「北の山・じろう」時事問題などの日記

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経済成長と石炭火力と原発の関係とは?

「経済成長と石炭火力と原発の関係とは?」
これで、ピン!と来た人は、事情通かインテリ。

簡単に説明すると?
経済成長が起こると、膨大な電力が必要になります。
これは、日本で1960年代に起きたことです。
当時も今も事情は変わりません。
「膨大な電力」を作り出す手段?
石炭火力か原発しかありません。

当時の日本政府も、この問題に直面します。
当時は、高度経済成長の始まった時期です。
(もちろん、昔も今も日本政府は優柔不断)
「電力が足りない!」
丁度そのころ、アメリカGM社が、原発の商用化に成功しました。アメリカGM社の原発技術は、原子力潜水艦の技術を、応用したものです。
ものすごく簡単に言うと?
原子力潜水艦の原子炉を、地上に再現しました。
平らにして、大型化したということです。

当時は、原子力エネルギーは未来のエネルギーだと考えられていました。「鉄腕アトムの世界です」
そして、コストの問題もありました。
(事故リスクや使用済み核燃料の保管費用、さらにはやがてやってくる廃炉費用。それを度外視するなら)原発は導入コストが格安だったんです。
そんな問題が、将来起きるとは誰も考えませんでした。
それ普通でしょ?40年50年後の未来の問題など、当時誰も予測できませんでした。

最初は、主に導入コストの面が重視され、電力会社主導で原発導入が始まります。日本政府がそれに積極的だったのでは、ありません。日本政府は、なぜかイギリス型の原発を導入しようとしていました。(これは、かなり怪しいです)


現実に原発が完成し、電力の供給が始まると?
どの時点かで、官民一体となった「原発推進」に変化しました。
最初、原発補助金なんかありませんでした。
その後、補助金の「雨・霰」となります。

ただ、その後(主に政府主導で)原発安全神話が創作され?原発の安全に関しては、リスクはほぼ無視されました。
アメリカのスリーマイルズ島の原発事故」や「チェルノブイリ原発事故」が、起きたにも関わらずです?
理由
アメリカやソ連は、怠慢なんだ!優秀な日本の原発には、そんなことあり得ない!
(問題の認識を完全に間違えました。当時「金科玉条!」であった、「原発安全神話」に国内では、異を唱えることが、現実的に不可能だったんですね?)
結果として、「福島第1原発の事故」が起きました。これは「人災」です。
理由を言ったところで?「引かれ者の小唄」そんな程度です。要は、安全対策を怠ったから起きました。
(その事実から、逃げるな!東電と政府!!!)
証拠
東北原発は、事故を防ぐことが出来ました。

当時は、1000億円の単位の金額で原発が導入できました。福島第1原発の事故に「9・11」のれロリスクが加算され、今100万kw(多分毎時)の原発を導入しようとすると?「兆円単位」の費用が必要です。数兆円だそうです。まともなのは?
航空機テロにも耐えうる!福島第1原発の事故の事故にも耐えうる!原発には、実はそんなコストが必要なことが判明しました。

ですから、その後原発導入を検討していた国々は、何となく脱落していきました。
単に大容量の電力を得るのが、目的なら?
石炭火力で十分、足ります。
しかし、これにも問題があり?大気汚染と地球温暖化を促進してしまいます。日本は、原発を大量導入したおかげでこの問題は、かなり回避しています。
最近、日本政府がやたら石炭火力発電輸出に熱心な理由?
日本には優秀な石炭火力発電の技術があります。
原発ダメなら?石炭火力だ!

元々、原発(ウラン型)は、プルトニウムの生産に向いているから世界的に普及しました。
プルトニウムは?原子爆弾に必須の材料です。
これ欲しさに、せっせとウラン型原発をやってきました。
もちろん?平和国家日本にも?
プルトニウムは、「どっさり!」あります。
主にフランスやイギリスが、代理保管していますが?
島型原爆なら?5000発は楽勝で作れる分量です。

2020年8月21日
注目記事
プルトニウム保有量 前年
より0.2トン減 去年末
「およそ45.5トン」
原爆6000発分 「プルトニウム大国」日本に世界が向ける目
2017年11月14日
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/054/
一部引用>
核兵器の材料になることから国際的に厳しく管理されているプルトニウム。日本は、原発で使い終わった核燃料からプルトニウムを取り出し、資源として再利用する「核燃料サイクル」を核兵器保有国以外で唯一、推進している。しかし今、その核燃料サイクルに行き詰まりが見られ、プルトニウムが大量にたまり続けている。現在(2016年末時点)、日本のプルトニウム保有量は約47トン。原爆に換算すると約6000発分に相当する。大量のプルトニウムを抱える日本に対し、同盟国のアメリカの一部など、世界から懸念の声が上がりはじめている。
<引用終わり

問題の趣旨が、だんだん判明してきましたね?
結論
原発は今値段が高すぎるし?危ない!
プルトニウムを必要としないなら、不要です)
石炭火力は?
安いけれど?大気汚染がひどいし?
地球温暖化問題には、間違いなく害がある?

どうする?
実は、原発には「トリウム」を燃料にするタイプもあり?
こちらも、1960年代ごろ、ほぼ実用化されています。
ウラン型と大きく違う点?
プルトニウムを、ほとんど作れない!

結論
石炭火力より?
「トリウム」型原発を、即時商用化して普及させた方が、地球温暖化問題には、良い影響があると思います。
もちろん、「使用済み核燃料」の保管問題は同じです。

「トリウム燃料サイクル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E7%87%83%E6%96%99%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB
2019年12月23日 23時00分 サイエンス
<安全で廃棄物が少ないとされる次世代原子炉「トリウム溶融塩炉」の現実を専門家が指摘>
https://gigazine.net/news/20191223-fact-check-claims-about-thorium/
「溶融塩原子炉」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%B6%E8%9E%8D%E5%A1%A9%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89
溶融塩炉開発の世界の動向と日本の歩み(経済産業省
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/kosokuro_kaihatsu/kosokuro_kaihatsu_wg/pdf/013_02_00.pdf


CNN
豪政府、石炭産業は「2030年以降も」継続 国連の警告に異議
2021.09.07 Tue posted at 18:30 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35176295.html


これは、ほぼ地球の害悪と言えるのではないか?