「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

原発再稼動問題に対する関西と関東の違い

★関西の知事や自治体の首長には、原発再稼動に慎重であったり脱原発である方が多く見受けられます。「関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)」の再稼動にしても、もし、福井県知事が、佐賀県知事のような人だったら、再稼動が決定していると思います。周辺自治体が、ほとんど再稼動に反対していますから、それに配慮して、又福井県の「安全」を考えて(だと思います)、再稼動には、実に慎重な姿勢が一貫しています。福井県知事が一人で再稼動を防いでいるような感があります。経済産業省出身の北海道知事とは、随分違います。

★そして、関西の知事や自治体の首長は、これを支援するような動きをしています。
政府に安全基準の説明要求へ 関西広域連合
東京新聞 TOKYO WEB 2012年4月26日 20時27分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042601001883.html
福井・大飯原発:再稼働問題 県専門部会に保安院が出席 「防災対策不十分」厳しい声上がる  /岐阜
毎日新聞 2012年04月28日 地方版
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120428ddlk21040117000c.html
[ http://h8976uku7654si8745ma612sewrtyu.blogspot.jp/2012/04/27463450894217.html ]
大飯原発、課題山積で持ち越し 福井県安全委
2012.4.25 21:02 MSN Japan産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120425/dst12042521020018-n1.htm

★本来、再稼動をしたいはずの、地元福井県の「県有識者委員会の専門部会」も厳しい対応を
しています。本来、原発の『安全』に責任がある、原子力安全・保安院とまるで、やることが
反対です(逆)。

★政府にいたっては、まるでこれまでの「ズサン」な監督行政の反省がありません。事故前と
全く同じ感覚で、形式的な書類上の審査で「安全」として強引に再稼動を、しようとしています。
ここまで原発利権に牛耳られている姿を見ていると、腹が立つのを通り越して、「滑稽」です。
「滑稽」では、済まされない事ですが、そこまで原発利権に忠実か???と呆れ果てます。

そして、政府の立場に同調するのが、関東の知事連中です。関東は、東北と共に広域に
放射能に汚染されています。どうも、「関東の知事連中は、それを理解していないのでは??」
と思えてきます。サッパリ、明確な反対の声が聞こえてきません。神奈川の黒岩知事などは
脱原発」で当選したのだから、もっと積極的に『声』を上げるべきです。

石原都知事にいたっては、「速く再稼動しろ」と言う意見です。
京都大学原子炉実験所教授・山名元 原発ゼロは危険な「社会実験」だ
MSN Japan産経ニュース 2012.4.25 03:15 (1/4ページ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120425/plc12042503160003-n1.htm
★このような意見と同じです。

★関西の危機感と、関東の危機感の無さのギャップには、???です。東京界隈にいる人間は、放射能で頭が壊れているのかもしれません。本当に、政府と関東の自治体のトップの多くは、ダメだなと痛感します。

★多分、国家官僚機構に原発必要論を吹き込まれて、まともな判断が出来ないのでしょうネ???

★それとも、原発利権に関わりすぎて、声を出せないのでしょうか???


☆ホームページのご案内
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/

記事とニュースに埋もれて、死にそう???

最近、一生懸命記事やニュースを保管しています。結構リンク切れになって,キャッシュしか残っていない記事が、あります。そんな時、誰かがブログに保管してくれた記事を捜して読んだり、コピーしたりします。後世に伝えるためにも記事を保管しておくべきだと思います。今回の原発事故と放射能汚染、健康被害の「証拠」を残すべきであると考えます。

幸い、今はネットの発達によりネット上に記事とニュースを保管できます。本当に便利な世の中になりました。これが、ネットの普及する前であれば、大変な労力と時間が必要であったと思います。私に出来る事は、ブログを書くことと、このような「証拠」の保管をするくらいだけです。余り、懐に余裕が無いので、被災地に言って支援活動をしたり何らかの具体的な行動をすることが、出来ません。

