見えぬ放射線、写真で表現=被災地の土などで感光、作品展―札幌<ガジェット通信>
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見えぬ放射線、写真で表現=被災地の土などで感光、作品展―札幌
2013.10.25 20:45
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東京電力福島第1原発事故で周辺地域などに広がった放射能の影響を、目に見える写真という形で表現したい。札幌市のフリーカメラマン野口隆史さん (53)が、昨年12月から今年2月にかけて福島県の被災地で採取した土や落ち葉などを利用し、放射線の「視覚化」に成功。芸術性も兼ね備えた作品13点 を札幌市のギャラリーで展示し、話題を呼んでいる。27日まで。
東日本大震災以降、たびたび福島県を訪れている野口さんは、セシウムなどから出る放射線にフィルムを感光させる力があることに着目した。
浪江町や飯舘村などの被災地で撮影したフィルムを、現地で採取した土や落ち葉、木の実、コケ類と一緒に密封。暗所で1カ月程度保存してから現像し てみると、写真に放射線の影響とみられる白い斑点や黄、青、緑などさまざまな色の感光の跡が現れた。札幌市内で採取した土などでも試したが、変化はなかっ たという。
「科学的な分析まではできていないが、これが放射線の影響だということを目で見て感じてほしい」と野口さん。来年早々には、知人のいるオーストラリアのシドニーなど、海外での展示も計画しているという。
[時事通信社]
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