東電、昨夏把握も公表せず=500万ベクレル-福島第1の高濃度汚染地下水・規制委(時事通信2014/02/10)
東電、昨夏把握も公表せず=500万ベクレル-福島第1の高濃度汚染地下水・規制委
(2014/02/10-23:25)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014021000900
▼全文転載
東京電力福島第1原発で昨年7月に採取された地下水から1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90が検出された問題で、東電がこの数値を同 月中に把握していたことが10日、原子力規制委員会への取材で分かった。東電はこの値を今月まで公表していなかった。規制委へ報告した際にも、判明したの は最近と説明したが、その後把握した時期を訂正したという。
東電の説明が変遷したことで、同原発の汚染水濃度に関する不信感がさらに高まるのは必至。規制委は近く、東電から改めて詳しい説明を求める。
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時事通信 2014/01/11-15:01
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201401/2014011100192
▼全文転載
東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が海へ流出している問題で、東電は11日までに、海側の観測用井戸で9日に採取した地下水からストロ ンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり220万ベクレル検出されたと発表した。これまでの最高値は昨年12月に測定された同 210万ベクレルだった。
東電によると、この井戸は第1原発2号機タービン建屋の海側、護岸から約40メートルの場所にある。セシウムは検出できないほど低い値だが、ベータ線を出す放射性物質の濃度は非常に高い。濃度は上昇傾向にあるが、原因は分かっていない。
※まるで、東電に全部責任があるかのような書き方です。規制委は正義の味方っぽく見えます。
しかし、原発事故と放射能汚染について、実態を隠した主体は、誰なのか??
政権の主体が変わるまでは、民主党です。現政権では自民党です。東電に情報隠しをさせたのは、主に民主党政権であろうと思います。その流れが続いて、今さら隠せない部分を小出しに発表して、その責任を東電に転嫁しているように見えます。
※そもそも、東電に事故収束の当事者能力があるか??と言う問題があります。
東電にそんな能力は、ありません。
ないのに、あるかのような誤解を世間に与え続けてきました。
※東電は、原発の運営管理の総責任者(ハンコを押す人)であって、実際に運営管理を行うのは、その下請けの重電メーカーです。多分、ある程度の能力があるであろう重電メーカーは下請けであるために、自分たちの考えや提言を東電に行う事が出来ないであろうと思います。
※とすると??事故収束の知識にもノウハウにも能力のない東電が事故対応や事故収束について、余り分からないまま実務を行っているものと推測されます。重電メーカーにしても、原発の建設や運営・保守については知識やノウハウがあると思います。しかし、一旦、過酷事故が起こってしまえば、何をどうして良いのか事態の余りの悪さに分からない部分が多いと思います。
※このように考えてくると、過酷事故対応の知識やノウハウのある組織は、日本国内には、存在しないのではないか???このように強く疑われます。
※知らない人たちが、寄り集まって右往左往していたのが、原発事故以降これまでの流れでしょう。なぜなら、「日本で原発の過酷事故は起こらない」として、その対策をほとんど考えていなかったのですから、対策などないのです。その場しのぎの泥縄方式を続けて今日に至りました。
※まじめに過酷事故対応・事故収束をしようと考えるなら、そのような事案に経験のある外国の専門家や上級技術者を集めて指揮本部を作り、ここで現実的な計画を立案し、それを実行していく必要があります。
もはや、日本政府にも東電にも日本の重電メーカーにも手に負えないのは、誰の目にも明らかだと思います。最初から無理なのだから、いい加減に責任逃れや見栄を張るのは止めて、現実的に物事を考えるべきでしょう。
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