「北の山・じろう」時事問題などの日記

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アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ紛争についての欧米の偏向報道への疑問<2023年9月

アゼルバイジャンが勝利宣言 アルメニアではデモ ナゴルノカラバフ
2023年9月21日 14:05 発信地:バクー/アゼルバイジャン [ アゼルバイジャン アルメニア ロシア ロシア・CIS ] 
https://www.afpbb.com/articles/-/3482556

 

1980年代の旧ソ連時代から始まったアゼルバイジャンナゴルノ・カラバフ紛争がやっと一定の終結を見ました。

欧米の報道は、それについてジェノサイドを持ち出して何気なくアゼルバイジャンに非があるかのような印象を持ち出します。

 

しかし、どこの国に行こうとその国の国内で武装蜂起すれば反逆罪です。その武装蜂起に対して外国勢力が関与すれば、内政干渉です。この点をきれいに無視した報道が実に多いです。これでもAFPの記事は、比較的中立の立場で書かれています。
ロイター

アルメニアに6650人超避難、ナゴルノカラバフから脱出
Felix Light
2023年9月26日午前 1:51 GMT+912時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/HOYMC2W3SBO2BJASPKCQ7CFWXE-2023-09-25/
「迫害や民族浄化を恐れるアルメニア系住民の多くが当地を脱出している。」

BBC

ナゴルノ・カラバフからアルメニア系住民が多数避難 「民族浄化」の懸念も
https://www.bbc.com/japanese/66920920
『パシニャン氏は25日、アルメニア人に対する民族浄化が「進行中」だと記者団に述べた。』
アルメニアのニコル・パシニャン首相)

CNN

記事なし

ニューズウイーク

ロシアの裏庭でアゼルバイジャンが「対テロ戦争」を開始、孤立したアルメニア人住民に民族浄化の危機
2023年9月20日(水)18時15分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/09/post-102675.php

 

民族浄化」の言葉が良く目立ちます。

 

実際には、どうであったのか?

ナゴルノ・カラバフ戦争』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%95%E6%88%A6%E4%BA%89

同年(1985年)冬にはアルメニア国内でアゼルバイジャン人に対する暴行、略奪、強姦などが始まり、大量のアゼルバイジャン人避難民がアルメニアから逃れてアゼルバイジャンのスムガイトへ流れ込んだ。

 

民族間の対立は高まる一方で、1989年前期の数か月でアルメニアに住むアゼルバイジャン人とアゼルバイジャンに住むアルメニア人の間で強制的な住民交換が行われ、1988年末までに、20万人以上のアゼルバイジャン人とイスラム教徒のクルド人アルメニアの数十の村から追放された。

 

アゼルバイジャン側では72万4千人、アルメニア側では30万人から50万人が難民として住処を追われた。停戦後にアルメニア人の多くはナゴルノ・カラバフへ帰還することができたが、アゼルバイジャン人の難民はアゼルバイジャン国内で難民キャンプ暮らしを余儀なくされており、深刻な社会問題となっている。

 

<転載終わり

 

経緯を見るならアルメニアアゼルバイジャンに対する軍事侵略です。それを傀儡政権「アルツァフ共和国」を作ってごまかしたということです。

双方に残虐行為や居住地からの追放など迫害行為は、あったようですが、アルメニアの方がその度合いが、大幅にひどいと言えると思います。

 

旧ソ連崩壊のどさくさに紛れてアルメニアが、アゼルバイジャンの領土を軍事侵略し最近まで実効支配していたというのが、実情です。

そして「2020年ナゴルノ・カラバフ紛争」に勝利して、アゼルバイジャンはやっと「ナゴルノ・カラバフ地域」以外の領土を回復しました。

 

今回の軍事作戦で「ナゴルノ・カラバフ地域」のアルメニア武装勢力武装解除に成功して、やっと戦争開始前の状態に戻りました。アゼルバイジャンにとっては、失っていた国家主権の回復です。

 

やたら「アルメニア武装勢力」について好意的なニュースの書き方が多いですが、30年以上自国の領土をアルメニアに占領され、「ナゴルノ・カラバフ地域」の主権を「アルメニア武装勢力」に奪われていた事実は、きれいに書き落とします。

 

更には、アルメニア領から迫害され追放された総数50万人以上実数不明のアゼルバイジャン人とイスラム教徒のクルド人についての記述は皆無です。

これらの人々は、今もアゼルバイジャン国内で「国内難民」となっています。

 

このような不正義は、きれいに見落とし一方的にアルメニアに好意的なニュースを伝える、ロイター・BBC・ニューズウイークなどのメデイアの偏向報道は、余りに一方的で事実を歪めるためにそうしているとしか思えません。

 

そのために持ち出すのが・・・

アルメニア人虐殺

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2%E4%BA%BA%E8%99%90%E6%AE%BA

 

オスマントルコ帝国で起きた19世紀末から20世紀初頭のアルメニア人虐殺を持ち出します。しかし、これはオスマントルコの話であり、今それを言うべき相手はトルコです。

アゼルバイジャンは、無関係と言うべきです。国が違いますから。

 

そしてアルメニアアゼルバイジャンに対する軍事侵略ですから、両国の周辺諸国アルメニアを支持する国は、アルメニアを支援しているロシアだけです。周辺地域の世論は、アゼルバイジャン支持でほぼ統一されています。

 

それなのにロシアやアメリカなどの西ヨーロッパ諸国を中心にアルメニア支持があります。アルメニアキリスト教国でアゼルバイジャンイスラム教国だから、そうする以外に理由はないと思います。

 

このような事情を知り、経緯をたどって見てみるなら「ナゴルノ・カラバフ紛争」については、事実が歪められアルメニアを支持するためのプロパガンダを欧米諸国が宣伝しているようにしか見えません。

 

はっきり言って、おかしいと思います。

正義など「かけら」もありませんね?

 

2023-09-15
ナゴルノ・カラバフ紛争のメモ
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/09/15/185150