「北の山・じろう」時事問題などの日記

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中国式独裁とロシア式独裁の違い・2022年05月29日(日)09:39

何故?同じ独裁政治なのに、現在全く違うのか?
ロシアには、技術もなく生産力もありません。
GDPで考えると、現在・韓国の次の世界第11位。

一方の中国
技術革新は目覚ましく生産力も膨大。
GDPは、断トツの世界第2位。
通常兵力は、ロシアなど全然及びません。

この違いを、不思議に思いました。
調べてみると、同じ独裁でもその方法が全然違うようです。

ロシア式は、帝政ロシアの時代から全く同じです。
一人の独裁者が権力を握ると、政敵を徹底的に滅ぼし独裁者のための独裁政治になってしまいます。
だから、周囲がイエスマンばかりになり独裁者の権力を守ることが一番の目標になります。そこに進歩や向上はありません。そんなことは、どうでもいいことのようです。

中国式は、全然違います。
国父とも言うべき
毛沢東が、初代の国家主席で長くその座にありました。
一方、No2の国家首相。
周恩来が初代国務院総理(初代首相)となります。
1976年に死去するまで27年間この地位にありました。

ここに中国式独裁の原点を見ることが出来ます。
周恩来は、毛沢東の人脈とは違う派閥に属します。
毛沢東は、あえて自分の派閥ではない周恩来をNo2にし周恩来が死去するまでその関係は、変わりませんでした。
もちろん、周恩来その人が優れていたのも大きな理由だと思います。

そして、この構図は中国政治の暗黙の合意となりその後も継続しています。

どの派閥が国家主席を出そうと、No2の首相は対立する派閥から人選して指名します。

現在の習近平国家主席李克強首相は、それぞれ対立する派閥の指導者(または代表)とも言えます。

つまり、こうして権力の集中を防いで派閥の均衡を保つのが、中国式独裁の大きな特徴です。
対立派閥を滅ぼしてしまうロシア式とは、全然異なります。

現在の習近平国家主席は、権力の集中を目指しています。
しかし、長年の慣行があり又対立派閥にもそれなりの権力がありますので、中々上手く行きません。

毛沢東独裁の弊害の反省から、集団指導体制に移行した中国政治の流れは、まだ続いています。

そして、毛沢東周恩来が基礎を作った権力均衡の構図は今も変わりません。

それが、現在の中国とロシアの国力の違いとなって明確に表れています。
ロシア式は、害だけがあって益は全くないことが良く分かります。

何より大きな違いは、定年制にあります。
どんな大幹部も68歳くらいになると引退するのが決まりとなっています。現在は、制限が撤廃されましたが国家主席も2期以上の在籍は禁止されていました。
アメリカの大統領制に習ったんでしょうね?

もっと分かりやすく言うなら?
中国共産党の内部に民主党共和党があります。
権力闘争に勝ったほうが、国家主席の座を得ることが出来ます。アメリカ式と違うのは、副大統領は負けた方の派閥から指名しなければなりません。どうも、こんな構図になっているようです。

3期目を狙う習近平は、中国政治の慣例からすると邪道と言うことになります。