然し、こう書くだけなら簡単ですが実際にやると、実に大変です。記事・ニュース専門のホーム・ページを作りましたが、中々全部の記事をアップ出来ません。ここ3ヶ月間位の間に貯まり過ぎて、自分が、もう3〜5人いてくれたらなあ・・・と思います。単に、記事タイトルとURLを掲載するだけなら簡単ですが、これにバックアップを付けて、リンク切れに備えるのは、時間がかかります。

もし、どなたか共同でやろうと思う方が、おられたら共同でやりましょう。ニュースと記事は、必ず保管して後世に伝えるべきだと思います。もちろん図書館があるわけですから、そこで調べればよい事ですが、簡単に短時間で出来ないのが、難点です。

そのように考えて、最近「関東・寄せ集め民報」http://sites.google.com/site/japan20120418news/と言う、ホームページを作りました。下手なブログを読んで頂くより、ニュースや記事を沢山読んでいただいたほうが、理解や納得がしやすい面もあると思います。

皆さんも、私と同じ関係のブログを書いている方は、ご利用ください。まだ、記事の数が少ないので、余り役立たないかもしれませんが、数が増えてくると段々、便利になると思います。

★私のブログを引用してよいか??と言うような事を、時々聞かれる事があります。私は注意換気・広報を目的にブログを書いていますので、利用できる部分がありましたら、ご自由に活用してください。転載記事やニュースなどは、記事元から引用してください(著作権への配慮をお願いします)。それ以外は、ご自由に利用してください。


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活断層なら運転継続不可能 敦賀原発で安全委委員長

★ここへ来て、にわかに「活断層問題」がクローズアップされるようになりました。先月辺りから、言われ始めましたが、ここに来て、かなり踏み込んだ発言も出てきています。それも、安全委員会の班目さんの口から出て来たと言う事は重要です。とりあえず「大飯原発」の方は、「パス」のようですが、敦賀原発の方はかなり、問題視しています。

★何しろ、古い原発の直下に活断層があるのを、これまで「しらばっくれていた」のです。調査によって判明した、と言う例の言い訳ですが、地震学者や地質学者から散々言われていたと
推測します。刈羽柏崎原発でも同じでした、地元の研究者は、「断層が原発建設予定地まで延びている可能性が、ある」と主張して、原発の建設に反対しました。然し、東電は「無い」と主張して建設を強行した経緯があります。

★中越地震が来て、断層上にあった刈羽柏崎原発は、1階での最大地震の強さが「2000ガル」を超えました。普通の場所が、大体「1000ガル」でしたから原発は、断層上にあったため、「2倍」の揺れに見舞われたのです。この時の、『災害想定』は「800ガル強」でした。最大、想定の「2.5倍」の揺れに襲われているのです。ですから「7基の原発」のうち、3基は「今も、定期点検中」です。

★断層の上にあるということは、2倍くらいは実際の震度より揺れが激しくなるのです。古い原発は、単にあるだけで「危険」です。原子炉の劣化問題を抱えている原発は単に、運転しているだけで事故が起こる可能性があります。こんな古い原発が「2000ガル」級の地震に襲われたら、どうなりますか???普通に考えると、「原子炉爆発」の可能性が高いのです。

★この断層問題は、このような恐ろしい危険性を内蔵した話なのです。そうでなければ原発利権よりの、班目さんが「場合によっては廃炉もあります」とは、言いません。震度6クラスの地震が来たら、「アウト!!!」の可能性が高いから、下記の発言になったのだと思います。

安全の証明ほとんどできない…敦賀原発で班目氏
(2012年4月26日19時34分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20120426-OYT1T00874.htm

活断層なら運転継続不可能 敦賀原発で安全委委員長
東京新聞 TOKYO WEB
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042601001863.html
[ http://d.hatena.ne.jp/Xgg739TvRaQ77/20120428/p1 ]

北海道新聞 『社説』
原発と活断層 連動の危険 再検証を(4月28日)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/368563.html
[ http://h8976uku7654si8745ma612sewrtyu.blogspot.jp/2012/04/90585412043894.html ]

