「夏の電力不足」各社報告 「丼勘定」専門家が批判（東京新聞）

★電力不足に関しては、原発が順調に稼動していた頃に較べれば、確かに少ないでしょう。しかしこれまで休止していた火力発電所の稼動や、節電、大企業の自家発電で発電された電力を購入する、揚水発電を活用するなどするなら、それほど大騒ぎして電力不足を言う必要は、無いはずです。

★経団連も「電気を寄越せ」などと、電力会社と一緒になって、原発再稼動の『応援』をしています。原発事故を「反省」する気持ちは、電力会社にも経団連にも、これっぽっちも無い！！！ようです。

★要は、化石燃料を購入すると電力会社の「現在の利益」が減る事を、問題にしているのでしょう。しかし、原発発電は、将来の負担を、金銭と安全面から「ドンドン」先送りするシステムである事は何回も書きました。これまでの、廃炉など後片付け（原発の）の費用は、１８．８兆円と見積もられていたそうです。福島現発事故の費用だけで、それを軽くオーバーするでしょう。原発の発電コストは、普通に考えれば「赤字」です。発電すれば、するほど「赤字」が増えていきます。負担の一部を先送りして、現在の黒字を装っているに過ぎません。多分、地元対策用の、補助金や高速増殖炉や中間処理工場のこれまでに費やした費用や今後、必要であろう費用などは、経費に参入していないでしょう。これら税金負担分も、当然「原発の経費」です。そうすると、赤字は更に増えます。全部、将来に先送りです。

★使用済み核燃料だけを、考えても今後「１０万年〜２０万年」の超長期『安全保管』が必要です。現在、その方法は、まだ開発されていません。これなど、一体幾ら経費が必要なのでしょうか？？？誰も答えられないでしょう。

★こうして考えてみると、原発ビジネスは、ほとんど「詐欺」みたいなものです。後から後から追加の費用が、「ドンドン」出てくるのです。「そんなの、聞いてないよ！！！」と言っても、後の祭りですよ。原発を、導入した中心にいた連中は、もう９０代以上です。散々、金儲けした連中も７０代以上でしょう。

★そして、原発事故が起こり、これから「気の遠くなるような」巨額の負担を、現役世代がするのです。その上、原発発電をしても日本の電気代は、世界有数の高さです。その分を、騙し取っている連中がいるのです。

★原発利権は、まだまだ金儲けが出来るのですよ。事故処理、除染ビジネス、廃炉ビジネス、使用済み核燃料や放射能汚染産廃の超長期保管などなど、今、原発を止めてもこれだけ稼がれてしまうのです。「詐欺」と言う意味が、ご理解いただけたでしょうか？？？

★東京新聞が、「電力不足」のいい加減さを、報道しています。
「夏の電力不足」各社報告　「丼勘定」専門家が批判
東京新聞　TOKYO WEB 2012年4月24日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012042402000114.html?ref=rank
（リンク切れの場合）
[ http://siryykiua83473hyeijuhs74427.blogspot.jp/2012/04/58940932712763.html ]