「ロシアが悪い、プーチンが悪い」は本当か!? クリミア編入騒動で浮き彫りになる西側の傲慢とダブルスタンダード<現代ビジネス>
※ウクライナ問題は、ほとんど欧米の立場からニュースが流れているのは間違いありません。ウクライナの反政府活動が起きたと思ったら、あっという間に元大統領は追放され、暫定政権が誕生しました。もちろん、【ウクライナの「ロシアの頚木」から逃れたい!!】と言う長年の強い願いがあったことも事実でしょう。その前には、「オレンジ革命」がありました。ウクライナの暫定政権誕生は、事前にかなり入念に組織され計画的に行われたことは時間的な短さを考慮するなら、ほぼ事実と推測されます。
それを後押しないし援助したのは??
当然、欧米諸国であろうと容易に推測できます。
リビアの政変もそうです。
この時は、NATOが露骨な軍事介入を行いました。
シリア内戦です。
こちらは、NATOもアメリカも軍事介入しません。
私はその理由を、イランの存在があるからだと推測します。
欧米とイランを巻き込んだ、中規模の局地戦が起きてしまう恐れがあります。
だから、シリア内戦は泥沼化しているのだと思います。
欧米VSイランの代理戦争のように見えます。
※今回、ロシアの立場に立って考えた記事を川口マーン惠美の「シュトゥットガルト通信」が伝えています。民主主義社会には、多様な意見・主張があって当然です。ロシア人の遺伝子には、古くはフランス・ナポレオンの侵略。新しいところでは、第二次世界大戦における独ソ戦。これらが、「恐怖=トラウマ」として刻み込まれているのではないかと推測します。
そうであるなら、ロシアが欧米との勢力の境界線であるウクライナに影響力を行使したいのは当然です。「オレンジ革命」のときは、ロシアは巻き返しに成功しました。今回はクリミア半島死守の戦略のようです。黒海に出るロシアの生命線とも言うべき地理上の重要拠点(地域)です。また、欧米社会との間で軍事的緊張が高まれば、主戦場となるのはポーランドまたはウクライナです。それは、「独ソ戦 - Wikipedia」を見るなら容易に推測できることです。
※東欧に欧米の影響力が浸透してくれば、ロシアは当然怖い。だから、この地域から欧米の影響力を排除しようとする。20世紀から続く歴史の流れがあります。現在のロシアには、旧ソ連時代のような国力はありません。もし、ロシアがもっと強ければウクライナは内戦状態になっていたでしょう。そうすればウクライナはシリアと同じ状況が発生していたかもしれません。それを知り抜いているから、ウクライナも軍事力の行使は一切しません。現在聞いているところでは、ウクライナ軍には「自衛のための武器行使許可」が出されたと聞いています。ウクライナ軍に何らかの作戦命令が出されたと言う話は、今のところ聞きません。ウクライナにしても、また自国が戦争の舞台となるのは、ごめんでしょう。
「大国のエゴを利用して自分たちの政府を樹立し、別の大国のエゴには辛抱する」
ウクライナの大国の狭間での苦しい外交戦術が見えるような気がします。
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川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」
2014年03月21日(金)
「ロシアが悪い、プーチンが悪い」は本当か!? クリミア編入騒動で浮き彫りになる西側の傲慢とダブルスタンダード
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38736
(一部引用)
ウクライナについての報道を見ていると、おかしなことばかりだ。ドイツのニュースはクリミア情勢一色で、欧米が対ロシア制裁に踏み切り、さらに日本がその列に加わったということまで逐一報道された。日本の動向をここまで仔細に取り上げるのは、珍しいことだ。
ドイツメディアの論調では、ロシアはウクライナの主権を踏みにじり、侵略し、国際法を破ったので、厳しく制裁しなければいけないという。独シュタイ ンマイヤー外相は、「今になって既存の国境を変更するというのは、信じられない事態であり、これが認められるなら、将来、エンドレスの紛争があちこちで始 まることになる」と言った。
この主張、「ロシアが悪い、プーチンが悪い」というのは、アメリカの言い分の通りで、それにEUが追随している状況だ。そして日本も同様に、17 日、やはりロシア非難に加わった。ただ、EUも日本も、ロシアとは持ちつ持たれつの状態を保ちたいさまざまな事情があるので、諸手を挙げて制裁に加わって いるわけではないだろう。
そもそも疑問符だらけのウクライナ暫定政権
さて私は、プーチン大統領のしていることが良いとは思わないが、アメリカよりずっと悪いとも思わない。どちらかと言うと、アメリカの方が独善的なの ではないか。今まで、他国の主権を侵して出兵し、民主主義政権を樹立するという大義名分のもと、実際には治まっていた国を内乱状態に陥れてきたのは、他で もないアメリカなのだ。
イラクでも、リビアでも、シリアでも、アフガニスタンでもそうだった。アメリカが介入した国で、平和になった国は、日本とドイツ以外どこにもない。 ユーゴスラビアを粉々にしたのもアメリカだ。これが民主化とは、冗談にもほどがある。アメリカが軍事介入をする理由はただ一つ、これらの国の政権がアメリ カの利害に反する行動をとっていたからだ。民主主義とは関係ない。
★以下、URLからお読みください。
(2)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38736?page=2
国際政治の檜舞台への復活を試みるプーチン大統領
(3)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38736?page=3
(4)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38736?page=4
日本独自のロシアカードを失わないよう注意が必要
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http://gendai.ismedia.jp/category/schduagert
★例えば、同じ現代ビジネスの記事ですが、欧米の立場で書けばこうなると思います。
ロシアのクリミア侵攻は「ヒトラーのズデーテン侵攻」の繰り返し!?<現代ビジネス 2014年03月>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2014/03/19/144414
ウクライナ危機が日本に突きつける「集団的自衛権の行使容認」の核心<現代ビジネス 2014年03月>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2014/03/19/144917
★シリアでは
アサド政権の兵糧攻めで餓死が激増するシリア<Newsweek 2014年3月>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2014/03/20/063722
今となっては「中東の春」とは、欧米のメデイアがそれぞれの政府の意を受けて作り出した、【ウソ】であることが分かります。単に欧米の影響力を中東で拡大したいと言うだけの話でした。リビアには、いまだに旧政権の流れを汲む反政府勢力が抵抗中ですし、エジプトは元に戻ったような感があります。