中日新聞 CHUNICHI WEB 【社説】2012年4月26日
敦賀の活断層 全原発で見直すべきだ
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012042602000086.html?ref=rank
[ http://h8976uku7654si8745ma612sewrtyu.blogspot.jp/2012/04/03895731276348.html ]

柏崎刈羽原発:想定揺れ引き上げへ…保安院
毎日新聞 2012年04月25日 22時51分(最終更新 04月26日 01時16分)
http://mainichi.jp/select/news/20120426k0000m040132000c.html
[ http://h8976uku7654si8745ma612sewrtyu.blogspot.jp/2012/04/15894090432784.html ]

古い原子炉は不純物割合高い傾向 敦賀原発1号など、最大24倍
福井新聞(2012年3月14日午前7時18分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/33580.html
[ http://h8976uku7654si8745ma612sewrtyu.blogspot.jp/2012/04/83095487612746.html ]


★以上の記事を読んで、普通に考えるなら、「福井県の古い原発」は廃炉にするしか
ありません。福井県に限った話では、ありませんが。



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あと3年・・・日本に住めなくなる日 2015年3月31日 武田邦彦(中部大学)

YouTube
2012.04.27 武田邦彦 あと3年・日本に住めなくなる日 2015年3月31日
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=5ncX4PLiyD8

あと3年・・・日本に住めなくなる日 2015年3月31日
http://takedanet.com/2012/04/32015331_272e.html
平成24年4月27日 武田邦彦(中部大学)

ある読者の方が線量計を持っておられて、それを使って毎日、定点観測を続け、その結果をお送りいただいた。測定は毎日、朝は職場、夕はご自宅玄関前、夜は自宅居間就寝前 の3回の測定を標準として、その平均値を整理しておられます。場所は三重県です。

それをグラフにプロットしてご自宅付近の放射線量の変化を見ておられます。科学的に正確でデータもシッカリして、これこそ「被曝の問題を日本人一人一人で取り組み、より安全な生活を目指そう」という活動のなかですばらしいものと思います。

データの詳細は別にして、昨年の9月頃より三重県の放射線量はわずかならが上がっていて、一次方程式(y=ax+b)で書けば、今年の1月から3月までの平均がb(つまりおおよその最初の状態)が毎時0.10マイクルシーベルト、a(変化)が0.004(マイクロシーベルト/日)です。

もちろんデータは個人が測定したもので、ある場所に限定されますし、また最小自乗法でaやbをだされていますが、それも科学的には問題はありません。

これから計算しますと、若干の内部被曝なども加味して、三重県の外部からの被曝が1年5ミリになるのは、2012年1月から3年4ヶ月後となります。つまり、2015年4月1日になると、三重県には住めなくなるという計算結果です。

・・・・・・・・・

「人を脅すようなことを言うな!」というおじさんの声が聞こえてきそうですが、脅したりだましたりしている訳ではありません。戦争で言えば、ミサイルが飛んできたとか、何時に日本列島に到着するという計算をして、その結果をそのままお伝えしているだけです。

NHKは「台風の進路、いつ頃台風が来るか」を放送しますが、それと同じです。台風より緊急性が高いかも知れませんし、台風の進路予想より確実性も高いかも知れません。

1年5ミリというと成人男子でも白血病になったら「労災」が適応される線量です。つまり、日本国は「1年5ミリの被曝を受けたら、白血病になる」と認定してきたのです。もちろん、現在の日本政府は知らない顔をするでしょうが、これは厳然とした事実なのです。また電力会社の従業員も1990年ぐらいから1年1ミリに自主規制してきているのですから、1年5ミリの場所に子供も一緒に住むわけにはいきません。

また、三重県はほぼ日本の平均的な線量率ですから、ほぼ日本に住めなくなることを意味しています。このブログでも再三、書いてきましたし、国会の委員会でも参考人で述べましたが、「福島の除染、汚染された野菜、瓦礫の運搬」を続けていると、日本には住めなくなります。

福島原発から漏れた量が80京ベクレルであること、これは日本に拡散したら日本が住めなくなる数字であることを認識し、政府、自治体、電力は本腰になって日本列島を汚染されないように全力で取り組んでください。

