スコットランドヤマネコ<2023年6月
スコットランドヤマネコを絶滅から救え 施設で育った数頭、初めて野生に
2023.06.16 Fri posted at 17:14 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35205342.html
このような記事を見かけました。
「スコットランドヤマネコはイエネコより大きくがっしりした体格で、しま模様の茶色い毛とフサフサの尾をもち、耳は横に突き出ている。
およそ9000年前、欧州から英国に到来し、19世紀には生息地の減少などによってイングランドとウェールズでは絶滅して、わずかな個体がスコットランドに残った。」
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【どうして、野生の個体数が減るのか?】
スイスのヤマネコ、「セクシーすぎて」絶滅の危機 研究
2020年10月4日 15:24 発信地:ジュネーブ/スイス [ スイス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3307689
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https://www.afpbb.com/articles/-/3307689?pid=22699664
スイスの例では、イエネコとスイスヤマネコのオスが交配して交配種(雑種)が生まれます。この雑種の遺伝子の方が残るため、本来のヤマネコの遺伝子と置き換わるのだそうです。
ハンガリーでも同様のことが起きているようです。スペインやポルトガルでも同様のことが起きているようです。
そしてヨーロッパの小型のネコの祖先は、何の猫なのかを考えてみると、イエネコの祖先であるリビアヤマネコと同じかもしれません。
ヨーロッパオオヤマネコ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B3
これとは、完全に大きさが違いますので別の種類です。大きさや毛の模様を見るとリビアヤマネコである可能性が、あります。古い時代に移動したリビアヤマネコに近い種類のネコであるとしたら、どうでしょう?
「この家猫の起源は,約 13 万 1000 年前まで遡り,中東の砂漠などに 生息していた亜種リビアヤマネコ(学名
もし、こうであるとするならば?
ヨーロッパの固有種とされる小型の猫は、イエネコと極めて祖先が近いことになります。ほぼ同じと言ってもいいと思います。だから、固有種が消えるのではなく元のイエネコ(=リビアヤマネコ)に戻るだけなのかもしれないのです。
このような見解は、まだ見たことがありません。しかし、ヨーロッパの固有種とされているヤマネコが家猫に遺伝子的に同化することは、先祖がえりとも言えますし進化または変化とも言えます。進化や変化を止めようとする試みは、正しいことなのかどうかはよく考えるべきだと思います。
☆更に調べてみると?
これによると
ヨーロッパヤマネコは直近の祖先で、リビアヤマネコと分岐しています。
しかし、この分類も便宜的に行われているだけで遺伝子学的に解明されたものではないようです。
リビアヤマネコをヨーロッパヤマネコの亜種とする学説もあります。
もし、ヨーロッパヤマネコがリビアヤマネコの祖先とするとリビアヤマネコは、ヨーロッパヤマネコが進化したと考えることもできます。そこから生活の仕方が変化したのがイエネコです。リビアヤマネコとイエネコは、ほぼ同じです。イエネコが現在の環境に最も適した形態です。つまり?ヨーロッパヤマネコがイエネコの遺伝子に置き換わるのは、進化の必然と言えるでしょう。固有種を守るとする試みは、進化の過程を妨害している事になるケースも出てくると思います。
猫の進化の歴史をたどろう!~祖先の古代生物から生まれ故郷まで
https://www.konekono-heya.com/history/evolution.html
ネコ系(Domestic Cat)
祖先種から分岐したのは、今から340万年前頃と最も直近です。
イエネコ
ヤマネコ
スナネコ
クロアシネコ
ジャングルキャット
☆この分類は、ややおかしいです。
イエネコは、リビアヤマネコが家畜化された種類だというのが最近の研究結果です。
だから、家猫は分類するならヤマネコの下に来るのが正しいと思います。
猫はどのようにして家畜化された?~野生のヤマネコから人懐こいイエネコへ
https://www.konekono-heya.com/history/domestication.html