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廃炉工程表は「計画倒れ」 東電に汚染水解決できない?<dot.(AERA×週刊朝日)&関連記事

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廃炉工程表は「計画倒れ」 東電に汚染水解決できない?
(更新 2013/9/18 08:13)
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013091800002.html
▼全文転載

 

 今も高濃度の汚染水が海に漏れ続けている福島第一原発(以下、フクイチ)。そして五輪が開催される2020年、フクイチはどうなっているのか。

政 府と東電がまとめた廃炉へのロードマップ(工程表)を見ると、20年の夏はちょうど、溶け落ちた核燃料(溶融燃料)を取り出し始める時期と重なる。計画ど おりなら廃炉に向けて大きく前進することになるが、現実は甘くない。日本原子力研究所で国内初の廃炉を指揮した原子力デコミッショニング研究会の石川迪夫 (みちお)会長がこう語る。

「工程表どおりに溶融燃料を取り出せる保証はない」

溶融燃料を取り出すには、原子炉内を水で 満たした上で、まずは燃料の場所を正確に特定する必要がある。現場は高線量の放射線で人間が近づけないため、調査用ロボットの研究開発が急務になるが、こ れが難題だという。まず、ロボットが完成するメドは現時点で立っていない。さらに石川氏がこう指摘する。

「特に1号機では、溶け出したウ ランは燃料棒を覆っていたジルコニウムや圧力容器の素材であるステンレスなどとぐちゃぐちゃに混ざって、合金になっていると思われます。たとえロボットが 完成したとしても、どこにウランがあるのか特定することは技術的に非常に難しいでしょう」

そもそも、工程表は不確定要素だらけだ。格納容 器を水で満たすためには、まず開いた穴をふさがなければならないが、これについては16年度下半期までに〈(止水)方法の確定〉とある。肝心の溶融燃料の 取り出しも、18年度上半期の目標は〈燃料デブリ・炉内構造物取り出し方法の確定〉。

国内外で石油化学プラントの建設にかかわった経験を持ち、工程表を検証している「プラント技術者の会」の筒井哲郎氏が語る。

「方法自体をこれから決めると言っているわけで、具体性がない。誰がこの工程表を書き、誰が具体策を考えているのかもすべて匿名で、責任の所在も、途中経過も見えてきません」

より切迫した問題は汚染水だ。海への流出を早く止めないと、諸外国からの批判が高まり、五輪の開催自体が危うくなりかねない。筒井氏はこう断言する。

「廃炉作業と違って、汚染水問題はきちんと対応さえすれば、3年もすれば落ち着くはず。問題は、東電にその能力がないことです」

週刊朝日 9月27日号

    

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★そもそも、「廃炉工程表」自体が、単なる作文です。

核燃料が、圧力容器の中で「メルト・ダウン」したスリーマイルズ島原発事故でさえ、核燃料の取り出しが終了したのは事故から11年後だったそうです。まだ、原発の解体は出来ていないと思います。

 {NHK「かぶん」ブログ}に詳しい記事があります。

 

福島と同じように、核燃量が「メルト・アウト」した、チェルノブイリ原発事故では、放射能の環境への漏出を、「石棺」で封じ込めるのが、精一杯でした。その「石棺」も経年劣化により、老朽化し放射能の環境への漏出を防ぐために、「石棺」の外側に、更に新しい石棺を建設する工事が、やっと2012年に始まりました。

 

メルトダウンした核燃料の状態が、全然把握できていなかった(東電が誤解?していた??)2011年に作られた「廃炉工程表」など、単なる責任逃れの「作文」に過ぎません。

 

日本と世界の原発の専門家の知恵を、借りなければ「どうにもならない!」と、私は思います。

 

まずは、現状の正確な把握から始めるべきことです。東電にも日本政府にも、手におえる事では、ありません。

 

★関連記事など

東日本大震災:福島第1原発事故 廃炉工程表前倒し 燃料位置さえ不明 廃炉終了時期変わらず
毎日新聞 2013年06月11日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130611ddm002040088000c.html

 

 福島第1 前例ない作業 阻む高い放射線量 (4/4ページ)
2013.6.11 08:49<sankeibiz>
http://www.sankeibiz.jp/express/news/130611/exa1306110855000-n4.htm
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/661352/

 

 難航必至の福島廃炉 溶けた燃料、どう撤去 核のごみどこへ(17)
(2013年2月22日午前11時16分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowerplantfuture/40542.html

 

チェルノブイリ原発(朝日新聞)
〈周辺施設と4号機制御室〉 チェルノブイリで建設が進む4号機の「石棺」を覆う新シェルター。2015年完成予定だ=6月19日、山本壮一郎撮影
http://www.asahi.com/tech_science/chernobyl/photogallery/010.html
チェルノブイリの新シェルター、建設現場を公開
2012年10月26日0時6分(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/1025/TKY201210250131.html


NHK「かぶん」ブログ
2011年08月04日 (木)
【解説】福島第一原発 廃炉・解体をどう進めるか(科文・大崎記者)
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/600/91196.html
(一部引用)
そのスリーマイル島原発事故の復旧作業は、どのように行われたか。
スリーマイル島原発で原子炉の中に初めてカメラが入ったのは事故の3年後。ようやく溶けた燃料の様子が明らかになっました。

しかし、建物内の放射性物質を取り除く作業に時間がかかり、燃料の取り出しに着手したのは6年後。

さらに最終的に全ての燃料を取り出せたのは、事故から実に11年もたっていました。

 

 福島第1、廃炉終了に30年超 原子力委が計画原案
2011/10/28 19:49
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS28036_Y1A021C1EE2000/

福島第一原発、廃炉に30年超…原子力委原案
(2011年10月29日01時44分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111028-OYT1T01147.htm

 

東海発電所は廃炉に20年あまり、スリーマイル島は今も監視状態
2011年4月1日12時10分
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104010232.html

 

福島原発の真実 | プルトニウムの毒性 | 東日本大震災福島第一原発事故>
スリーマイル30年、チェルノブイリ78年、フクシマ100年?
2011年04月02日01:53(朝日新聞)
http://shinsai.doorblog.jp/archives/4405165.html

溶融燃料どう処理? 取り出し、長期保管…課題山積 見えぬ収束点(MSN産経)
2011 年 5 月 05 日<★阿修羅♪>
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/510.html

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
(2011年)9月25日 スリーマイル島のような融けた燃料の回収作業は絶対できない 小出裕章(サンデーフロントライン
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/09/25/tvasahi-sep25/

 

「廃炉工程表」が妥当だという意見もあります。もし、現在判明している福島第1原発事故の状況を踏まえたなら、意見は違ってくるかもしれません。

<20110311μSv/h>2011-12-08 07:55
原発廃炉作業 米スリーマイル島事故責任者に聞く
産経新聞 12月8日(木)7時55分配信
http://prayforjp.exblog.jp/tags/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85/

 

 

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