「tdyno.75-(5:41).mp3」をダウンロード

小沢無罪判決の本質 (永田町異聞)

★阿修羅♪ >  

小沢無罪判決の本質 (永田町異聞)
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/437.html
投稿者 旅烏 日時 2012 年 4 月 27 日 14:24:58: SWN/9Stw90kzo

2012年04月27日(金)
小沢無罪判決の本質
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-11234671973.html
 (全文転載)

「これから控訴するというのはなかなかつらいというのが正直なところです」

記者に控訴するかどうかを問われ、小沢裁判で検察官役をつとめた指定弁護士は苦笑いしてそう言った。

もともと、お気の毒な立場の方々である。自分たちが捜査したわけでもなく、証拠はもちろん、さしたる信念もないのに、行きがかり上、役柄を割り当てられて、仕事をこなしてきた。失礼ながら、東京地検特捜部の下請けのようなイメージで見られることもあるだろう。

そのあげく、東京地裁の裁判長に、あなた方の言うことはよくわかるとその努力をたたえられたうえで、それでも小沢氏が元秘書と共謀したという証拠はないと突き放された。これ以上、我々になにができるというのか…そんな気分にもなるだろう。

小沢無罪は、当然すぎるほどである。もちろん、東京地裁の判決内容の細部には問題もあるが、「任意性の疑いがある捜査があった。あってはならないことだ」と東京地検特捜部の取り調べを批判し、虚偽捜査報告書について検察の自浄的調査を促した点は評価できる。

最高検は、大阪地検特捜部のFD改ざん事件で見せた身内への迅速な捜査を、東京地検特捜部についても進めるべきであろう。

さて、小沢裁判の本質は、政治資金収支報告書の記載方法というチマチマした問題ではなく、政権交代前夜の首相候補者を抹殺しようとした検察(行政)権力の企てに、司法権力がどう対処するかという、その一点にあった。

04年の陸山会収支報告書に「小沢一郎からの借入金4億円」と明瞭に記されている以上、小沢氏に4億円の資金提供を隠そうという意図や理由があったとは全く考えられない。

にもかかわらず、むりやり「4億円には水谷建設からの裏金が含まれている」というストーリーをでっちあげたのが東京地検特捜部だった。

2009年春、麻生政権は国民の支持を失ってダッチロール飛行を続け、誰の目からも民主党への政権交代、すなわち「小沢総理」の誕生が間近に迫っていると見えた。

しかし、そのころ東京地検特捜部では、小沢民主党政権誕生を阻止する方策が練られていた。

自衛隊は別として、現代の公的暴力装置といえるのは、人をお縄にかけることのできる検察や警察、そしてペンや電波の威力で世論を変えうるマスメディアであろう。

それゆえにこそ検察は、政治権力ににらみを利かし、政治家をバカ呼ばわりし、司法記者クラブを通じてメディアをコントロールして、正義を体現する国家の主人公であるかのごとき幻想にひたっている。

彼らにしてみれば、政治家は誰しも叩けばほこりが出る汚れた存在だ。不動産売買などが目立ち、つねに彼らがマークしてきた小沢氏が、仕留めたい政治家のナンバーワンだったことは間違いない。

加えて、官僚支配体制の解体を唱えていた小沢に反発する空気は霞ヶ関全体を覆っていただろう。

自公政権下で検察内部の「裏金問題」を隠し通してきたことも、麻生政権救済へのモチベーションを高めたはずだ。政権が代われば自分たちの組織も安泰とはいえない。

「その道の第一人者をターゲットにする」といわれる国策捜査への着手に向けた流れは検察の穏健派にも押しとどめようがなかった。

特捜部が政治家への捜査で目をつけるのは当然のことながら贈収賄の匂いがする資金の流れだ。政治資金収支報告書への記載方法をめぐる些細な案件で小沢の元秘書らを逮捕したのは、ゼネコンから裏献金を受け取ったと口を割らせたいからにほかならない。

