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茨城県東海村で甲状腺「要精密検査」の子ども2人
2013年3月30日 22:00
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福島第一原発事故を受け、子どもの甲状腺検査を行ってきた茨城県東海村が28日、検査の結果を発表した。それによると、しこりやのう胞が見つかったため、「要精密検査」と診断された子どもが2人出た。
4人に1人に甲状腺異常
福島第一原発事故では、広範囲に放射性要素などの汚染物質が飛び散った。甲状腺への影響を抑える安定ヨウ素剤も配られなかったため、多くの子どもが被ばくしており、影響が心配されている。
東海村では福島第一原発事故の影響を調べるため、昨年から子どもの甲状腺検査を開始した。発表されたのは、昨年11月~今年1月末までに行われた検査の結果。
1歳~15歳の子ども410人が検査を受けており、うち2人に5.1mm以上のしこりや20.1mm以上ののう胞が見つかり、「要精密検査」と判定された。また98人には5mm以下のしこりや20mm以下ののう胞が見つかっており、「経過観察」とされた。
チェルノブイリ事故では、事故後4、5年後に影響が出始めたことを根拠に、専門家は「福島第一原発の影響とは考えにくい」と説明するが、人種や身体の大きさ、事故により飛び散った物質の量など、さまざま点で異なっており、確実な論拠とすることには、疑問視する声もある。
東海村には、日本原子力発電東海第二原発もある。
同じく、茨城県では福島県に近い北茨城市も27日、市の検討協議会が子どもに対する甲状腺検査を行うよう、答申を出した。これを受け、今年度から2~18歳の子どもに対して、甲状腺検査が行われる。
検査を行う理由として、同市では「不安軽減が目的」としている。
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