「北の山・じろう」時事問題などの日記

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暴風雪で父親凍死…守られた娘に激励「父を誇りに思って」<zakzak&毎日新聞>

zakzak
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暴風雪で父親凍死…守られた娘に激励「父を誇りに思って」
2013.03.07
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130307/dms1303071530017-n1.htm
▼全文転載


岡田幹男さんの葬儀で遺影を抱く親族=6日午後、北海道湧別町【拡大】
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20130307/dms1303071530017-p1.htm
 北海道湧別町で暴風雪の中、凍死した漁師、岡田幹男さん(53)が抱きかかえるように守った長女の夏音(なつね)さん(9)に「父を誇りに思ってください」などと励ますメールや手紙が国内外から同町に寄せられた。

 6日までに届いたメールは22件。2通の手紙の中には、それぞれ10万円と3万円が入っていた。「何かできることはないか」などという問い合わせの電話も70件以上あったという。

 夏音さんは凍傷で入院中。湧別町は「時期をみて本人や関係者に届けたい」としている。
zakzak


毎日新聞
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暴風雪:命賭し愛娘守る…風を背に10時間抱き続け
毎日新聞 2013年03月03日 21時12分(最終更新 03月03日 23時52分)
http://mainichi.jp/select/news/20130304k0000m040073000c.html
▼全文転載


行方不明になった父娘が発見された農業倉庫。入り口の前の雪山(左)との隙間(すきま)に、父が娘に覆いかぶさるように倒れていた=北海道湧別町で2013年3月3日午前10時20分ごろ、遠藤修平撮影
http://mainichi.jp/graph/2013/03/04/20130304k0000m040073000c/001.html

 北海道を襲った暴風雪。 車を捨てて歩き始めた父は、猛烈な地吹雪の中、たった一人の娘を守ろうと、10時間にわたって覆いかぶさるように抱きしめながら体温を奪われ命を落とし た。車内に残った別の一家は逆流してきた排ガスに倒れた。住民らは改めて自然の猛威に体を震わせた。【遠藤修平、伊藤直孝】

                         

 「大丈夫か」。3日午前7時すぎ、湧別町東の牧場用倉庫前で、雪の中に黒色の上着の一部を見つけた道警 遠軽署員が大声を出した。雪を払いのけると、同町の漁師、岡田幹男さん(53)が小学3年の長女夏音(なつね)さん(9)を両手で抱きかかえながら、うつ ぶせに倒れているのが見つかり、その胸の下にスキーウエア姿の夏音さんが泣きながら震えていた。岡田さんは風が吹いていた北側に背を向けていたといい、夏 音さんは低体温症ながら命に別条はなかったが、岡田さんは搬送先の病院で凍死が確認された。

                         

 同署によると、岡田さんは2日午後に夏音さんと一緒に知人宅に向かったが、同4時ごろ、携帯電話で「車 が雪にはまり動けない。車を捨てて歩いて行く」と連絡があった。その後、連絡が取れなくなった。車は同9時半ごろ、自宅から約1.5キロ西の道路脇の雪山 に突っ込んだ状態で発見され、そこから約300メートル先の倉庫の前で2人は見つかった。倉庫の50メートル先には民家があったが、吹雪で気づかなかった とみられる。

                         

 知人らによると、岡田さんは2年前に妻を亡くし、夏音さんと2人暮らし。近所の男性(51)は「一人娘 をとにかく可愛がっていた。守りたい一心だったのでは」と話す。別の知人によると、夏音さんは病院で「お父さんはどうなったんですか」としきりに気にする 様子だったという。

                         

 湧別漁業協同組合の常務理事、雲津幸治さん(57)は「岡田さんは勉強会にも積極的に参加し、漁協の中 心的存在だった」と話す。雲津さん自身も2日午後1時半ごろ、車が雪山で動けなくなり、車を捨て、カーナビの位置情報と信号機の光だけを頼りに約300 メートル離れた民家に助けを求めたといい、「50年以上住んでいるが、こんな吹雪は初めて」と顔をこわばらせた。

                         

 ◇雪だまりに車 母子4人救助できず

 

 北海道中標津町で雪に埋まった車の中で母子4人が死亡した事故では、猛烈な地吹雪が救助の行く手を阻んだ。現場まで約12キロと、通常なら15分 ほどで到着するが、除雪車の先導で向かった消防隊員が到着したのは約2時間後。「経験したことのないような荒れ方で、視界は数センチ程度。何ともしようが なかった」と隊員らは肩を落とした。

                         

 「車が雪山に突っ込んで動けない」。母親の宮下加津世さん(40)から知人に電話があったのは2日午後 5時40分ごろ。この知人がトラクターを所有する別の男性に救助を依頼し、車内でぐったりしていた4人を発見したが、消防に連絡が入ったのは午後7時10 分ごろ。中標津消防署は隊員18人が救助車や救急車など5台に分乗したが、道路は雪で通行止め。急きょ除雪車を手配し現場に向かった。

                         

 周辺は台風並みの風が地上の雪を吹き上げ、道路のあちこちに高さ2~3メートルにも達する吹きだまりが できていた。救助に向かった消防隊員は「目の前は真っ白で、前の車の回転灯すら見えなかった。雪の多い地域だが、これほどの経験はなく、2次災害に巻き込 まれそうな危険を感じた」と話す。

                         

 現場に到着できたのは約2時間後の午後9時10分ごろ。車は天井やドアの一部が辛うじて見える程度まで雪に埋まっていた。エンジンは発見した知人らが既に止めていた。隊員らがスコップで雪を掘り、中にいた4人を助け出した時には、既に心肺停止状態だった。

                         

 3人の子供はいずれも町内の高校、中学、小学校に通っており、事故時は加津世さんが長男の大輝君(11)を連れて、町内にいた2人の娘を迎えに行き、帰宅する途中。大輝君は、3月末で閉校する全校児童8人の町立俣落小の児童会長に就いたばかりだった。

                         

 知人とは別に事故後に加津世さんから連絡をもらい、救助に駆け付けた俣落小のPTA役員の男性(42)は「電話でちょっと頭が痛いと話していたので、換気をしなさいと助言した。あの時エンジンを止めてくれていれば」と声を落とした。【本間浩昭、森健太郎】

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