「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

小出裕章さんが語る、炉心の今の状態・・・の続き

引用元・・・から全文引用
ブログ
『ざまあみやがれい!』
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770164.html
小出裕章が注意する「これからの被曝」と「可能性は低いがもう一度爆発がある恐れ」 10/18(1)
2011年10月18日(火)、小出裕章氏が文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演しました。スペシャル企画「原発のウソ、そしてホントの話 パートⅡ」(後編)。月曜日につづいて原発事故の現状についてのおはなしです。内容別に、3話に分けて続けて掲載いたします。
YouTubu
Voice (111018) 音源
http://www.youtube.com/watch?v=f42gCVcPouA&feature=youtu.be

※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。

=====(文字おこし、ここから)

吉田照美「今朝は僕らの身の回りで、気になります、放射性物質のお話から」

※録音

吉田「プルトニウムのことも伺いたいんですけども」

小出裕章「はい」

吉田「小出先生は、そのプルトニウムに関しては、今、現時点ではどのような状況に日本は置かれているというふうに、考えたらよろしいんでしょうか」

小出「えー、プルトニウムはもちろん原子炉の炉心の中にあったわけで。え……炉心が融けて、様々な放射性物質が出てきたわけですから、量のおおい少ないを問わなければプルトニウムももちろん出てきた、わけです。私自身は今現在のプルトニウムの汚染の度合いは、セシウムに比べる、と、ずいぶん低いと私は思って……います」

吉田「あ、そうですか」

小出「はい。ですから__」

吉田「セシウムはじゃあかなり__」

小出「セシウムはもう膨大です。」

吉田「ああ‥」

小出「ですから……これから私たちが……被曝をしないように、まあ何十年何百年という未来に向けて、なるべく被曝を少なくしたいと思うのであれば、何よりもセシウムに注目をしなければいけないと思います。ですから、プルトニウムストロンチウムの危険が、ゼロでは、ありません。けれども、え……注目しなければならないのは私はセシウムだと思います。」

吉田「ああ……。その今現在も除染とかいうことをやり始めましたけど。福島第一原発の方から相変わらず放射能は出続けてるわけですよね。」

小出「はい。えーと、今でも出続けていますけれども。ん……放射能が、出たのは、3月11日の事故が始まって、ほぼ10日ぐらいに、例えば原子炉建屋が爆発したり、格納容器の一部が爆発したりということで、その時に大量に出た、のですね。それが空気中に漂って、まあ一部は東京の方まで行ったわけだし、え……あちこち汚染して、いった。で、汚染したのは今は地面に降り積もっている、という状態なんですね。ですから、空気中に存在している放射性物質の量というのは、今現在はかなり落ち着いていると言っていいと思います。

ですから、これからの被曝というものを注意するのであれば、地面を汚染している放射能から、そこにいけば直接被曝をしてしまいますし、そこから食べる、採れる食べ物が汚染していますので、それをどうするか。あるいは瓦礫問題というのもあるし。え……下水、にはその放射能がドンドン集まってきて、下水の汚泥というのが猛烈な、まあ放射能の塊になっているんですね。

そういう物をどうするのかというようなことをこれから考えなければいけないという、そういう段階だと思います。ですから、後は、私はもう一度爆発があるんではないかということを未だに恐れて、いますが」

吉田「可能性はかなり高いんですか」

小出「えーと、可能性はかなり低いと、思います。というのは、この事故がなぜ起きたかといえば、発電所が全所停電したということになったんですね。それで、まあ原子炉というものがあって、そのものが、その……自動的に、自律的に、爆発をしようと動いてくる、わけですね。それに対して発電所の職員の人達は、なんとかそれを食い止めようとしたわけですけども。一切の電源がなければ、戦うことができなかった、のですね。もう敵はどんどんどんどん戦いを挑んでくるけども、こちら側はもう丸腰にされてしまっていて、戦えないという状況で、次々と破れて、戦いに敗れていったと、いうことなんです。

え…でも、1週間、10日で電源が復旧しましたので、今、こちら側…というか福島の人たちは、武器を山ほど持ってる、わけですよね。そういう状況ですので、え……戦いとしてはかなりまあこちら側に有利になって来ている。ただいかんせんその戦場が悪すぎる、のですね。初めに負け続けたがために戦場がもう放射能でベタベタに汚されてしまっていて、こちら側は武器は持っているけれども戦おうとするとみんな被曝をしてしまうという、そういう状況のもとで戦いを続けているという。

ですから、なかなか難しい戦いではありますけれども、でも少なくとも武器を手に入れて、というそういう状態ですので、え……ん……なんとか持ちこたえて爆発を防ぐということは私はできるだろうと思って、いますし、なんとか東京電力の方に頑張って欲しいとエールを送りたいと思って、います。」

吉田「なるほどね。まあそれであの、日本全国でいうとその温度差ってあると思うんですけども。」

小出「はい」

吉田「やっぱそれはテレビ新聞等の報道の仕方っていうのはね、結局今、そんなにすごい状況にはないみたいな、空気感っていうのをずうっと送り続けてるから、結局その西のほうの方とか、それから南のほうの方っていうのは、遠い出来事のような感じっつうのあると思うんですね。

で僕なんかもこないだそのチェルノブイリの時の放射能の分布しているような地図を、そのチェルノブイリを福島に当てはめて、重ねたら、結局日本は全部入っちゃうってのを気がつかされて。そういう事をまあ日本全国の国民の方々にね、知っていただくってのも大事なことなんじゃないかと僕は思うんですけど」

小出「もちろんです。ですから吉田さんみたいに、そうやって思ってくださるマスコミが、もっと増えてくれたらいいと私は思いますけれども。まあ、私からみると日本のマスコミというのはこれまで原子力を推進する片棒をかついできた……」

吉田「ほんとそうですよね」

小出「のですね。で……今度事故になってしまった。そしてこの事故を起こした責任の最大の責任は東京電力と、そして、日本の政府に私はあると思っている、のですが。その事故を起こした、以降ですね、日本の政府は彼ら自身が決めた法律の一切を反古にしてしまった、のですね。」

※録音終わり、スタジオへ

吉田「えーまあ、先日原発から250キロもはなれました横浜のマンションの屋上でストロンチウムが計測されてニュースになっております。小出先生に伺いますとですね。ストロンチウムはウランを核分裂させたときにできる放射性物質で。ストロンチウムが放出する放射線は物質を通りにくいβ線のみ比較的防護しやすいということなんですが。カルシウムと似ているので一旦体内に入ると骨に集まって骨を被曝させて骨の癌か白血病を引き起こす可能性があるということです。そういうそのストロンチウムの測定はですね。専門的な知識がないと、これできませんし、時間がかかることから国はやって来なかったと、え、いうことです。

これからはどの場所でどれだけの汚染があるのかを国がしっかりと測定体制を整えて計っていくべきというふうにおっしゃっております。わたくしもですね、全くそのとおりだと思います。小出裕章先生のお話、続いては放射能で汚れてしまった東日本各地から毎日のように除染のニュースが伝わってまいりますが、果たしてどうなんでしょうか」

=====(文字おこし、続き)