特捜部は小沢から出た土地購入資金4億円に裏献金が含まれていると思い込み、元秘書らを締め上げるとともに、関連する建設業者への事情聴取を躍起になって続けた。

しかし、元秘書らは裏献金を全面否定し、服役中だった水谷建設元会長の「5000万円を渡した」とする供述を除いて、何一つ小沢サイドに不利な証言は出てこなかった。

しかも、水谷建設元会長は、冤罪の疑いが濃い佐藤栄佐久元福島県知事の汚職事件で、佐藤の弁護士に「検察の言うとおりに証言した」と告白したいわくつきの人物である。当然、その証言は証拠価値が極めて薄い。

結局、特捜部の手もとに残ったのは、建設業者への取り調べメモ70通だった。そして70通のすべてが、「小沢側にカネは渡していない」など、小沢有利の証言ばかりだった。

東京地検は上級庁と相談のうえ、やむなく小沢起訴を断念した。しかし、「小沢一郎との全面戦争だ」と意気込んでいた特捜部の急進派検事たちはこの決定に納得しなかった。真相の追求という本来の任務から逸脱し、自己目的化した小沢抹殺という、歪んだ情念をもはやかき消そうともしなかった。

彼らが目的達成に一縷の望みを託したのは、あろうことか、東京地検の不起訴処分が適正かどうかを判定する検察審査会の市民たちに与えられた強制起訴という新権力だった。

自分たちの組織が決定したことを不当だとして、小沢を強制起訴してもらうことが彼らの新たな目的になったのである。

吉田正喜特捜副部長は「今回は小沢を起訴できないけれども、検察審査会で必ずやられる」と、小沢の元秘書、石川知裕衆院議員に語ったといわれる。

自分たちの組織の決定を否定されることを望む一種の倒錯的な言動だが、彼らの「気分本位」な行動原理のうえでは一貫性があるのだろう。

この国の政治は、菅政権、野田政権と移りゆくうちに、脱官僚依存、政治主導という政権交代の看板理念はどこかに消え失せ、いまや自民党政権時代に逆戻りしたかのごとく財務省を中心とした官僚支配が復活している。

このため、省庁縦割りの壁がたちはだかって震災復興への足取りは鈍く、揚げ足取りに終始する国会のていたらくで、必要な法案もスムーズに通らない。

このような国難の時こそ、勇猛果敢に政治決断のできる人物が必要であり、日本の政界を見渡すとき、その適格者がいるとすれば小沢一郎しか思い当たらない。

ところがこの国には、はるか昔から、中央集権官僚を軸とした既得権を守護するモンスターのような強力免疫システムが存在し、小沢のような異端者を見つけると撃退にかかる。

そこにマスコミはおろか「市民感覚」の衣をまとった正体不明の新権力「検察審査会」までが小沢退治に加わって、暴力的な政治破壊へと突き進んだ。

それは、まさに小沢が法廷で次のように陳述した戦前の歴史を彷彿とさせる。

「日本は戦前、行政官僚、軍部官僚・警察検察官僚が結託し、財界、マスコミを巻き込んで、国家権力を乱用し、政党政治を破壊しました。その結果は、無謀な戦争への突入と悲惨な敗戦という悲劇でありました。昭和史の教訓を忘れて今のような権力の乱用を許すならば、日本は必ず同様の過ちを繰り返すに違いありません」

モンスターのごとき官僚組織の最前線に立つ検察は戦前、天皇の名のもとに権力を使ったが、戦後は仕える相手を国家という抽象的な概念に置き換えて、国家の守護者たる自分たちこそ正義であると盲信し行動しているかに見える。

その傲慢な遺伝子のルーツをたどれば、平沼騏一郎に行き当たる。政治に介入する検察をつくった平沼の血を戦後に受け継いだのが「検察の鬼」といわれた河井信太郎といえるだろう。

警察より検察の力が強くなったのは1909年(明治42年)の日糖事件がきっかけだった。大日本精糖が衆院議員に贈賄攻勢をかけたこの事件で、検察は衆院議員二十数人と日糖の重役を起訴した。

