「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

ウクライナ紛争(プーチンに侵攻を決断させた最大の理由とその後)

これは、西側諸国が自ら招いた部分があります。
そして、それが最大の理由だと思います。
プーチンは、西側諸国はクリミアの時と同じような対応しかしないと考えたのだろうと思います。

ロシアのエネルギー資源輸出の巨額の富は、ロシア社会の現在の上層部が独占しています。国民には、ほとんど還元されません。ロシアの新興財閥と呼ばれる人々が独占的に得ています。そして旧ソ連時代の企業は、特定の人々に払い下げられました。これだって巨額の富を得られます。
国のポケットから、特定の個人のポケットに巨額の製造設備的資産が移るのですから。
ロシアは、有名な「こね社会」です。権力者に「コネ」のある者が、それを得ることが出来ます。
プーチン自身もそれにより権力者の地位を得ました。

そして、西側の企業は争ってロシアに進出しました。
中でも多かったのは、ドイツ企業とエネルギー企業です。資源の新たな権益が目的です。ある意味、どっぷりロシア経済に漬かりました。

そして、巨額のロシア・マネーは、西側諸国に資産的価値として投資され保有されます。一番多いのが不動産でしょう。もっとも、その恩恵を受けたのがイギリスです。積極的にダーテイなロシアマネーの誘致に励みました。アメリカとて同じです。ロシア富裕層向けの高級マンションを次々と開発し分譲しました。

ダーテイなロシアマネーと知りつつ、ロシアマネーに群がり争奪戦を繰り広げました。イギリスではロシア富裕層に特権的地位を与えさえしています。
ロシアマネーに魂を売り渡した現実があります。
今に始まったことではなく、こんな状態が20年くらい続いています。

ドイツはさらに酷く、歴代のドイツ政府はロシア融和政策を取りました。その仕上げが、メルケルです。メルケル東ドイツ出身と言える人物です。幼少期から長いこと共産主義東ベルリンで過ごしています。ロシア語に堪能で共産主義に馴染みがあり、メルケルには共産主義の影響の大きい精神的背景があると思います。ほぼ、プーチンの盟友と言っても過言ではないと思います。メルケルの長期政権下、ロシアとドイツの経済的関係は深まりました。エネルギーの約半分をロシアから購入し(割安です)、ドイツ企業は次々にロシアに進出しました。ドイツの政治的混乱期以降の経済的繁栄の半分は、ロシア貿易によるものだと思います。
「ドイツは本当に西側の仲間なのか」英ウクライナ特使
Boris Johnson's Ukraine Trade Envoy Says Germany 'Not Totally Our Friend'
2022年4月28日(木)11時01分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/04/post-98589.php

プーチンにしてみれば、西ヨーロッパの政治的買収が出来たと思うのは、当然のことです。

アメリカは、ロシアを敵視するかもしれない。
しかし、西ヨーロッパは統一行動は取れない。
せいぜい、経済制裁お茶を濁すくらいだろう。

以上の状況が、プーチンウクライナ侵攻を決断させた最大の理由であろうと推測します。

プーチンをつけあがらせた「ロンドングラード」の罪
2022年03月18日(金)15時35分
https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2022/03/post-238.php

プーチンで思い返す対ヒトラー「宥和政策」の歴史
2022年03月24日(木)16時45分
https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2022/03/post-239.php

しかし、西側諸国はプーチンの予想と正反対の反応を示しました。アメリカとNATOは分裂せず団結しました。
ロシアビジネスやエネルギーの権益を捨ててウクライナ絶対支持に意思統一し、ウクライナへの武器を始めとする様々な支援を行っています。それどころか、今はNATOは無制限のウクライナ支援を決定しています。

そして、ロシアとロシア財閥の海外資産の多くは、凍結されました。それを強制的に接収することも可能です。

そしてアメリカとMATOの戦略は、ロシアを経済的に製造業的に徹底的に破壊することで一致しました。

外交的にも完敗しました。
ウクライナ軍事侵攻を見て、フィンランドとスウエーデンは中立政策を止め、NATO加盟を決定し既に加盟申請書を提出しました。
それだけには、とどまりません。
これまで親ロシア的な外交政策を取ってきた旧ソ連から独立した国々は、ロシアと距離を取りつつあります。
誰だって「明日のわが身」を感じるでしょう。
トルコ・イラン・中国などとの関係強化を志向する国が多いようです。

ついにロシアを見限った、かつての「衛星国」たち
Out of Russia’s Orbit
2022年5月19日(木)18時42分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/05/post-98709.php

つまり、ロシア周辺にロシアの友好国はなくなりつつあります。せいぜい、中国が反ロシア的でないくらいです。
段々ロシアは、北朝鮮化しつつあります。

独裁国家には、このような世界政治の変化を予想するのは困難なのであろうと思います。自分たちの都合で行動し自分たちの都合のよいように考える。それに反対意見を言う者は排除されるか投獄されるか暗殺される。

民主主義国家連合が、独裁国家に最終的に勝利する最大の理由です。
大日本帝国ナチスドイツみな同じです。
新ロシア(独裁)帝国も同じ道を辿るのは、歴史の必然です。

今のロシアは、ナチスドイツや旧大日本帝国よりはるかに国家として弱体です。それは、軍事侵攻した範囲を比較するなら明らかです。それすら認識できないロシアの政治と軍事の上層部は・・・

 

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/