なぜ外国人シェフは「日本の包丁」に惚れ込むのか<DIAMOND online>
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なぜ外国人シェフは「日本の包丁」に惚れ込むのか
【第19回】 2014年6月4日 樋口直哉 [小説家・料理人]
http://diamond.jp/articles/-/54037
一部引用
国際社会における日本の影響力の低下がいたるところで説かれるが、こと料理業界について言えばそれは必ずしも当てはまらない。日本料理人は世界から引っ張りだこで、海外から日本に料理を学びにくる人も増加している。一昔前であれば考えられないことだ。
もちろん金額が違うので、一概な比較はできないのだが、家電をはじめ、日本製品が売れない、という悲観論が囁かれるなか、例えば包丁は財務省が出 している貿易統計によると、台所用刃物の輸出額は04年以降(リーマンショックのあった年を除き)右肩上がりの成長が続いている。
かつては海外の星付きレストランのシェフたちが来日すると、包丁を何本も買い込んで本国に持ち帰る光景が見られたが、今ではごく当たり前のように誰しもが日本の包丁を使う時代になった。
(引用終わり)
※日本には、伝統と文化があります。
その中には、輸出できるものが沢山あると思います。
大量生産と格安販売の輸出の時代は終わりました。
例えば、農作物です。
日本の一部の農産物や海産物は、高級食材として海外に輸出されるようになっていました。日本の一部農家は、そこに活路を見出そうとしていました。
その後、原発事故が起きました。
当然、放射能汚染を疑われます。
汚染をごまかしても、それで通るのは国内だけです。
汚染がない、あるいは許容限度以下の汚染であることを、明確に証明しないと外国では納得されないでしょう。
そのような意味でも、汚染の有無と汚染度合いは細かく計測して広く情報公開するべきです。そして現在の、きわめて大雑把な許容基準も改めるべきでしょう。原発事故前の基準に戻すべきです。2011年の段階では、ある程度基準を緩めることも必要だったのかもしれません。現在は、汚染の度合いは減少しています。
厳しい基準をクリアした食材しか市場に出さないことを、徹底しない限り「風評被害」も「実害」も判断のし様がありません。基準以上に汚染された食材に関しては、政府と東電が被害補償するべき問題です。もっとも、これはこの記事の本題ではありません。
高度経済成長型の輸出は、考え方が古いと言いたいのです。