【福島第1原発の現状】 立ちはだかる困難な課題 溶融燃料取り出し準備<47トピックス 2014/01/14>
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【福島第1原発の現状】 立ちはだかる困難な課題 溶融燃料取り出し準備
(共同通信)2014/01/14 13:18
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東京電力福島第1原発では昨年11月、4号機の使用済み核燃料プールからの燃料移送が始まった。廃炉に向けた作業は、1~3号機で溶けた燃料の取り出し 準備を本格的に進める新段階に。東電は2020年の溶融燃料取り出し開始を目指すが、技術的に困難な課題が立ちはだかる。
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4号機プールから別棟の共用プールへの燃料移送は計6回実施。昨年末までに、プールにあった1533体のうち132体を移した。6日から7回目となる作業が始まり、4号機の燃料移送は順調なら年内に完了する。
一方、炉心溶融(メルトダウン)を起こした1~3号機では破損状況の把握など手探りが続く。
1号機の燃料は全てが溶けて圧力容器を突き抜け落下し、2、3号機は6~7割が落下したと推定。圧力容器の下部には制御棒駆動機構など複雑な構造物があり、それらの金属やコンクリートと混ざった燃料がどういう性質で、どう散らばっているかは分かっていない。
政府と東電は、溶融燃料は格納容器を水で満たした上で取り出すとしており、止水対策を施すため破損箇所の特定が必須となる。
東電は昨年、1号機の格納容器と圧力抑制室をつなぐ「ベント管」の周辺を、遠隔操作のカメラ付きボートで調査。水漏れの様子を初めて確認したが、漏えい箇所は特定できなかった。
2号機でも、四足歩行ロボットなどを投入して同様の場所を調べたが、水が流れ出たり噴き出したりする様子は見つからなかった。3号機では、圧力抑制室が収まる「トーラス室」の上部から動画撮影や放射線量を測定したが、線量が高く、詳しい調査に入ることができない。
東電は10日から、2号機の圧力抑制室の水位を超音波で測定する試験を開始。漏えい箇所の特定につなげたい考えだ。
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