ユニクロショックは地獄の始まり 年収100万円時代にのみ込まれる<日刊ゲンダイ>
★これを、冗談だとか、日刊ゲンダイがオーバーに書いていると思うと大きな間違いです。私が知り合いに聞いて、びっくりしたことがあります。それほど、遠 い話ではありません。電機関係の派遣では、実際普通に8時間労働で1ヶ月22日働くとして計算すると、12~13万円くらいしか収入を得られない仕事があ るそうです(東京の話です)。年収でいくらになりますか??ここから、税金や社会保障料を差し引くと、手取りいくらになりますか???
★若い方は、実際に経験があるかもしれません。他人事だと考え、無関心でいると将来、恐ろしい社会が、来るかもしれません。単に安いからと言って、商品やサービスを利用することは、他人を地獄に落とすことになってしまうかもしれません。
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ユニクロショックは地獄の始まり 年収100万円時代にのみ込まれる
2013年4月24日
http://gendai.net/articles/view/syakai/142103
▼全文転載
電機、自動車、IT…あらゆる業界追随
<労働価値低下の当然の帰結>
年収300万円どころか、年収100万円が当たり前という地獄の時代が幕開けだ。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長がブ チ上げた「世界同一賃金制度」。これによって、サラリーマンの「給料」と「働き方」、「人生設計」までが、ガラリと変わらざるを得ない。
柳井会長は23日付の朝日新聞で「将来は年収1億円か100万円に分かれて、中間層は減っていく」と言い切った。「新興国での優秀な人材確保」はタテマエで、本当の狙いは別にある。
「長期的には、“賃金のフラット化”によって国内社員の賃金水準は、新興国並みに引き下げられる可能性もあります」と言うのは、「ずっと『安月給』の人の思考法」の著者で経済ジャーナリストの木暮太一氏だ。こう続ける。
「ユニクロはフリース、ヒートテックなど次々とヒット商品を飛ばしてきました。その一方で生産性をあげるために社員教育を徹底し、マニュアル化を進めてき ました。利益追求のために必要な企業努力です。しかし、代替の利く仕事は結果的に『労働の価値』の低下を招きます。労働者の報酬が減ってしまうのは当然の 帰結なのです。実はこうした経済的な矛盾が日本企業のあちこちで起きています」
小泉・竹中路線以降、この国では「競争」と「グローバル化」が声高に叫ばれ、外食、電機、自動車、量販店、IT企業……あらゆる業界で効率化が進んだ。賃金は年々下がり、非正規雇用の若者は使い捨てられてきた。
弱肉強食の競争社会で富を得るのは、一握りの「勝ち組」のみ。彼らとて「寝てない自慢」だけが喜びで、多くが家庭不和を抱えている。真の幸福とは程遠い暮らしが、「世界同一賃金」でエスカレートしていく。
「ユニクロに追随する企業は次々出てくると思います。まずは電機や自動車の生産ラインなどで“派遣社員を途上国と同レベルにする”という動きが表れるので はないか。そうなったら次はホワイトカラーです。IT企業のプログラマーなど、人種が関係ない仕事は『同一賃金に』ということになる。このトレンドは競争 が激しい業界ほど顕著になります」(小暮氏)
世界中で同じ仕事、同一賃金ならば、時を構わず海外に異動させられる。歯向かえば容赦なく首を切られる。いつ自分のポストが見ず知らずの新興国の人々に 奪われても、おかしくないのだ。世のサラリーマンは食うのがやっとの地獄の暮らしに唯々諾々と従わざるを得ない。行き着く先は日本企業の総ブラック化だ。
すでに書店には「年収150万円で僕らは自由に生きていく」という、生涯低年収を前提にした本も並んでいる。はたして年収100万円時代を乗り切る知恵などあるのか。
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