関西電力:「5000万くらい?」…談合は昭和の時代から<毎日新聞 2014年02月01日>
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関西電力:「5000万くらい?」…談合は昭和の時代から
毎日新聞 2014年02月01日 02時45分(最終更新 02月01日 02時54分)
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▼全文転載
関西電力が発注した送電線設備工事を巡り、200人近い関電社員が受注業者の談合に関与した疑いがあることが公正取引委員会への取材でわかった。
「5000万くらい?」「もうちょっと上」。関西電力が 発注した送電線設備工事を巡る談合疑惑で、関電社員は業者とこんな会話を繰り返し、非公開の予定価格を教えていたという。「談合は昭和の時代から続いてい た。電気料金に跳ね返るのに関電の意識は低すぎる」。200人近い社員の関与が疑われることに、公正取引委員会の幹部は厳しく関電を批判した。
関電社員が業者に予定価格を教えるのは、入札前に指名業者を集めて開く現地説明会やその直後だった。
公取委によると、関電社員の価格の教え方は禅問答のような形の他、金額をズバリと教えることもあった。予定工事と価格の一覧表を渡す社員もいたという。
「情報交換をしよう」。説明会の後、予定価格を知った業者が他の指名業者に呼びかけ、近くの喫茶店などに集まり、コーヒーなどを飲みながら、落札業者を決めるなど談合をしていたという。
ある業者の男性(55)は「ほとんどの人が民間の工事は談合しても罪に問われないと思っていた。予定価格も事前に分かり、受注業者も話し合って決まる。これだけ楽なことはない。やりたい放題だった」と振り返った。
公取委の調査では、過去の受注での貸し借りを表した「星取表」が多数、見つかった。談合は昭和時代から続いていたとされる。抜けようとする会社が現れると、関電のグループ会社のきんでんなど、主導的な4社が「これまで一緒にやってきた仲間じゃないか」と説得した。
説き伏せられた会社は談合の場には欠席しても、結局、入札では談合で決まった落札業者より高い価格で入札していた。別の業者は「小さい会社は従うしかなかった」と証言する。入札に参加して30年たっても新参者扱いされていたという。
今回の談合を巡る公取委の立ち入り検査を受け、関電は2013年4月、特別な技術が必要な場合などを除いて現地説明会を廃止した。開く場合でも、どの業者が入札に参加するのか分からないように、複数回に分けるなどしているという。
小規模のある業者は「送電線網は基本的な部分が整備されており、この10年ほど電力工事会社の業界は縮む一方。弱い業者をいじめるような談合体質を関電主導で変えてほしい」と訴えた。【堀江拓哉、後藤豪、林田七恵】
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