」で、組織票を持つ自民、公明両党が堅調に支持を固めている構図が鮮明になった。民 主党は大敗した05年衆院選を下回る危機に直面し、第2党の座を死守しようと重点選挙区へのてこ入れに懸命。自民党は上滑りを警戒し、党内の引き締めを図 る。第三極は選挙後の生き残りをかけ、議席の積み上げを狙う。

 ◇民主「逆バネ」期待外れ

 「必ず局面は変わる。心耳を澄まし非自民の声を結集せよ」

 民主党は10日、全国の候補者に野田佳彦代表(首相)名の檄文(げきぶん)を配布。「自民党の独り勝ちを止められるのは民主党だけだ。乱立する第三極への支持は自民党を利するだけだ」と非自民票の取り込みを指示した。

 報道各社の序盤情勢調査で「自民優勢」が明らかになって以降、有権者側にバランスを取る「逆バネ」心理 が働くとの見方もあったが、3年間の政権運営が招いた逆風は収まらない。乱立した第三極の候補と非自民票を食い合う傾向が一層顕著になり、民主党内には 「逆バネどころか状況はさらに悪化している」(幹部)、「構造的な問題で、選挙技術でどうこうできる話じゃない」(党関係者)などの悲観論も広がる。

 10日夜、首相と輿石東幹事長ら幹部が党本部で後半戦の対応を協議した。約40選挙区が当落線上にあるとみて首相ら幹部の応援や選挙資金を重点投入し、一議席でも巻き返しを図りたい考えだ。

 首相は同日、埼玉県草加市で街頭演説し「自民党が逃げてきたから借金国家になった。われわれは選挙の前 でも堂々とあるべき姿を訴え、真っ正面から審判を受けたい」と自民党に対抗する立場を強調した。しかし、選挙戦で訴えてきた「2大政党対決」で後れを取っ ているのが現状。「100議席を切った場合、代表選にならざるを得ない」(前衆院議員)と首相の責任論も公然と語られ始めた。

 上滑りを懸念する自民党は石破茂幹事長が毎日新聞の取材に「全国を回った肌感覚では追い風は吹いていな い。緩みやおごりが出ればすぐに逆転される」と強調。別の幹部は「民主党への批判が強く、第三極も分裂したため漁夫の利を得ているだけだ」と指摘した。長 野市で街頭演説をした安倍晋三総裁は野党転落の「反省」から切り出し、「失われた政治への信頼を取り戻す」とアピールした。

(2)

 第三極勢力は自公過半数を阻止し、キャスチングボートを握るのが基本戦略。しかし、過半数どころか「自公で衆院で法案を再可決できる3分の2の勢力(320議席)まで超えてしまう」(みんなの党幹部)という情勢に焦りを隠せない。

 日本維新の会は終盤の13日から橋下徹代表代行が近畿を重点的に回る方針。本拠地・大阪でも自民党と競り合う選挙区が目立ち、「想像以上に厳しい」(幹部)と分析する。

 日本未来の党は、前職の多い小選挙区で大幅な議席減が予想される情勢。合流後、無役となった小沢一郎・ 旧「国民の生活が第一」代表は10日、公示後初めて東京都内で演説し「我々が一定の勢力を得て日本の方向性を誤らせないようにしたい」と支持を訴えた。 【坂口裕彦、横田愛、林由紀子】

 ◇「郵政」の猛者すら苦戦

 民主党は結党以来、最大の逆風に見舞われている。自民党が圧勝した05年の郵政選挙で、小選挙区を制 し、今回も同じ選挙区で立候補した民主党候補は計41人。このうち、優位に選挙戦を展開しているのは、野田佳彦首相や安住淳幹事長代行らわずか13選挙区 にとどまった。05年衆院選を乗り切った民主党の「選挙強者」ですら、苦戦を強いられている実態が浮かんだ。

 当時の自民党の小泉純一郎首相は05年、郵政民営化法案の賛否をめぐり、衆院を解散。同党は296議席を獲得し、大勝した。自民優位の郵政選挙をはね返した民主党議員は強い地盤を持ち、09年衆院選での政権交代後も政府・与党の中核を担ってきた。

 しかし、そんな強い地盤を持つ候補者でも、今回は有権者の民主党批判に抗しきれない。毎日新聞の特別世論調査によると、05年衆院選の小選挙区を制した現職閣僚の三井辨雄(わきお)厚生労働相(北海道2区)や、小平忠正国家公安委員長(同10区)などが苦戦している。

 05年衆院選を乗り切った41の小選挙区のうち、計21選挙区で後れをとっており、知名度の高い菅直人前首相(東京18区)や仙谷由人元官房長官(徳島1区)らも例外ではない。

 96年から小選挙区で5連勝中の横路(よこみち)孝弘前衆院議長の北海道1区、山井(やまのい)和則国対委員長の京都6区など7選挙区は、自民新人、元職候補と接戦を展開している。【松尾良】

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 ◇特別世論調査の質問と回答

 ◆衆院選後の政権の枠組みとして、どのような組み合わせが望ましいと思いますか。

                    全体 男性 女性

民主党中心の政権             9  9  8

自民党中心の政権            27 32 22

(3)

民主、自民が連立する政権        20 19 21

民主、自民以外の政党が中心の政権    28 28 27

 ◆野田佳彦首相と自民党の安倍晋三総裁、日本維新の会の石原慎太郎代表のうち、誰が首相にふさわしいと思いますか。

野田佳彦首相              15 15 15

自民党の安倍晋三総裁          23 27 19

日本維新の会の石原慎太郎代表      17 18 17

3人の中にふさわしい人はいない     35 33 36

 ◆衆院選で最も重視する争点は何ですか。

景気対策                32 37 28

消費増税・財政再建           10 11  9

年金・医療・介護・子育て        23 17 29

東日本大震災からの復興          7  6  7

原発・エネルギー政策           7  7  8

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)  2  2  1

行政改革・地方分権            3  4  2

憲法改正                 2  3  2

外交・安全保障              4  6  3

 ◆どの政党を支持しますか。

民主党                 10 11 10

自民党                 23 28 19

日本未来の党               3  4  2

公明党                  4  3  5

日本維新の会              11 12 10

共産党                  3  3  3

みんなの党                4  4  3

社民党                  1  1  1

新党大地                 0  0  0

国民新党                 0  0  0

新党日本                 0  0  0

新党改革                 0  0  0

その他の政党               1  1  1

支持政党はない             29 26 33

 ◆今回の衆院選の投票に行きますか、行きませんか。

必ず行く                69 75 64

たぶん行く               20 17 23

たぶん行かない              3  2  3

行かない                 2  2  2

 (注)数字は%、小数点以下を四捨五入。0は0.5%未満。無回答は省略。

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 ◇調査の方法

(4)
 8〜10日、全国300小選挙区ごとに無作為に作成した電話番号にかけるRDS法を使いJNNと協力して実施。全国の有権者7万7051人から回答を得た。
毎日新聞