もちろんこれほど多数の国会議員がからんだ汚職事件は初めてのことであり、ときの大審院(今の最高裁)検事だった平沼が、桂太郎首相の懇請を一部受け入れるかたちで貸しをつくりつつ、検察という組織への恐怖を政界に植えつけた。

これを機に検察の捜査権限、訴追裁量権が拡大され、平沼を中心とした思想検事たちの、いわゆる「平沼閥」が形成されてゆく。

平沼の指揮のもと「史上最大の暗黒裁判」といわれる大逆事件幸徳秋水らが死刑になったあと、海軍疑獄のシーメンス事件の捜査では第一次山本権兵衛内閣が倒れるほどの衝撃を政界に及ぼし、平沼がのちに第二次山本権兵衛内閣が誕生したさい司法大臣として入閣する道を開いた。

そのころ、平沼は皇室中心主義の「国本社」なる修養団体を結成し、司法官僚や軍部将校、国家主義的政治家を集めて、国粋主義、右翼思想の拠点とした。

平沼は天皇の諮問機関「枢密院」副議長だった1934年、帝人事件の発覚と同時に、首相の座をめざして大勝負に打って出る。

斎藤信内閣を倒すために配下の司法官僚を動かし、検察に政財界の16人を贈収賄などで起訴させて倒閣に成功したが、全員に無罪判決が出て、「検察ファッショ」「倒閣目的のでっち上げ」と批判された。

自由主義的な政策を打ち出していた斉藤内閣が崩壊したことにより、日本は軍国主義の道をひた走る。平沼は1939年、念願の首相の座に就いたが、三国同盟をめぐる閣内対立により8か月足らずで早々と退陣した。

明治憲法においては行政官庁である司法省が裁判所の人事権を握っていたため、現実には検察が裁判所に干渉することが可能だった。平沼が登場してからは「検事司法」と評されたほど検察の優位がめだった。平沼主導のもと検察は政治性を強め、思想検察といわれるグループが主流派となっていった。

いまの東京地検特捜部を見ていると、その実態は平沼の「思想検察」とほとんど変わらないように思える。

平沼の強権性の遺伝子を受け継いだのは河井信太郎といっていいだろう。

1954年の造船疑獄は、誕生間もない東京地検特捜部が総力をあげて取り組んだ戦後初の本格的贈収賄事件だ。

マスメディアの「検察正義史観」は、河井が関わったこの事件に端を発しているのではないかと思われる。

戦争で疲弊した造船や船舶会社が経営再建のため、有利な立法を画策し、政官財界に巨額のカネをばら撒いた。

容疑者の一人が、政権を握っていた自由党の幹事長、佐藤栄作だったが、指揮権発動で刑事訴追を免れた。

政治権力に幹事長の逮捕を阻まれ、河井ら正義感の強い特捜部の検事が涙を飲んだという伝説がいまだに信じられている。

伝説をつくったのは、もちろんマスコミだ。政治家は自らの利益のために「正義の検察」を邪魔する悪党であるというイメージが国民の頭に刷り込まれた。

しかし実のところ、それは、検察が政治に敗北したのではなく、勝利したことを意味していた。

ジャーナリスト、渡邉文幸の著書「指揮権発動」が、その理由を解き明かしてくれる。

この本の核心は、事件捜査当時、法務省刑事局長だった井本台吉氏による40年後の証言だ。

それによると、河井信太郎ら特捜部が佐藤逮捕をめざして宣戦布告したものの、捜査が進むにつれ検察に勝ち目のないことが分かり、検察首脳の焦りはつのった。自ら撤退すれば検察の威信が揺らぐ。

そこで、東京地検検事正、馬場義続は、やむなく捜査を終結せざるを得ない状況をつくるため、副総理、緒方竹虎に「指揮権発動」を働きかけた。馬場の親友、法制局長官、佐藤達夫も援護射撃し、最終的に吉田茂首相が「指揮権発動」を決断したのである。

こうして東京地検特捜部には「名誉ある撤退」の道が開け、かろうじて面目を保った。その一方で、犬養法相は「指揮権発動」の翌日、辞任した。

河井信太郎について、元検事総長、伊藤栄樹は「河井の調べを受けて自白しない被疑者はいなかった。しかし法律家とはいえなかった。法律を解釈するにあたって、無意識で捜査官に有利に曲げてしまう傾向が見られた」と語ったという。

