石炭を燃やすことなしに電力を取り出す技術<財経新聞>
財経新聞
ホーム>http://www.zaikei.co.jp/
石炭を燃やすことなしに電力を取り出す技術
- 2013年2月25日
http://www.zaikei.co.jp/article/20130226/125517.html
▼全文転載
eggy 曰く、 オハイオ州立大学が、石炭を燃やさず、代わりに化学反応を起こすことでエネルギーを作り出す技術「Coal-Direct Chemical Looping(CDCL)」および、石炭から得られた合成ガス(syngas)を燃料とする同様の技術「Syngas Chemical Looping」を用いた発電プラントシステムを開発したとのこと。従来の火力発電では、燃料を炎で燃やしたときに発生する二酸化炭素が空気中に排出され てしまうが、今回の技術があれば発生した二酸化炭素の99%を回収して封じ込めることができるそうだ(本家/.、Ohio State University記事)。
CDCLでは、小さなビーズ状の酸化鉄を使って化学反応を起こさせるという。100マイクロメートルほどの石炭粒子を燃料とし、鉄のビーズは1.5ミリ程 度。石炭粒子と酸化鉄が化学反応を起こすまで熱を加えると、石炭粒子が酸化鉄の酸素と結合して二酸化炭素が作り出され、同時に熱が発生するという。このと き石炭は灰になるが、鉄の粒は灰に比べてずっと大きいので、灰だけを取り除いて捨てることができるそうだ。また、発生する二酸化炭素はチャンバーに閉じ込 めて回収するという。
同研究グループは、石炭と合成ガスを燃料とする2つの試験プラントを大学のキャンパス内に設置した。両装置の稼働 時間は合計すると830時間にもおよび、プラントの性能を充分に証明できたとしている。いずれのプラントも貯湯タンクのような形をした高さ7.6メートル の金属の気筒に格納されており、熱エネルギーの生産能力は25サーマルキロワットだという。
次の目標はプラント規模の拡大ということで、米エネルギー省国立CO2回収センター内に合成ガスを燃料とする250サーマルキロワット規模の試験プラントを建設し、今年末には運転を開始するとのこと。
スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェアセクション | 電力
関連ストーリー:
米国のCO2排出量が大幅に減少、得られた教訓とは 2012年08月21日
コーヒー豆を燃料に走る車 2011年09月29日
ビル・ゲイツ曰く「kWh あたりで比較すれば原子力は石炭より安全」 2011年05月06日
※この記事はスラッシュドット・ジャパンから提供を受けて配信しています。
財経新聞
ホーム>http://www.zaikei.co.jp/
第2ブログ
福島原発事故と放射能汚染 そしてチェルノブイリ地方の現状Ⅱ(北の山じろう)
☆ホームページのご案内
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所