「北の山・じろう」時事問題などの日記

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対岸の原発 【卓上四季】2014・4・4<北海道新聞>

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対岸の原発 【卓上四季】2014・4・4
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▼全文転載

大海を隔てて、「対岸」と呼ぶにはあまりにも遠い南米チリ沖で発生した巨大地震は、道内を含む日本列島の太平洋沿岸に住む人たちを脅かした▼さいわい大事 には至らなかったようだが、じりじりと迫り来る津波には肝を冷やされた。「対岸の火事」は「自分には無関係」のたとえだが、「対岸の地震」はそうはいかな い▼「対岸の噴火」もそう。寛政4年(1792年)に、雲仙普賢岳の前山(まえやま)の崩壊によって引き起こされた津波は、島原湾を隔てて約20キロ離れ た肥後(熊本県)を襲い約5千人の命を奪った。大災厄は「島原大変、肥後迷惑」の対句として歴史に残る▼向こう岸だからといって安心できないのは「対岸の 原発」も同じだ。函館市はきのう、大間原発青森県大間町)の建設差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした▼津軽海峡を隔てて最短で23キロ。まさに指 呼(しこ)の間にあるのに、国と電源開発は、函館側の意向に耳を貸さず一昨年の秋、福島第1原発事故後に中断していた建設工事を再開させた。「リスクだけ を押しつけるのか」という怒りは当然だろう▼あらためて思う。そもそも原発立地に「地元」とか「対岸」などという概念があてはまるのか、と。スリーマイル もチェルノブイリフクシマも地球規模の惨事。政府が再稼働を急ぐ川内(せんだい)原発鹿児島県)も事故が起きれば人ごとではない。ましてや泊は―「此 岸(しがん)の原発」だ。2014・4・4

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