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安倍政権 沖縄に強圧 竹富町教科書「是正要求」<東京新聞 2014年3月>

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安倍政権 沖縄に強圧 竹富町教科書「是正要求」
2014年3月16日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014031602000113.html

▼全文転載

 中学公民教科書の採択をめぐり、地区協議会が選んだ保守色の強い育鵬社版を拒否する沖縄県竹富町教育委員会に、下村博文文部科学相が是正要求を突 きつけた。地区内での同一教科書の採択を義務づけた法律に違反するとの判断だが、戦時中の惨事が伝わる町は、今後も独自に東京書籍版を使う構えだ。対立は 先鋭化し打開策は見えない。

■戦禍の島

 「生徒は平穏に授業を受けている。狙いはどこにあるのか」。文科省が是正要求を出した十四日、竹富町教委の慶田盛安三(けだもりあんぞう)教育長はいぶかった。

 竹富町のある八重山諸島は太平洋戦争末期、住民が軍命で強制移住させられ、三千人以上がマラリアで死亡した。「平和の大切さを伝えるのが教育の役目だ」と慶田盛教育長は言う。

 竹富町石垣市与那国町の教育長らでつくる八重山地方の採択地区協議会は二〇一一年、教科書を調査した教員が推薦しなかった育鵬社版を決定。選定方法に反発する竹富町側は、教育委員全員で複数社の教科書を読み込み、東京書籍版を採択した。

 戦争放棄を定めた憲法九条や米軍基地問題の記述を「東京書籍版は軍事力に基づかない平和に重点を置いている」と評価。慶田盛教育長は何枚もの付箋が付いた教科書を手に「皆でよく勉強した」と振り返った。

 竹富町教委は各教科書がどのように授業で使われているかを重視。学校を訪れ授業一コマを最初から最後まで視察する。竹盛洋一教育委員は「教員と生徒のやりとりをじっくり見ているから、自信を持って教科書を選べた」と話す。

■ためらい

 文科省は昨年十月、竹富町教委へ是正を要求するよう沖縄県教委に指示。県教委は五回協議したが「教育環境に混乱を招く」と判断を留保した。県教委 メンバーの多くが国の強硬姿勢に反発、委員の一人で経済界重鎮の石嶺伝一郎沖縄電力会長も「教育は地域の自主性が尊重されなければならない。話し合いで 解決すべきだ」と発言してきた。

 県教育庁幹部も「先延ばししたわけではない」とした上で「心情としては、竹富町に今の教科書を使わせてあげたいと思ってきた」と擁護する。

 解決策として県教委は、教科書の採択地区を竹富町と他の二市町とに分ける案を検討中だ。その最中の是正要求に、教育委員の富川盛武・沖縄国際大教授は「なぜこの時期なのか。教育は人間の尊厳に関わることだ。政治介入で押しつけるものではない」と非難した。

■頭越し

 「タイムリミットが今日であるということであります」。是正要求を記者会見で発表した下村文科相は、指示に従わない沖縄県教委を「重大な事務の怠り」と批判。県を頭越しにした要求を正当化した。

 ただ、竹富町が要求に応じなくても罰則はなく、国が違法確認訴訟を起こし勝訴しても育鵬社版の使用を強制はできない。文科省幹部は「状況が変わらないことは大臣も分かっている。保守色が強い安倍政権のパフォーマンスの意味合いが強い」と明かす。

 手詰まりの下村文科相をよそに、竹富町では、新年度で使う東京書籍版四十六冊の配布準備が進む。十四日午後、記者会見を終えた慶田盛教育長は「やはりわれわれは正しい」と静かに話し、地域の教育を担ってきた自負をにじませた。

 

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