ここに、ロッキード事件から村木冤罪事件につながる数多くの強引な捜査の原型があるとはいえないだろうか。そしてそれは、石川知裕衆院議員への取り調べ録音テープでうかがえるように、陸山会裁判にも通底している。

河井の強引な捜査手法を形成したのは、やはり平沼騏一郎由来のDNAであろう。

マスコミによって「正義の特捜」vs「巨悪の政界」という単純図式を、世間は信じ込まされ続けてきた。

平沼から河井、そしてその後輩検事に受け継がれた独善・歪曲のDNAは、ロッキード事件リクルート事件など、世間の喝さいを浴びる一方で冤罪の疑いも濃い捜査を生み出した。

その後は住専事件、鈴木宗男佐藤優事件など、摘発のハードルを下げて、真実追求よりも、特定の対象を狙い撃ちにする国策捜査に堕落しながら、特捜の存在価値を維持しようとして間違いを犯してきたといえる。

陸山会事件は、政治資金収支報告書の記載方法をめぐる些細な解釈の違いをあげつらって、元秘書3人を逮捕し、国政に影響の大きい小沢という一人の政治家の政界追放を画策したものであり、まさに国策捜査のなかでも、最悪の部類に属する。

今回の小沢無罪判決は、元秘書三人への「推認」による有罪判決で「異常」を露呈したこの国の司法が、わずかながら、「普通」を取り戻したということであろう。

これを報じるテレビ、新聞は、三年余りにわたるほとんど誤報に近い小沢バッシングの自己正当化をはかるかのごとく、「グレー」とか「限りなく有罪に近い無罪」とか、判決の片面ばかりを異常に強調する。

どの民放テレビ局を見ても、高井康行、若狭勝といった特定のヤメ検弁護士が登場してこの判決のコメントをしていたのも気になった。

「小沢元代表無罪 許せぬ検察の市民誤導」と題する東京新聞の社説があったのは、新聞界にとってせめてもの救いといえよう。

 新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)

(転載終わり)

毎時0・44〜9・31マイクロシーベルト・劣化ウラン保管、地元は初耳(中国新聞)

★阿修羅♪ >

毎時0・44〜9・31マイクロシーベルト劣化ウラン保管、地元は初耳(中国新聞)
http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/332.html
投稿者 こーるてん 日時 2012 年 4 月 28 日 20:25:47: hndh7vd2.ZV/2

劣化ウラン保管、地元は初耳(中国新聞)'12/4/27
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201204270050.html

山口県和木町の三井化学岩国大竹工場の爆発事故で、工場内に放射性物質の劣化ウランが保管されていたことをめぐり、住民から不安の声が上がっている。工場から自治体への報告義務がないため、同町と岩国、大竹両市は保管事実を知らなかった。和木町は岩国、大竹市とともにコンビナート事故対策に向けた協議会を設置し、情報共有などの検討を始める。

 文部科学省は原子炉等規制法に基づき、全国の企業や研究施設から保管状況の報告を毎年受けている。同省のホームページに保管状況を掲載。しかし、企業などが自治体に連絡する法律上の義務はない。

 事故発生の22日、同社は午前8時50分からの記者会見で劣化ウランの保管を公表。3市町は「事故後の会社の発表で知った」としている。岩国市の共産党市議団は26日、「会社から住民側への報告がなく、不安を与えている」とし、市に実態調査や対策を申し入れた。

 同社によると、劣化ウランはステンレスで二重になっている200リットル入りドラム缶で3379本分。事故現場から北西約500メートルの倉庫に保管している。繊維原料の製造過程で1968年から73年までウラン酸化物を含む触媒に使用していた。同社はその触媒をドラム缶に保管している。

