「北の山・じろう」時事問題などの日記

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小出裕章さんが語る、炉心の今の状態・・・の続き(その2)

引用元(全文引用)

ブログ

『ざまあみやがれい!』
小出裕章が批判する現在の「除染」ーー「犯罪者が犯罪の上乗せをまたやっている」2年後に年12ミリシーベルトの土地に人が住む可能性 10/18(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770166.html

2011年10月18日(火)、小出裕章氏が文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演しました。スペシャル企画「原発のウソ、そしてホントの話 パートⅡ」(後編)。月曜日につづいて原発事故の現状についてのおはなしです。内容別に、3話に分けて続けて掲載いたします。

今回は2話目。
1話目「小出裕章が注意する「これからの被曝」と「可能性は低いがもう一度爆発がある恐れ」 10/18(1)」の続きです。


YouTub
Voice (111018) 音源
http://www.youtube.com/watch?v=f42gCVcPouA&feature=youtu.be
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。

=====(文字おこし、続き)

※録音の放送が終わり、スタジオへ

吉田「えーまあ、先日原発から250キロもはなれました横浜のマンションの屋上でストロンチウムが計測されてニュースになっております。小出先生に伺いますとですね。ストロンチウムはウランを核分裂させたときにできる放射性物質で。ストロンチウムが放出する放射線は物質を通りにくいβ線のみ比較的防護しやすいということなんですが。カルシウムと似ているので一旦体内に入ると骨に集まって骨を被曝させて骨の癌か白血病を引き起こす可能性があるということです。そういうそのストロンチウムの測定はですね。専門的な知識がないと、これできませんし、時間がかかることから国はやって来なかったと、え、いうことです。これからはどの場所でどれだけの汚染があるのかを国がしっかりと測定体制を整えて測っていくべきというふうにおっしゃっております。わたくしもですね、全くそのとおりだと思います。小出裕章先生のお話、続いては放射能で汚れてしまった東日本各地から毎日のように除染のニュースが伝わってまいりますが、果たしてどうなんでしょうか」

※録音

吉田「IAEAのメンバーの方が来日されてその現状の視察をしてますけども。これは、結局同じ原子力村の方々ですから……」

小出「そうです」

吉田「小出先生の見通しとしては、これなんか意味があるんですか」

小出「意味はありません」

吉田「ないんだ……」

小出「ですから。除染というようなことが今しきりにマスコミで言われていて、それはどういう脈絡で言われているかというと。除染をすればその土地が綺麗になって人々がそこに戻れるというような意味合いで、除染除染という言葉が叫ばれている……」

吉田「幻想をやたらかきたてるだけですよね」

小出「そうです。でも除染なんて基本的には、できない、です。え……田畑の除染をする、つまり表土を剥がすようなことをしたら田畑死んでしまいます。表土が命なわけ、ですし。え……山林の除染なんてものも基本的にはもうできない……のです。ですから出来るのは要するに放射能そのものが、自分の寿命で減ってくれるのを待つという、それぐらいしかないのであって。え……今、大地を汚してる放射能の主犯は、セシウム。それも134番と137番ですが。134番が、は……2年経つと半分に減ってくれるという、そういう性質を持っていますので。ひたすら2年頑張ろうと。そうすると134のほうが半分まで減ってくれる。いまあの50パーセント50パーセントぐらいなんですよ。そのりょ……両方が。で134の方は2年経てば50パーセントの半分、つまり25パーセントまで減るわけですから。137は減らない。ですからそうすると50パーセント+25パーセントで、現在の75パーセントぐらいまではもう自動的に減ってくれる、のですね。その上になんとか除染ということをやって60パーセントまで減らしたいという。まあ要するにせいぜいその程度のことを言っている、のです。ただし、今現在日本の国というのは自分が決めた法律の一切を反古にして……」

吉田「これは改められないんですか」

小出「はい。改めたいと思います。で、1年間に20ミリシーベルトまで人は住んでもいいと言って」

吉田「とんでもないですね」

小出「はい。緊急時避難準備区域のところにも人々を帰してしまった、わけですね」

吉田「いやあ……ほんと恐ろしいですねえ」

小出「それが仮に2年後に60パーセントになったとしても1年間12ミリシーベルトなわけですから。そんなことを一体誰がどういう権限で許すのかと私は思い……」

吉田「本当ですねえ」

小出「はい」

吉田「だから結局、その言った事実ってのも消えないし」

小出「そうです」

吉田「犯罪をまた上乗せしている感じですよね」

小出「そうです」

吉田「ああ……」

小出「ですから犯罪者が犯罪の上乗せをまたやっているのですね。それをマスコミが見逃して、きちっと伝えない……」

吉田「結局やっぱりそれはマスコミ自体も犯罪に加担しているということですよねえ」

小出「まあ昔からマスコミは原子力推進で加担してきたわけですから、まあ未だにそうだということですね」

吉田「恐ろしいですねえ。あの福島の汚染というのは今後はどういうふうにしたらいいのかってことを、小出先生の、1番考えうる最善の方策っていうと、どういう事になるんですかこれは。」

小出「ええ……すいませんが、ないのです」

吉田「ない……」

小出「ただし、私は子どもだけは被曝から守らなければいけないと思っているので。もし今の日本の非情な政府のやり方が、貫徹されてしまって、1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をするところに、人々がこれからも生活させられてしまうというのであれば、せめて子供たちがいる場所、学校の校庭であるとか幼稚園の園庭であるとか、あるいはまあ個人の場合には庭であるとか、そういうところの土は必ず剥ぎ取らなければいけない、思っています。今の段階であれば5センチ剥ぎ取れば90パーセントぐらいは放射能を除去できると思いますので。え……やるべきだと思って、います。ま、それが私のいう除染、ですが。非情ーに、限定的です。そういう場所でしかできませんので、でもそれだけはやって、え……やるべきだと思います。ただしやったところで放射能を消すことができたわけでは、ありませんので。え……剥ぎ取った土をどこかにまた、集めて、お守りをし続けるというその、や……困難な仕事が残ります。」

吉田「かなり広い範囲にわたって人間が住んじゃいけない区域っていうのが、日本にできてしまったと、いうことなわけですけど。それを現実的に本当にそれを実践するとなると。すごい大変なことですよね」

小出「日本という国家が崩壊するわけですよね。ですから福島県という、まあ、かなり大きな県ですけれども。その県全体に匹敵するぐらいの面積を失うという、無人にするということですから。日本の国家の方はそのことが分かっているので、もう、駄目だと、もう人々に被曝をさせるしかないというそういう作戦に彼らは打って出たということになります」

吉田「ああ……」

※録音終わり

吉田「いや恐ろしい話です。え……原発事故による汚染問題の専門家の小出裕章先生がですね。除染できないと、いう事でそういう話を伺うとまたショックなんですけども。えー……残念ながら現実のこととして我々は受け入れなければならないと、いうことですね。昨日今日とこの時間、京都大学原子炉実験(所)助教の、えー小出裕章先生にお話を伺ってまいりました。このあと「ビースマイル」のコーナーで、6万人デモのことに付きまして先生のご意見をご紹介します。

=====(文字おこし、続く)