「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【 放射線科学の世界的権威が明らかにする・日本の黒い塵、その正体 】《第4回》<星の金貨プロジェクト 2013年10月3日>

星の金貨プロジェクト
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放射線科学の世界的権威が明らかにする・日本の黒い塵、その正体 】《第4回》
2013年10月3日
http://kobajun.chips.jp/?p=14179
▼全文転載

 

子供たちを守りきる、そのためには対策を徹底して行う必要がある
日本政府は派生的に発生している問題の対応に忙しく、対応が非常に難しい本質的な問題の解決については、その入り口にすら立っていない

フェアウィンズ 7月10日

 

ガンダーセン : お話を伺っていて思い出したことがあります。
2年前の10月、アメリカ公衆衛生協会の依頼によるあなたの文章が新聞に掲載されたことがありました。
記事中には、子供のスニーカーの写真が掲載されていました。
あなたがおっしゃっていることはまさにこれなのですね。
子どものスニーカーの靴ヒモなどにこの物質が付着してしまう。この子は家に帰り、靴ヒモをほどいて靴を脱ぎ、家に入る。すぐに手を洗えばいいのでしょうが、子供たちの行動がそんな秩序だったものであるはずがない。
帰ってきたそのままの手で食べ物をつかみ口の中に放り込む。それでこの物質が子供の体内に入ってしまうことになります。
ただ、吸入という可能性は低い…

カルトフェン : そうです、期間をそのまま通過する程小さくはありません。
ここでしっかりと認識しておかなければならないことは、私たちの手元には100ミリグラムのサンプルしかないものの、ワーチェスター工芸研究所の物理学者たちはこの中から非常に興味深いものを数多く見出した、という点です。
そして平均的な、屋外で遊んだり運動したりする子供たちの口には、100~200ミリグラム程度の砂埃やその他、土壌に関連する物質が入り込む可能性は極めて高いと言わなければなりません。
この事実は、私たちが真剣に考えなければならない問題だと思います。

ガンダーセン : 確かに考え込まざるを得ない問題です。
この現実を前に、行政機関は『除染が完了した』とされる地区でも、その後の放射性物質の移動という事が可能性としてある訳ですから、監視の目を緩めてはならないということになります。
放射性物質自体に自治体ごとの境界線でとどまるなどと言う『自覚』など、あるはずがないのですから。

 


カルトフェン : 今私たちが問題にしているこの黒い物質が、どういう条件でどのように移動するか、モデル化するための方法が複数あります。
ですから、実際にこの物質のサンプルが手に入ったということが、大きな意味を持ってくることになります。
問題の物質の構成と構造が解れば、最終的にどういう場所に溜まりやすいのか、どんな場所が放射線量が高くなるか予測することが可能になります。そうすれば除去するための効率的な方法を検討することかできるようになり、人々に不用意な被ばくを指せないようにできるのです。

司会 : お話はよく解りました。
物質についての分析と検討を進めることで、より効率的な除染を行う機会を手に入れられるという事ですね。
では具体的に、線量の高いホットスポットから、どうすればこの物質を取り除くことが出来るのでしょうか?

カルトフェン : 私は放射性物質に関わる問題を解決するための土木技師としても充分な経験を積んできましたが、こうした場所の除染と土壌改良のための技術はすでに存在しています。
建設現場、開発現場、あるいは不動作取引の際、放射性物質の存在が問題となる現場で、解決のための手順はすでに確立しており、実際に良好な結果を得た例も多数あります。

しかし、この取り組みを成功させるにはある条件が必要です。
全権を持った人が、この処理を実行するという事を隅々まで理解させる、トップダウン・アプローチが必要なのです。
つまり、政治的な決断が必要だという事です。
そうでなければ必要な技術すべてを、現場に投入することが出来ません。

 

関わっているすべての人々が根本的な除染が必要だという事を認識すること、そして政府が実施するための前提条件をすべて整える必要があるのです。

ガンダーセン : その問題については、私も昨年来機会がある度お話してきました。
日本政府を動かさなければならない、実はそれこそが最も大きな問題なのです。

本当に解決しなければならない大きな問題、その問題と日本政府が正面から取り組もうとしているようには、私には見えません。

福島第一原発の事故収束作業に関して、日本政府は派生的に発生している問題の対応に忙しく、対応が非常に難しい本質的な問題の解決については、その入り口にすら立ってはいない、私はそう考えています。

カルトフェン : 私は日本政府の政策について論評する立場にはありません。その問題について私は門外漢です。
しかしこの問題がいつまで手付かずのまま、先送りして良い問題ではないことぐらいは解ります。
この問題は国全体、世界全体で取り組まなければならない問題なのです。

〈 第5回につづく 〉

http://fairewinds.org/podcast/japans-black-dust-with-marco-kaltofen
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今回のシリーズは明日掲載の第5回で完結します。
明後日5日・土曜日は休載とさせていただきます。
6日・日曜日新たな翻訳記事をアップいたします。
よろしくお願いいたします。

 

 

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放射線科学の世界的権威が明らかにする・日本の黒い塵、その正体 】《第1回》
 2013年9月30日
http://kobajun.chips.jp/?p=13069


放射線科学の世界的権威が明らかにする・日本の黒い塵、その正体 】《第2回》
2013年10月1日
http://kobajun.chips.jp/?p=13706

 

放射線科学の世界的権威が明らかにする・日本の黒い塵、その正体 】《第3回》
2013年10月2日
http://kobajun.chips.jp/?p=13975

 

放射線科学の世界的権威が明らかにする・日本の黒い塵、その正体 】《第4回》
2013年10月3日
http://kobajun.chips.jp/?p=14179

 

放射線科学の世界的権威が明らかにする・日本の黒い塵、その正体 】《第5回・最終回》
2013年10月4日
http://kobajun.chips.jp/?p=14201