 22日の事故で倉庫の窓ガラスが割れたが、ドラム缶に損傷はなかった。同社によると、事故から約7時間後の午前9時から9時半にかけて調べた倉庫と周辺の放射線量は、毎時0・44〜9・31マイクロシーベルト。3月28日の毎時0・22〜9・31マイクロシーベルトとほとんど変わっていないという。

【写真説明】Aは劣化ウランを保管する倉庫、Bは爆発現場(撮影・山崎亮)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn20120427005001.JPG


★コメント欄

三井化学岩国工場は、平成17年度の原子力安全委員会の報告書の中で、ハッキリと原子力施設と表記されてます。
同じカテゴリー(核燃料物質使用施設)の中には、
  (19)核燃料サイクル開発機構高速増殖炉もんじゅ建設所
  (26)関西電力(株) 大飯発電所
  (35)九州電力(株) 玄海原子力発電所
  (77)中部電力(株)浜岡原子力発電所
  (86)東京電力(株)福島第一原子力発電所
  (144)三井化学(株)岩国大竹工場 

http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/3/ho3006.pdf
これの16ページです。

資料によると、ほかにも原子力施設(含:民間工場)が全国に164箇所。

サカナの汚染状態(2012年4月) 武田邦彦(中部大学)

サカナの汚染状態(2012年4月)
http://takedanet.com/2012/04/20124_dbd0.html
平成24年4月26日 武田邦彦(中部大学)

原発事故から1年あまりがたち、サカナの汚染はやや減少してきたものの、やはり海ですからすぐになくなっていく訳でもありません。

汚染全体は太平洋側の神奈川沖から北海道までにひろがっていて、さらにハワイの方までいっています。日本の原発の事故のために外国の人まで心配をかけていることを原発再開などと考え合わせて、日本人の誠意を示したいものです。

人間には最低限の誠が必要です。自動車を運転して大きな事故を起こしたら、自分は少し不便でもしばらく運転を自重するのが当然で、夏のクーラーをかけられないから、事故原因もハッキリしないのに原発の運転を再開することが議論されていること自体、恥ずかしいことです。

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/04/26/bandicam_20120426_200735113_3.jpg

ところでサカナの汚染ですが、この表(水産庁データ)に見られるように2月頃まで福島沖のサカナは1キロあたり50ベクレルから1500ベクレルととても食べられる状態ではありません。1キロ40ベクレルが本当の意味での汚染の限度ですからまったくダメです。(表をクリックすると少し見やすくなります)

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/04/26/bandicam_20120426_200316437.jpg

福島の浜通りを中心とした川魚では2万ベクレル近いもの(安全限度の500倍)というものもあります。川魚は福島ばかりではなく、かなり遠くに離れた川のサカナも汚染されています。

これは川は塩水ではないので、元素不足になりがちなので、サカナは体に元素(たとえばセシウムストロンチウム)を取り込みやすいのです。まだ川魚は避けた方が良いでしょう。

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/04/26/bandicam_20120426_200433846.jpg

北海道の太平洋側はかなり良くなってきました。この表ではわずかですが汚染されている状態ですが、この1ヶ月ほど前はマダラが31ベクレルでしたから、まだ警戒する方が良いと思います。特に数10ベクレルという数値は子供には食べさせたくないところです。

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/04/26/bandicam_20120426_200122572.jpg

最近の割合良い状態で、銚子沖で10から30ベクレル程度とやや良くなってきています(まだ子供は注意)。しかし、セシウムはある程度わかっていても、サカナの骨にたまるストロンチウムはほとんど測定されていません。

カルシウムを取るために小魚を食べる人もいますが、ストロンチウムはカルシウムと性質が似ているので、サカナの骨にたまり、人間の骨に移って白血病の原因になります。さらにややこしいことは生ゴミが燃やされるとストロンチウムが空気中に飛散することです。

もともと原発ではセシウムストロンチウムがそれぞれ6%ずつできますが、セシウムは揮発しやすいので大気中にでて、ストロンチウムは海にでるはずなのですが、測定値は低いという問題点があります。

結論としては、やはり神奈川沖から北海道太平洋沖までのサカナはもう少し様子をみること、川魚、海藻、貝類も避けた方が良いでしょう。