「北の山・じろう」時事問題などの日記

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「原発汚染水」これが真相だ【第2部】海に流れる原発汚染水は大丈夫?【第3部】いま震度6の余震がきたらアウト<現代ビジネス

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 2013年10月04日(金) 週刊現代
原発汚染水」これが真相だ【第2部】海に流れる原発汚染水は大丈夫?【第3部】いま震度6の余震がきたらアウト
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▼一部転載

{1}

第2部 そんなわけないでしょ
海に流れる原発汚染水は薄められるから大丈夫?

薄まった後、凝縮される

「汚染水に含まれる放射性物質は、大量の海水で薄まるから大丈夫なんじゃないか、といまだに考えておられる方もいるようですが、それは違う。海洋で薄まっても、放射性物質がなくなるわけではありません」

 中部大学大学院工学研究科の武田邦彦教授はこう指摘する。

「拡散した放射性物質も、結局、生物が集めて濃縮されていく。『生物濃縮』といって、小さな魚が海の底で海藻などを食べる。その小魚を、大きな魚がたくさん食べる。これを繰り返すと、大きな魚の体の中には、放射性物質が集められていってしまうんです」

 これまで魚介類の放射性物質による汚染では、放射性セシウムが注目されてきたが、武田教授は今後、別の物質に注目していくべきだと話す。

「問題なのは、放射性ストロンチウムです。セシウムは軽いので、建屋の爆発とともに舞い上がり、風に乗って遠くまで運ばれました。一方のストロンチウムは重いので、汚染水となって海に出て、海底にジワジワと広がっていくのです。

 困ったことに、魚介類などに含まれるストロンチウムは測定が非常に難しい。現状では、急いでも15日くらい、へたをすると1ヵ月くらいかかる。魚は鮮度のいいうちに食べたいというニーズがありますから、流通前の検査項目には入っていないのです」

 

{2}

 タンクから流出している汚染水には、このストロンチウムが多く含まれている。東電が稼働させている放射性物質除去装置のサリー(東芝製)はセシウムしか除去できないからだ。

 実際、問題のタンク周辺を通り、外洋に直接つながる排水溝で採取された水からは高濃度のストロンチウムが検出されつづけている。

 9月11日には前日までの10倍を超える、1リットルあたり220ベクレルストロンチウムを検出。海が汚染されているのは確実だが、いまだにこの排水溝にはストロンチウムなどを常時モニタリングする態勢すら構築されていない。

 ダダ漏れしつづけている放射性ストロンチウム。このままだとどうなるのか。元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子氏はこう指摘する。

セシウムは粘土質などに強固に吸着されるので川底や海底に溜まり、水から除くのが容易なのですが、ストロンチウムは広がりやすく汚染はより深刻です。

 幅広い種類の魚を汚染するうえに、生物濃縮で大きな魚になるほど多く蓄えてしまう可能性も高いのです。しかも、計測するのもセシウムよりずっと困難な物質なのです。

 さらに成人の場合、体内に入ったセシウムの量が代謝・排出によって半分になる期間は約100日です。

 ところがストロンチウムはカルシウムに似ているため骨や歯に取り込まれてしまい、体内で半減するのに約18年かかります。長い間骨の中にとどまって血液を作る骨髄に放射線で傷をつける。そのため白血病や骨がんの原因になります」

 実際、チェルノブイリ周辺の子供たちも、歯に放射性ストロンチウムを取り込んでいるという報告がある。

セシウムの場合は、主に魚の筋肉に入りますので、たっぷりの水で調理して、煮汁を全部捨てると減らせますが、うま味は全部なくなり、カスを食べるようなことになってしまいます。

 一方のストロンチウムを避ける調理方法というのは、私は知りません。骨を避けること。丸ごと食べる小魚などを極力、避けることくらいでしょうか」(崎山氏)

除去する方法はない

 しかし、恐ろしいのはセシウムストロンチウムだけではない。化学的な処理では汚染水から取り除けない、究極的にやっかいな放射性物質があるのだ。

 放射線防護学が専門の立命館大学名誉教授・安斎育郎氏はこう語る。

 

{3}

「それはトリチウムという放射性物質です。日本語では『三重水素』と 言います。水の分子を構成している水素原子の仲間で、化学的性質は水素とまったく同じです。普通の水素原子と同じように、酸素と結合して水分子をつくりま すが、水から水を分離することはできないので、トリチウムを取り除くことはとても困難です」

 水で薄まるから大丈夫どころか、水そのものとなって広がってしまう放射性物質トリチウム。汚染水漏れを起こしたタンク周辺では、すでにこのトリチ ウムが地下水にも到達し、観測井戸の水からは1リットルあたり15万ベクレルを超える高濃度で検出されている。安斎氏はこう指摘する。

トリチウムは放射能が半分に減るのに12年余りかかりますが、ベータ線という放射線を出したあとはヘリウム原子に変わります。

 放出する放射線のエネルギーが弱いので、放射性セシウムストロンチウムの出す放射線に比べれば危険性は低いと言われています。

 しかし、人体の60%は水分ですから、私たちの体を構成する分子に は、たくさんの水素原子が使われている。たとえば、遺伝をつかさどるDNAにも水素原子が含まれていますが、そこにトリチウムが入ってしまうと、やがて DNAの構造に異常が起こってしまいます。トリチウムの影響は、それが出す放射線によるものだけではないのです」

 拡大する一方の海洋汚染。私たちの食卓にのぼる魚介類は、はたして大丈夫か。

 右の表は、水産庁が公表しているセシウムの計測データをもとに、魚の種類ごとにその生態などから放射性物質を体に貯めやすいかを評価したもの。

 アイナメやカレイなど、海の底に棲む底生魚で濃度が高いことはイメージ通りだろうが、スズキやメバルなど沿岸部の狭い範囲で一生を過ごす魚にも汚染がつづいていることがわかる。

 国の基準値100ベクレル/kgを大幅に超えるものもあるが、検出された数値はまぎれもない客観的なデータだ。

 福島県沿岸では、現在は本格的な漁は行われていない。漁業の復興を目指して相馬双葉漁協、いわき市漁協は9月26日から試験的な漁を始めると発表しているが、汚染水問題の収拾がつかないなか、消費者に受け入れられるかなど未知数の部分は大きい。

 

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(4)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37130?page=4

(5)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37130?page=5

(6)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37130?page=6

(7)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37130?page=7

 


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