【米ビキニ水爆実験から60年、第五福竜丸】についての関連記事・朝日新聞から（２０１４年３月）

「ビキニの核実験被害、忘れない」米アーカンソーで集会
2014年3月2日17時04分
http://www.asahi.com/articles/ASG3253GZG32UHBI01C.html

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　米国によるビキニ環礁での大規模な核実験から６０年がたち、マーシャル諸島からの移住者が多く住む米アーカンソー州でも、実験を記憶しようという集会が開かれた。参加者は「核実験の被害を忘れてはならない」と訴えた。

特集：核といのちを考える

　集会は２月２８日、州都リトルロックにあるクリントン元大統領記念館で開かれた。マーシャル諸島のチャールズ・ポール駐米大使は「クリントン政権時に機密解除された文書によって核実験の影響の大きさや住民の病気との因果関係が明らかになった。その点でもこの会場は意味がある」とあいさつ。一方で、米国で核実験の存在を知らない人が増えていると指摘。「米国が過去を忘れ、我々が取り残されている」と訴えた。

　核実験で汚染されたロンゲラップ環礁出身のネイセン・ラウコンさん（６４）も「実験後に島に戻った時、食べ物に注意するよう言われたが、生きるためには口にするしかなかった。その結果、今でも病気に苦しんでいる人は多い」と説明。住民たちの現状を知ってほしいと呼びかけた。（リトルロック＝中井大助）

（ビキニ６０年）島民診療支える広島・長崎の経験
2014年3月2日05時49分
http://www.asahi.com/articles/ASG2W41VRG2WPTIL00R.html?ref=reca

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　米国の核実験が繰り返されたマーシャル諸島。ビキニ環礁近くで「死の灰」を浴びたマグロ漁船「第五福竜丸」の陰で、多くの島民が同じ被害に苦しんだ。広島、長崎での治療経験を生かし、これからも見守っていきたい――。１日で６０年の歳月が巡った「ビキニ事件」の地で、日本の医師らが島民たちと向き合い続けている。

　「目が最近悪くなりました」。マーシャルの首都マジュロに設けられた医療相談所で、リノク・リクロンさん（７６）が内科医の竹内啓哉さん（５１）＝川崎市＝に訴えた。核廃絶を訴える１日の式典の２日前。２月２７日午後のことだった。

　リノクさんはビキニから約１８０キロ離れたロンゲラップ環礁の元住民。第五福竜丸が「死の灰」を浴びた１９５４年３月１日の水爆実験の際、同じ被害を受けていた。竹内さんは２年前にリノクさんを診察した医師の記録に目を落とした。

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http://www.asahi.com/articles/ASG2W41BKG2WPTIL00J.html?ref=reca
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http://www.asahi.com/articles/ASG2Q5H80G2QPTIL00R.html?ref=reca
（動画・エニウェトク環礁の核実験場跡＝金谷尚紀撮影あり）