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【袴田事件、証言誘導か】「本当は見覚えなかった」・・・<47NEWS 2014年3月>

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袴田事件、証言誘導か】「本当は見覚えなかった」 「凶器販売」の刃物店員 法廷での証言、今は後悔
共同通信)2014/02/25 11:44 
http://www.47news.jp/47topics/e/250662.php
▼全文転載

 

 1966年6月に静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた一家4人殺害事件で、死刑判決が確定した 袴田巌死刑囚(77)=第2次再審請求中=の凶器購入先とされた刃物店で働き、公判で「袴田死刑囚の顔に見覚えがある」と証言した女性(87)が「本当は 見覚えがなかった。思っていることと違うことを証言した」と話していることが23日、共同通信の取材で分かった。

 また、女性の長男 高橋国明 さん(64)は、女性が67年7月の静岡地裁での公判に検察側証人として出廷し、帰宅した際に「証言の仕方を教えてくれるんだね」と話していたことも新た に明らかにした。袴田死刑囚弁護団の 村崎修 弁護士は「公判前に捜査機関が証言を誘導した可能性がある」としている。

 昨年12月に提出した弁護団の最終意見書には盛り込まれていないが、村崎弁護士は「凶器とされた小刀では事件を実行できないとする弁護団の主張を裏付けている。捜査機関が証拠を 捏造 (ねつぞう) したことを示す重要な証言として裁判所に訴えていきたい」としている。

 女性は事件当時、同県沼津市にあった刃物店の店主の妻。現在は病気療養中だが意思疎通は十分でき、高橋さんと一緒に取材に応じた。

 一審や控訴審では「捜査員から見せられた顔写真の中に見覚えのある顔があった。事件の2~3カ月前に見たような気がする」などと証言していた。

 しかし高橋さんによると、女性は店を訪れた捜査員に数十枚の顔写真を見せられたが、見覚えのある顔はなかった。別の日に捜査員が「犯人がこの店で 刃物を買ったと話している」と言い、犯人が書いたものとして手書きの地図を見せた。女性は地理関係が正しかったので「だったら店に来たのだと思う」と答え たという。

 女性は92年ごろ、凶器とされた小刀が原形をとどめていたことを知って判決に疑問を持つようになった。高橋さんは「母は自分の証言で有罪になったのではないかと苦しんでいる。この声が裁判所に届いてほしい」と話している。

◎法廷での証言、今は後悔 「私たちは加害者かも」 

  袴田巌死刑囚(77)の死刑判決が確定した強盗殺人事件で、凶器の木工細工用の「くり小刀」を販売したとされた刃物店の店員として証言台に立った女性(87)は記憶と異なる内容を証言したことを悔やんでいる。長男は「私たちは加害者なのかもしれない」と悩んでいる。

 女性の長男 高橋国明さん(64)によると、女性は捜査員に数十枚の顔写真を見せられたが、覚えのある顔はなかった。それでも公判で「見覚えがある顔があった」と証言 したのは「この店で買ったと話している」と聞かされ、店までの手書きの地図を見せられたから。捜査員が言うことを疑っていなかったという。

 店の名前が報道されると「とんでもないものを売っている」「こんな店があっていいのか」と、まるで自分たちのせいで事件が起きたように言われた。客足も遠のき、「自分たちも被害者」と思うようになった。

 女性が死刑判決に疑問を抱くようになったのは、1992年ごろ、凶器のくり小刀がほぼ原形をとどめていたことを知ったからだった。くり小刀とは、 木工細工に使われる薄い片刃の小刀。4人を計40カ所以上めった刺しにして、原形をとどめていることはあり得ない。長年、刃物を扱ってきたプロとしての勘 だった。

 高橋さんによると、刃物店の店主で、4年前に亡くなった父親も「くり小刀では無理だ」とずっと言っていたという。高橋さんは「母の証言が有罪につ ながったのかもしれない。私たちは事件の被害者だと思い込んでいたが、ひょっとしたら、加害者だったのかもしれない」と話している。


袴田巌死刑囚の再審請求 
 
 袴田巌死刑囚の再審請求 1966年6月30日、静岡県清水市(現静岡市清水区)のみそ製造会社専務宅から出火、焼 け跡から一家4人の刺殺体が発見された。県警は同年8月、強盗殺人容疑などで従業員 袴田巌死刑囚(77)を逮捕した。公判で無罪を主張したが、80年に死刑が確定。第1次再審請求は2008年3月に最高裁が特別抗告を棄却した。同年4月 に姉 秀子 さん(81)が申し立てた第2次再審請求の審理は昨年12月に終了し、静岡地裁が早ければ、今春にも再審の可否を判断する。


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