荒川静香選手の思い出 - 「北の山・じろう」時事問題などの日記

荒川静香さんは、２００６年トリノ・オリンピックでフィギアスケート界初の金メダルに輝きました。２００５－２００６年シーズンが、浅田真央選手のシニアデビューの年です。浅田真央選手のシニアデビューには華々しいものがあり、誰もが将来の金メダルを予感したでしょう。

荒川静香さんは、９４～９５・９５～９６・９７～９８シーズン３年連続して全日本Jr.選手権３連覇を達成。９７～９８シーズンは、全日本選手権２位。９８～９９・９９～２０００年シーズンは、全日本選手権２連覇と素晴らしい成績です。しかし、この時代は、まだ世界とはかなり差のあった時代です。

周囲は、世界と戦える荒川静香さんを期待しました。荒川静香さんはその重圧に潰され長い不調に陥ります。全日本選手権は、その後一度も勝っていません。荒川静香さんが立ち直りに兆しを見せたのが、０３～０４年シーズンの世界選手権優勝です。

０４～０５シーズンは、世界選手権９位と低迷します。０３～０４シーズン以降の荒川静香さんの成績を見ると興味深い事があります。世界選手権の９位と棄権１回を除くと、それ以外の試合は、１位・２位・３位です。

トリノ・オリンピックの２００５－２００６年シーズンですら、全日本選手権・GP中国杯・GPエリック杯、全部３位です。そしてこのシーズン最後のオリンピックの大舞台で１位に輝きました。

浅田真央選手の輝かしい経歴と比べると「天と地」ほどに違います。この時代は、村主章（すぐりふみえ）さんが女子フィギアのエースだったと思います。実際、オリンピックでも４位です。

荒川静香さんの時代の難しさは、それ以前に天才ジャンパーの伊藤みどりさん以外に世界と互角に戦った選手がいなかったことにあると思います。つまり、現在のように日本の選手が世界と互角にある時代の始まりの時代なのです。

例えるなら、伊藤みどりさんが扉の半分を開き、もう一方の扉を荒川静香さんが開き、それ以降日本選手に世界への道が開けたような印象があります。

そして、２００５－２００６年シーズンはフィギアスケートの選手は全員、採点に苦しんだと聞いています。採点基準の変更があり、どう演技したら高い得点が得られるのか？？どの選手もはっきりと分からなかったと、多分、荒川静香さんが語っていたように記憶しています。

荒川静香さんは、当時華々しくデビューし活躍していた浅田真央選手見て、ぼやいていました。「メダルの重圧がなければ、楽に演技ができる」

荒川静香さんは、色々な事を発言しています。

採点基準が、はっきり分からないので演技を変えて試しながらプレーしている。

審判の見ている公開練習でも、公式試合においてもミスをしては、いけない。

ミスをしたら、それが審判のイメージに残り採点に影響する。

このような事を考え、荒川静香さんは「負けない女」に変身したのであろうと思います。私の記憶に残っている荒川静香さんは「ミスをしない選手」であり、非常に「クレバーな選手」である、このような印象がありあます。

私が見たのは、変身後の荒川選手であり、挫折して低迷していたころの荒川静香さんは、知りません。

そんな荒川静香さんをよきお手本にしたのが、キム・ヨナ選手のように思います。「ミスをしない、そして大舞台に徹底的に集中する。」成長した荒川静香さんをキム・ヨナ選手に見る思いがします。

そして、日本の選手には荒川静香さんを見習ってほしいと思います。

（一人？いましたね？見習った人？？）

ちなみに、キム・ヨナ選手のベスト。

ピークを、五輪の大舞台に設定しているのが、よく分かります。

今回は、キム・ヨナ選手には何らかのアクシデントがあったのであろうと思います。国際大会には出場せず、国内の選考会からの出場です。敢えて不利を承知で、こうしたのには、試合数を少なくしたい理由があるのだと思います。

1位     キム・ヨナ     kor韓国     74.92
2位     アデリナ・ソトニコワ     rusロシア     74.64
3位     カロリーナ・コストナー     itaイタリア     74.12

かなり、接近していてキム・ヨナ選手もベストの状態では、ないようです。

金メダルは、この３人のうちの誰かのように思います。国内では、抜群に強いロシアのアデリナ・ソトニコワ選手が僅差の２位につけています。

どうなるんでしょうネ？

この記事をアップしたころには、結果が出ているかもしれません。

でも？？

私の家には？テレビがありません！残念！！

世界ランク１位の方をブログで取り上げず、失礼しました。