「トリウム溶融塩炉 」について考える
★以下、一部引用します。
溶融塩原子炉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%B6%E8%9E%8D%E5%A1%A9%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89
WEDGE REPORT
トリウム溶融塩炉 安全、安価で小型
軽水炉と太陽光の弱点補うトリウム原子炉(2)
2011年09月27日(Tue)亀井敬史 (立命館大学衣笠総合研究機構・研究員)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1509
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1509?page=2
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1509?page=3
(1)
出所:筆者作成
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溶融塩炉は、高温で溶かした塩にトリウムやプルトニウムを混ぜた液体燃料を用いる。溶融塩炉の安全性が高いのには、いくつかの理由がある。たとえば圧力容器が必要ない。(a)軽水炉が沸点100度の水の熱効率を高めるために160気圧(加圧水型)もの圧力をかけているのに比べて、溶融塩炉ではわずか5気圧に過ぎない。それでも、熱効率は44%に及ぶ。装置の圧力が低いことは、製造面でも、運用面でも安全性の向上に貢献する。燃料棒を使わない─実はこれが、需要の変化に応じて出力を変化させる負荷追従運転を可能にする。軽水炉でも出力を変化させることはできるが、熱疲労で被覆管が破損する恐れがある。そのため、日本では一定出力で運転している。損傷する被覆管がない溶融塩炉ならではの特徴だ。被覆管がなければ、水素発生の原因となるジルコニウムもない。燃料棒を使わないため、その製造も毎年の交換も不要である。燃料にまつわるコストは大幅に削減される。燃料交換に伴う廃棄物の量も減少する。
ちなみにトリウム溶融塩炉で外部電源が喪失した場合にどうなるか。炉心の真下には、高温で溶けるフリーズバルブが設けられている。ポンプが停止して冷却機能が失われた場合、炉心は高温になるが、同時にフリーズバルブが自動的に開く。液体の燃料は、重力で自動的に下部の排出タンクに落ちる。ここには減速材の黒鉛がないので、核分裂も止まる。崩壊熱は、周辺の空気循環によって除去される。
(途中所略)
すでに1960年代に米国で実験炉が成功している。
(以下省略)
(2)一部引用
中国は今年1月にその開発を表明した。米エネルギー省はバックアップを約束している。
インドは50年前からトリウム原子力を開発しているが、溶融塩炉も選択肢から排除していない。
(以下省略)
(j−3)原子力の核燃料サイクル問題を問う 長期講座
2.第四世代原子力候補のトリウム熔融塩炉が何故取り残されているのか。(05.03.23)
http://homepage2.nifty.com/w-hydroplus/info00b2.htm
(一部引用)
一.トリウムを利用するが埋蔵量はウランの三倍で、遍在し独占されない。
二.固体でなく液体核燃料を使うため、重大事故は原理的に起きえない(暴走やメルトダウンの心配が無い)。
三.核燃料サイクルが柔軟で、特に、高速炉よりも遥かに早い核燃料増殖と核廃棄物消滅が可能な「加速器熔融塩増殖施設」
を実現できる。これと、発電目的で構造単純なトリウム熔融塩炉を組み合わせ、経済的な発電・増殖・核廃棄物処理を実現
させる。
四.小型化に適し、経済性高く世界展開が可能。
五.プルトニウムなどの重い元素を生成しないので、核拡散・核廃棄物問題は大きく改善できる。
六.原型の実験炉は、米国で1965-69年の4年間無事故で運転され、基本的技術は確立している。
★このように、世界の他の国では商用化に向けた研究と取り組みがされています。ウラン型原発に較べて、優れた点が多いからです。ウラン自体は、それほど埋蔵量の多い資源ではありません。ウランより埋蔵量が多く(3倍)、小型化しやすい。出力の増減も出来る。重大事故が原理的に起きない。経済性に優れている。水冷式では、ないので海や大河のような場所的な制限がない。プルトニウムもほとんど出来ないので兵器転用と言う意味は、ありません。
★などなど、少し説明を聞いただけで、ウラン型原発より安全であり優れているのは、素人にも理解できます。
★で、あるのに日本の原子力行政・産業は、どうして「軽水炉一本槍」なのか???
非常に、疑問です。
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